ナノテクノロジーニュース

ナノテクノロジーは日進月歩である。その全貌がわかるよう、日々飛びこんでくるニュースを中心に説明する。

日本は技術大国を目指すべきだ

2011-09-02 | 日記
昨日朝新聞に掲載された野田新首相の新構想を読んでがっかりした。推進するべき項目に、宇宙、海洋が挙げられているが、新技術には触れられていない。宇宙、海洋は共に重要な項目である。宇宙は通信には欠かせないもので、日本製のロケットが各国から打ち上げられるのは好ましいことである。海洋は新資源開発に期待が大きい。菅首相は日本を技術大国にすると述べていたが、あまり具体性がなかった。

日本はすでに技術大国になっているとメディアはしばしば報道するが、これは正しいようで正しくない。確かに、現在日本は他国がすぐに真似できない技術を持っている。しかしながら、技術は日進月歩である。しかも、21世紀はナノテクノロジーを主体とする新技術の時代であるといわれている。先進国の一員としては、常に他国がすぐには真似が出来ない技術を追い求める必要がある。それが高い生活水準を保つ一つの要因であろう。

オバマ大統領は技術開発に相当力を入れているようだ。2009年の産業復興法発令の際もエネルギーなど技術開発に重点を置き、ナノテクノロジーにも言及している。アメリカにはナノテクノロジーイニシアティブ(NNI)という関連各省庁のスタッフを連ねる組織があり、年間約2000億円の予算を各省庁に配分している。それでも不足のようで、NNIは、ナノテクノロジーの各国の現状を分析し、大統領直属の科学技術諮問委員会を通して大統領に予算を増額するよう要望している(2010年3月)。報告書に添付された大統領あての手紙には「このままの状態が続くと、最近急に投資額を増やしてきた中国、韓国、EUに世界一の座を奪われることになる」と書かれている。日本の名前がないのが少し気にかかる。

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