信助さんのオーディオ

いい音で音楽を聴きたい

ステレオカートリッジ Stanton 400.V3

2010-05-12 13:27:42 | レコード再生システムなど


バリレラを手に入れてモノレコードの音の良さを知ってしまうと、手持ちのステレオカートリッジの音が貧弱で聴けなくなってしまった。ステレオでしか発売されていないレコードがあるのでなんとかしなければと思っていた。

バリレラのことを知ったブログで、音の良いステレオカートリッジとしてStanton 400.V3が紹介されていた。これは私にぴったりかもと思い買ってみた。US Amazonで送料込み$29。

音を聞いてみたが、凄く良い音だった。高域は普通のカートリッジに比べたら下がっているかもしれないが、気にならない(むしろ他のカートリッジが上がっている?)。バリレラほどではないが、音の押し出しは結構強い。押し出しが強いのに、エレガントな音だと思う。クラシックも聞いてみたが、とても楽しめる。私には高出力のカートリッジが合っているのかもしれない。音の変換効率はものすごく重要かも。ステレオとモノラルを比べると、やはりモノラルの方が圧倒的に良いと思う。

使いこなしとしては、付属のプラスチックのネジアダプタは使わない方が良い。これを使って取り付けた時、高域の情報が曖昧で、MMはMCにはかなわないのかなと思った。ふと気がついて、このアダプタを外したら、高域の情報量が格段に上がった。針圧は私の家の場合、3.8gが良かった。トレース能力と高域の伸びやかさとのトレードオフで決めた。

あと、私はプラスチック金属製のシェルStanton H4SV2を使っている(写真)。金属製はキンキンする音がしてあまり好きではない。Stanton H4SV2は明瞭で、かつ伸びやかな音で気に入っている。アメリカの家には5種類シェルがあるがこれが一番音が良い。Stanton H4SV2は日本で売っていないかもしれない(と思ったらサウンドハウスにありました。980円激安! http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=704^H4S^^)。シェルをたたいてみたり、爪でひっかいたりした時の音を聞くと、大体どんな音のするシェルか分かる。シェルとアームの間のOリングは使わない。

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20 コメント

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Unknown (bobaboba)
2010-05-13 23:59:39
信助さま

STANTONいいですか!
逸品館@大阪でもお薦めになってますしね.
それにしても適正針圧3~7gって,こんなの他にあるのでしょうか?
試してみたいのですが,カートリッジの交換って簡単そうで,結構面倒ですよね?
高さ調整,オーバーハング調整,針圧調整って,いちいちすること考えると...

今はDL-103をとりあえず基準音として使ってますが,もう少し勢いと声の張りが欲しいと思ってます.STANTONはどうですか?

そうそう,モノラル環境整いました!
違いますね.ステレオ針で聴くのとは.
音の張りと繊細さの両極面で違いがありますね.
モノラルの方が,前後の音の広がりを感じますね.なので実はステレオよりも立体的!
また,ステレオ針だとノイジーな盤もモノラル専用針だと,ノイズが減りますね.
なので,古い盤でも新鮮に聴けます.

針は音のエジソンのスピリッツにしました.

ではでは.
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Unknown (信助)
2010-05-14 15:46:02
Stanton 400.V3良いですよ!今日もスタンド・バイ・ミーのサントラやらTOTOなど聞いていましたが、とてもいい音でした。DL-103より勢いと声の張りが欲しいとしたら、Stanton 400.V3はとてもお勧めです。昔のアナログ時代、もし入門用のプレーヤにStanton 400.V3みたいなカートリッジが標準でついていたら、音楽好きの人はどんなに幸せだっろうと思いました。Stanton 400.V3はとても安いカートリッジなので、お気楽に買って、遊んでみたら良いと思います。

お使いのアームはヘッドシェルを交換出来ないのタイプですか?交換できないタイプですと、カートリッジの交換はちょっと大変ですね。音はそのタイプの方が良いのでしょうけど。交換できるタイプですと、針圧の目盛りを覚えておけば、針圧を測らないで交換できたりするのは便利です。

エジソンのスピリッツ買われましたか。私のモノラルの印象はbobabobaさんと全く一緒です。音が立体的なんですよね。私的には、すべてのレコードがモノレコードだったらどんなに良かったろうと思っています。

逸品館は何度か行ったことがありますが、音も社長さんの対応も、あまり良い印象が...すいません。 bobabobaさんは、難波のあたりに行かれたことはありますか?10年ぐらい前までは、あのあたりは中古レコード屋が多くてパラダイスでした。今は、まったく見る影もありませんが。
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Unknown (bobaboba)
2010-05-14 19:54:04
信助さま

逸品館いまいちでしたか(笑
社長さん,確かにちょっととっつきにくい人かも知れませんね.
あそこの音自体は,僕は好きで今も時々利用させてもらってます.

