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世界はやがてジャパネスクの時代を迎える(非公式)

ナブッコ・パイプライン建設プロジェクトが破たん

2014-03-23 | 米欧・枠組み・金融資本主義

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●「今日の焦点!」
 ~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:

 「ナブッコ・パイプライン建設プロジェクトが破たん」です。


⇒その理由は……:

 ─国際社会を見る際に忘れてはならない視点がいくつかあります。
  金融、情報、そしてエネルギーです。

 ─前2者に比べてエネルギーについてはどうしても偏りがちです。
  「原発の話」以外には問題はないように思えてしまいます。

 ─しかし実際には違うのです。
  米欧にとって最も重要なのは「天然ガス」なのです。

 ─そしてその延長線上に出て来るのが「天然ガス・パイプライン」です。
  つまりどこを通って、どこに売るのかが大問題なのです。

 ─その様な中、アメリカの肝入りで進められてきたプロジェクト。
  それが「ナブッコ・パイプライン」でした。

 ─ところがそれが最終的に破たんしたことが明らかになりました。
  スイスも参加している別のプロジェクトが勝ったのです。

中東における紛争。
そして欧州との抗争。

これらはいずれも天然ガス・パイプラインを巡るものです。
表向きはそうは見えないかもしれませんが、実際には全てそうなのです。

そうした目で見た場合、アメリカは明らかに窮地に追い詰められています。
「シェール」などという奥の手を持ち出したのもその証拠なのです。

問題は果たしてこれでアメリカが黙っているのか、です。
それともどこかで「反攻」に出るのか。

「国民国家」というものが机上のゲームであるということを前提にしつつも、
気になるこの展開。目を離すべきではありません。

結局は、国際金融資本によるヴォラティリティ維持のためのものだとしても。

 

(メールマガジン 2013年6月27日号 より)

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html



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