あじさいの咲く期間のみ「円空仏」が拝観できるという、愛知県江南市の「音楽寺」に行って来ました。
「あじさい寺」とも言われているこの寺は、延宝4年(1676)ころ円空上人が立ち寄り、鉈彫りの仏像の
薬師如来をはじめ16体の仏像を寄進したとされています。そして「あじさいまつり」の期間中のみ拝観
できると言うことで、この素晴らしいチャンスを生かすべく、勇んで参拝に上がりました。
< 琴聲山 音楽寺 / 写真は「あじさいの花」、「円空資料館」、「円空仏」 >
音楽寺は愛知県江南市にある、浄土宗西山派の寺院で、江南市では一番古く、別名「あじさい寺」と
呼ばれています。寺伝によれば、元歴元年(1184)源詠法師の創建で、当初は大乗院と称していた
が、元応元年(1319)に音楽寺と改め現在に至ったようです。境内には15種、1,200本のあじさいが
あり、毎年6月には「あじさいまつり」が開催され、並行して「円空仏」の拝観が行われています。
さて、期待の「円空仏」ですが、薬師三尊像3体、十二神将11体、それに荒神像2体の計16体が祀
られていました。繊細さと鮮烈な荒々しさが同居する円空仏、その圧倒的な造形美にしばし酔いしれ
ことが出来ました。お奨めの「花の美と、仏の美」のスポットです。