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世界はやがてジャパネスクの時代を迎える(非公式)

「お父さんの右肩には日本の国が、左肩にはお前がのっている」

2014-10-12 | 陰陽・出と入り

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●「今日の言葉」
 ~不安な時代だからこそ「覇術」ではなく「王道」を語る珠玉の言葉を~
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“池田(註:勇人)は、次女の紀子さんにうめくように行った。
『お父さんは死ぬような苦しみをしているのに。

 お父さんの右肩には日本の国が、左肩にはお前がのっている』

 庭では夏の虫がすだいていた。池田はぼんやり庭を見ていた”

(伊藤昌哉『池田勇人とその時代 生と死のドラマ』(朝日文庫)より抜粋)


……IISIA代表・原田武夫のコメント:

─かつて小泉純一郎という総理大臣がいた。
 例の「劇場政治のコイズミ」である。

─妻もなく、すべてを切り去って政治家をしていたのである。

─そのこともあって人はコイズミを変人と呼んだ。
 確かに変人、それがコイズミであった。

─しかし仕事をしている男の立場からすると分かるのである。
 仕事とはすなわち人と出会い、紡いでいくことである。

─そうである以上、家庭の外側に男の範疇は増殖していく。
 さもないと陳腐化してしまい、家庭を富ませることが出来ないからだ。

─だがそうした外へ、外への動きが家庭という「内」を崩壊させる。
 哀しいかな、全てがバランス、陰陽なのである。

コイズミはその原理を断ち切ろうとした。
そうとも言える。

だからこそ、一刀両断、オッカムの剃刀の政治をした。
だが同じやり方でまた行けると言う訳では全くない、我が国は。

彼が切り落としたのであれば、むしろ大切なのは切り落とさずにやる
やり方だ。当たり前のことを当たり前にやる、そんな政治家だろう。

味付けの濃い愛国主義や、もっともらしい左翼主義はもう要らない。
大切なことは、普通の人が普通に幸せになる世を普通の人が創ること。

それしかないように思う。
そのための導線を創るのは、やはりリーダーの賢慮でしかないのだ。

切り落とさずにバランスをとる技術。
これを体現したリーダーを、我が国は今こそ求めている。

 

(メールマガジン 2013年2月4日号 より)

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html



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