中古レコード探しに難波まではまだ行ってませんね.
日本橋どまりです.
日本橋もちゃんとした中古レコード屋は,知る限りで2軒くらいでしょうか...

僕が使ってるアームSME3009-Rは,ユニバーサルタイプなのでカートリッジの交換自体は簡単なのですが,カートリッジが換わることで,針圧だけでなく,アームの高さも変えなければならないし,オーバーハングも変わるのでその調整もいるし,その他にもラテラルバランスやインサイドフォースキャンセラーやらと調整箇所が多くて...
ちょっとあれこれ交換して楽しむ気には...
といっておきながら,実はすでにStantonをサウンドハウスに注文しました(汗

Stanton来ましたら,インプレご報告しますね.
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Unknown (信助)
2010-05-15 11:17:11
インプレ楽しみです。よろしくお願いします。

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Unknown (bobaboba)
2010-05-18 23:42:58
信助さま

Stanton聴きました!(ちょっとですけど)
一聴,音の勢いと低音の押し出し感,輪郭の太さに圧倒されますね.信助さんの言う通りでした!
確かに,まるでMONO専用針でMONO盤を聴いているかのような太さです.

ただ,荒いです.DL-103と音のエジソンのスピリッツとの比較ですが.
解像度は決して高くないです.細かい音なんて関係ない!ゴリゴリ,グイグイ,押して押してなんぼ!って感じの音ですね(笑

これ,はまる人,絶対いると思います.
今日はノラ・ジョーンズをちょっと聴いただけですが,DL-103で聴く雰囲気いっぱいの音とは違って,ストレートなライブ感たっぷりな出音でした.
これは,ロックやポップスを生き生きと鳴らすのにいいかもしれません.

実は,こんなカートリッジを探してたんですよね!
日本の薄っぺらいPOPSを太く鳴らしてくれるカートリッジを!
こちらで紹介してくれて,ありがとうございました.

ただ,やっぱり,カートリッジ交換は大変な作業です...(涙
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Unknown (信助)
2010-05-19 09:38:32
Stantonの感想ありがとうございます。うーん、Stantonがあまり良くなかったみたいで、すいません。

家では、圧倒的にDL-103よりStantonなんですよね。昔、DL-103は常用カートリッジで、これまで10個以上買い換えてきたと思います。久しぶりに使ってみたら、こんな音だったかなと、思っているところです。カートリッジ以外の装置が変わったのが、大きな理由だと思っています。今のシステムですと、Stantonは凄く繊細な音も再生してくれます。チェロの弦を引く時のシュワシュワという音など、音が見るように聞こえてきます。DL-103ですと、線が細く、高域がシャカシャカうるさい感じです。ネットで見ると、Stantonに関して他の人もbobabobaさんと同じような感想なので、私の家が特殊なのかもしれません。

bobabobaさんと私の感想を合わせると、音が太い順にバリレラ>Stanton 400.V3>スピリッツ>DL-103となりそうですね。Stantonの方がスピリッツより太いのは意外でした。
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Unknown (RE3noRE)
2010-05-19 13:50:15
私も件のブログを見ていたので1週間ほど前にH4S.V2と400.V3を入手していましたが,少々時間がなくて昨日試聴しました。

エジソン・レプリカMONO高出力との比較では,一聴すると400.V3の方が音が太く感じるのですが,400.V3を聴いた後レプリカを聴きながら音量を上げていくと,骨格の強さ,音の太さはほとんど変わらなくなります。ただ,レプリカがきりっと締まった音像と解像度の高さを提示するのに対して,400.V3は音を前に押し出す傾向が強いために,ちょっと聴いただけでは400.V3の方が音が太くエネルギー感が強く感じるようです。レプリカが凝縮型(物理特性型)の音であるのに対し,400.V3は発散型(エネルギー型)の音です。大きく分けるとアナログ再生=発散型,デジタル再生=凝縮型と感じていますので,イメージは掴んでいただけると思います。

よってバリレラはレプリカMONOより音が太いということになります。同じエジソンで構造が異なるスピリッツやプレミアムはレプリカに対し音の太さを増す方向に行くのか解像度を高める方向に行くのか悩ましいところです。

レーザーターンテーブルとの比較では,モノラル盤の再生では全体のイメージは400.V3が近く,音質的にはレプリカMONOが近いという感じです。それから400.V3が粗いという印象はなかったです。ジャズのブラシワークはリアルでした。

