キット屋で有名なサンバレーの大阪試聴会に行ってきた。愛知県の試聴室にいつか行ってみたいと思っていたが、なかなか行けなかったので、大阪での試聴会はありがたい。定員制で予約が必要で、日曜日の予約をしていたが、勘違いして土曜日に行ってしまった。受付で判明して、恥ずかしかったが、今日でもOKをもらえて良かった。
全般に音はとても良いと思った。Yoshii9とは違う世界もあり、それもまた良いものだと思った。ざっと、思ったことを書く。スピーカーの試聴は、スピーカーユニットは10インチの同じもので固定し、それを入れる箱4種で音を比較するというもの。一番大きいMIDを中心に鳴らしていた。少し大味かなとは思ったが、そこがまた良い面でもあり、ゆったりと音楽を聞ける。失われた情報もあると思うが、ゆったり音楽を聞きたい人にとってはメリットの方が大きいだろう。MIDよりも小さい、Middyというスピーカーがあったが、場所もとらないし、安いしこっちの方が、自分が買うならこっちを選ぶかなと思った。Y-25ver.2というスピーカーは、ヒステリックな感じがして、あまり良い印象がない。半密閉式のWE cabinetという箱がとても良かった。今回の試聴会で一番感動した。中域の厚い音で、50年代の音楽を鳴らすと素晴らしい。アート・ペッパーのミーツ・ザ・リズムセクションは、今まで聞いた音の中で、一番いい音だったかもしれない。バリレラモノカートリッジでのレコード再生でこのスピーカーを使ったら、かなり楽しかもと思った。ただし、現代録音のソースを鳴らすと全くダメ。音楽でスピーカーを変えるというのもありだなと思った。アンプは、組み合わせるスピーカーでも変わると思うが、今日聞いたスピーカーではシングルではSV-501SE、プッシュプルでは、SV-2300SEが好みだった。SV-501SEとSV-2300SEを直接比較していないので、何とも言えないが、おそらく、一台選ぶことになったら、SV-2300SEになる気がした。後半のアンプ群の音だしの時、前半のアンプ群より音が良く感じて、不思議に思っていたら、どうやら後半はプッシュプルアンプを集めて鳴らしていたようだ(鳴らす前の解説を聞いていなかった)。私はプッシュプルの響きが好きなのかもしれない。あと、機器とは関係ないが、レンタルで借りた部屋でいきなり、この音が出るのはすごいと思った。