旅１２日目、その後・・・

放浪を始めてどれぐらいたったころでしょうか。
漫画喫茶とか、寝る前とかに「なんで、こんな放浪を
続けているんだろう」
と疑問が出てくるときがありました。
部屋にいるときにはむなしさを感じました。そして、
沈んでいくのです。何もすることが見出せないままい
たずらに時間は過ぎて苛立ち、かといって何もはじめ
ない自分に一番苛立っていました。
することを見つけるための旅か、と思いましたがそう
ではありません。することは見つけるものではなく創
るものだと知っているからです。
では、何が小生を放浪させるのか。今までの行動を見
てみると、友達の家に押しかけて話をして、そして去っ
ていくという行為を繰り返しています。それは、もち
ろんいままで人生で出会ってきた友人を訪ね、つなが
りを持つためであったことは知っています。
では、なぜつながりが大切だと思ったのか。それは

孤独

だったのです。自分の部屋がどうしようもなく孤独だっ
たのです。それで、家を飛び出し、快適ではない放浪
ライフに身を投じたのです。なぜならそこに、人がい
るから。小生がここにいるように。
でも、ひとつの答えが導かれつつありました。
孤独というのは決してつらいものではない、というこ
とです。この放浪を通して多くの人たちと再会し皆が
どこかでつながっているという一体感を実感しました。
自分は一人ではない。たくさんの仲間がいる。だから
こそ、孤独に成れるのだとようやく気づきました。多
くを失い、遅すぎたかも知れませんが、少しだけ取り
戻すことができました。今はその取り戻したものを大
切に、一人の時間を大切に満喫しようと思います。

小生は放浪をこれから少し続けますが、この旅の目的
は果たしたと思っています。だから、これで今回の旅
の筆を置きたいと思います。

今日の宿：
自分の家。
人のつながりを大切に。自分の時間を大切に。
こんな自分を泊めてくれた、多くの友人にありがとう。
また、泊まりに行ったりして・・・