当分モノラルはレプリカMONOで,ステレオカラー盤やピクチュア盤は400.V3,その他はレーザーターンテーブルという役割分担になりそうです。

400.V3はH4S.V2に取り付け,リード線もシェル付属のものをそのまま使用していますが,固定には付属の黒いプラスチックのベースは使わす,ポリカーボネートのネジとナットを用い,カートリッジとシェルの間に接触を確実にするためにチタンのワッシャーを挟みました。

リード線をWEの鈴メッキ銅単線22AWGにするとよいとの説もあるので試してみましょう。
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Unknown (bobaboba)
2010-05-19 21:53:28
信助さま

いえいえ,Stanton良かったんですよ!
いい意味での粗さが.
まだまだセッティングを煮詰めていないので,なんとも言えませんが,一聴,好ましいと感じました.
直感的に,これはJ-POPを太く聴かせてくれそうだ,ROCKをライブ感とドライブ感たっぷりに聴かせてくれそうだ,と感じました.

もうちょっと,あれこれやってみて,またインプレしたいと思います.針圧変えてみたり,まったく違うインプレになるかもです...
あ,ちなみに僕もシェルはH4Sにしました.


RE3noREさま

スピリッツは解像度系だと思います.
なので,一聴,え?こんなもの?もっとドバ~っと来るんやないの??
とMONO専用針への投資に落胆しかけました.
でも,RE3noREさまのおっしゃる通り,音量を上げると,それはそれはドバ~っときますね!とにかく楽しいです.
勢いだけでなく,高解像度で細かい音も聴かせる,そのバランスがすごくいいと思っています.

ではでは.
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Unknown (信助)
2010-05-20 14:26:59
RE3noREさん

400.V3は私的にはドンピシャで、ステレオレコードはこれで良いかなと思っています。クラシックなんかも感動です。レーザーターンテーブルはそれ以上とのことで、レーザーターンテーブルは凄いですね。確かにエルプのサンプルを聞いたことがありますが、とてもいい音だと思いました。Yoshii9的な音と思いました。いつか使ってみたいです。

H4S.V2のリードは意外といい音かもしれないと思っています。

bobabobaさん

レプリカも、スピリッツも解像度系の様ですね。音量を上げるとドバ~っとくるということは、もしかするとフォノアンプのゲインの大きいのにするともっと良くなるかもと思ったりしました。私はどのフォノアンプが良いか詳しくないですが。

Stanton 400.V3はピカリングのNP/ACと同じ製品らしいのです。リンクにありますように、NP/AC-S(Sはshellの意味)という製品がピカリングから発売されていました。金属シェルを前提にNP/ACは設計されていたかもしれません。シェルとカートリッジが金属だと、剛性が上がって情報量が上がるかもしれません。場合によっては金属の歪み音が乗ってくると思いますが。
http://www.reggaerecord.com/jp/catalog/description.php?code=200571

このシェルはAS-2PSです。すでに廃盤なのですが、ヨドバシとかでまだ買えると思います。っていうか最近、バリレラ用にヨドバシで買いました。バリレラに使うのにちょうど良い位置に穴があいているので買ったのですが、バリレラとの音の相性は良くないように感じました。

基本的に解像度のある音は好きなので、ちょっと落ち着いてきたらエジソンのモノカートリッジも使ってみたいと思いました。お二人の感想をお聞きして、買っても失敗はないなと実感しました。
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Unknown (RE3noRE)
2010-05-20 18:31:56
一般論ですが,人は多少の音量差を音量の差と感じないで,音が太い,音が前に出るというような音質差として受け取ることが多いそうです。しかし音量を厳密に合わせていくと音はほとんど変わらなくなるというのです。ですので,音質の比較をするときは音量を変えてみることが必要かと思います。

アナログプレーヤーの調整ですが,マニアやオーディオ店の説明では厳密な調整をしろと口を揃えていっています。しかし,あまり細かな調整を気にしないことです。確かに理論的にはアームの高さ,オフセット角,インサイドフォースキャンセラー,オーバーハング,ラテラルバランスなど厳密に合わせるのが理想ですが,これらは非常に局所的な理論値にすぎません(他の全てが完璧であることが前提)。例えば厳密なオーバーハングを出すためにカートリッジとシェルの結合が弱くなったのでは(アーム,シェル,カートリッジの強固な一体性が破綻してしまっては)意味がありません。

「こうしなければならない」という発想をちょっと横に置いて,実際に聴いてみて音質に影響がないところは無視すればよいのです。かえって好結果を有無こともあります。
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