ナノテクノロジーニュース

ナノテクノロジーは日進月歩である。その全貌がわかるよう、日々飛びこんでくるニュースを中心に説明する。

ナノセンサー:化学物質の高感度・高速検出

2012-03-28 | 報道/ニュース

ナノテクノロジーの中でセンサーが占める位置が大きい。小さいナノ粒子に極めて微量の化学物質が付着しても、その性質の変化が検出出来るほど大きい。化学物質だけではなく、熱や圧力にも同様の理由で高い感度を持つ。これまで下に示すようにセンサーとして使用可能ないくつかのナノ粒子について述べて来た。ここでは、最近開発された具体的な使用法を述べよう。

                           

ボストン大学の研究グループは、高い検出感度を得るために3次元的センサーを開発した。下図のように基板の上に金属電極を付着させ、その上にカーボンナノチューブ、酸化アルミニウム、多孔性酸化アルミニウム、金属電極を同心円筒状に並べたもの(このような形状のものはナノコアックス(coax)と呼ばれている)を多数(1平方センチに約1億本)垂直に立てる。多孔性酸化アルミニウム(12/20参照)に分子が捕まりそれによって2電極間の静電容量が変化する。窒素ガス中に種々の有機分子を混入し検出した結果、濃度10兆分の8の有機分子まで検出可能であるという。

                                
http://www.nanowerk.com/spotlight/spotid=24666.php?utm_source=feedburner&utm_medium=email&utm_campaign=Feed%3A+nanowerk%2FagWB+%28Nanowerk+Nanotechnology+News%29#.T2qEBSq9khQ.google

中国の研究グループによると、グラフェンに金ナノ粒子を付着させておくと、硫化水素などのガスセンサーに使えるという。金ナノ粒子は硫化水素と付着しやすくそれによってカーボンナノ粒子の抵抗が変化する。
http://www.nanowerk.com/news/newsid=24287.php?utm_source=feedburner&utm_medium=email&utm_campaign=Feed%3A+nanowerk%2FagWB+%28Nanowerk+Nanotechnology+News%29#.TzxmuZK8U-U.google

ナノフォートニックスについても市場の期待大きいことをすでに説明した(3/15参照)。


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