11月も下旬にさしかかっている。
街路樹が色づいて、風が吹くたびにはらはらはらはらと葉が舞い落ちる。
早朝は氷点下までは行かないにしても2~3℃と真冬なみの寒さだが、お天気のよい日は太陽が高くなるにつれて気温も上がり、分厚いコートを脱ぎたくなることもある。
マドリッドの気候は読みづらく、調整が難しい。
ゆえにちょっと油断をするとすぐ風邪を引いてしまう。
娘もしつこい咳に悩まされていたがようやく開放されたところだ。
散歩に出ると秋の深まりがあちこちで感じられる。
スペインにはあまり紅く色づく葉が少ないと言われるが、時々黄色い木々の間にポツンポツンと紅い葉をつけた木があってそのコントラストが美しい。
この時期は落ち葉で道路が覆われてしまい、カサコソカサコソ大変。
掃除をしてもしても追いつかない。
時々「圧縮空気噴出マシーン」が登場する。
掃除機の逆で、ブゥワ~~ン~~と噴き出す風の力で道路の落ち葉を吹き飛ばし壁際に寄せておき、あとでかき集めるという掃除方法だ。
なかなかすごいが、徒歩で通りかかったりすると舞い上がった埃を頭からかぶって悲惨なことに。
ああ、でもそのお掃除おじさんが通り過ぎるそばからまたカサコソカサコソ葉っぱが落ちてくる。
全部葉がなくなるまでこの虚しいお掃除は続く。
そして冬が来るのだ。