暇人短剣符

暇人の日常散策、世界中の友との再会を夢見て日々上昇中。

古都カルタゴを訪れて(1)

2006-05-31 23:58:06 | Costa Rica 旅史
この国の85%程度がカトリックです。この国のカトリック教徒が一度は訪れたいと思う場所、それはカルタゴです。
わたくしはお誕生日を祝った次の日の朝、このカルタゴの地にいました。



カルタゴの教会は今から430年ほど前の1574年に建設されました。しかし、1910年までに地震により5回もの再建を余儀なくされています。繰り返される建設と崩壊、人々は再建を断念したのです。




そして今、中央公園に位置するこの場所では廃教会として静寂の時を刻んでいます。




中は厳重に管理されていて、美しい庭園が広がっています。



刻まれている歴史がまた、廃墟と庭園の歴史の重みを感じさせます。



わたくしは遺跡が好きですが、エジプトのような広大なものよりも深緑との調和を含むものがより好きです。なぜなら、それは自然との融合という点で、退廃思想ではない、地球の未来のようにも見えるからです。



中央公園は他の公園と同じように行きかう人々も多く、廃墟となっても愛されるその姿は輝きを失っていない神秘性に満ち溢れていました。

美しいカルタゴの街。旅は始まったばかりだと、再認識しました。
(今回はちょっと旅人チックに、手抜き?んなこたぁない

この後はカルタゴの真の凄さ、南国の奇妙な植物たちと遭遇

続く・・・

日本語でハッピーバースデー歌うって矛盾してる?

2006-05-30 23:07:44 | Costa Rica 旅史
弾をガソリンスタンドで撃たれること無く、無事に帰宅すると家にたくさんの人たちが集まっています。
(む、そういえば今日は母方の親戚の方々(およそ20人)があつまるっていってたなぁ・・
さすが、3大美女の国のうちのひとつです。集まる方々はラテンを感じさせる美しい方ばかりでした。
部屋が暗くなりました。

「おやおや??」

・・・奥から持ち出されてきたのは誕生日ケーキ。このときようやく、いとこの子供さん(?)が誕生日らしく、それで集まっていることを理解しました。

そして、ハッピーバースデーの歌を歌い始めます。
みんな「ハッピバースデートゥーユー・・・」
おお、日本と同じですね!わたくしも一緒に歌いました
曲の1番が終わると・・・
みんな「cumpleaños feliz・・・」

(す、スペイン語だとっがふっバタッ・・・)

というわけで2番からはスペイン語のハッピーバースデー(クンプレアニョス・フェリス)を歌っていました。スペイン語の方が盛り上がっているようです。
思い返してみると、なんで日本は英語しかないのでしょう。日本は昔、数え年で年齢を数えていたから全員お正月に年をとっていました。だから、誕生日を祝うという習慣がなく、きっとその風習を日本が輸入したとき、輸出元が英語圏だったということなのでしょう。そして、あったかもしれない日本語訳の歌はこの国のスペイン語のように定着しなかった。

毎日が発見の連続です。

暗がりのなか、ろうそくを消し拍手が起こりました
わたくしも、お相伴に与りました
フルーツが甘くておいしかったです。

¡feliz cumpleaños!(お誕生日おめでとう!)

ガソリンスタンドのセキュリティオフィサー

2006-05-29 20:36:33 | Costa Rica 旅史

バイキングのランチではこの国の一般的な料理であるカサードもいただきました
さて、前回の答えですがあの果物はカシューナッツの実です

ヘタの部分は確かに、うーん見えないことはないですね
ヘタはとって乾燥させないと堅くて食べられないそうです。実の味ですが、なんと言うのでしょうかすごい渋みでした。ええ、葡萄の種の周りのニ~ンって感じの部分を集めたようなものでした。はい、なんとか完食しました。
T「ここに日本語スタッフを派遣するとかできんかなと思っていたがレベル高いな・・」
彼は派遣業にも興味があって、先ほども色々スタッフに交渉していましたが、どうやら難しそうです。レベルの高いガイドや劇場でのスモーク、音響、演出のすばらしさはまさにプロと言えるものでした。
お土産も他のお店で買うよりも卸を介さないので、安く購入することができました試飲してから購入できるので納得がいくものを買うことができました。

大満足ななか、お迎えの車がきて帰路に着きます。途中で、ガソリンスタンドによることになりました。


コロンが弱いということは先日お話ししましたが、ガソリンは物価の影響はあまり受けません。つまり、高いのです。ということは、ガソリンスタンドは銀行の次にお金が集まる場所と言えるかもしれません。普通の家やお店なら檻を作って守ることができるのですが、この場合そうはいきません。では、どうするのでしょうか。



はい。このとおり、一発で腕がふっとぶような散弾銃をもった怖いおじさんがいます。ガソリンスタンドで散弾銃爆発するんじゃないの?と思いますが、窃盗団にとっては十分な威嚇になるようですね。まぁ、多分有事の時は躊躇なく打つんでしょうけど。爆発するから打てはしないなんて、そこまで考えないのも即物的なこの国っぽい発想かな?と思いました。

カフェブリット!(3)

2006-05-28 16:33:09 | Costa Rica 旅史
ツアー風景はこちら(3MB)
カフェブリットはこの国でももっとも有名かつ高級なコーヒーの農園です。ブラジルやコロンビアと違い、アラビカ豆を使って手摘みで丁寧に収穫し厳選したものを商品として売り出しているそうです。
最初ツアーの案内らしき人が一人いたのですが、説明に詰まるような場面になり周りがおやおやと思ったところにもう一人の男の人(この人はエプロンをしている。)が答えを叫んで飛び入りしてきます。実は本当の案内人はこのエプロンの人です。農園の見学ですが、こういうところからサプライズをまぜつづエンターテインメントを提供します。ツアーは英語とスペイン語の両方を使い、それを上手く二人で会話のようにやり取りしながら飽きさせないように説明していきます。この二人はエプロンの男性とツアー途中から参入する女性で行われます。設定としてはこの二人は付き合っていて、たまにそれを絡ませたジョークが出てきてツアー客の笑いを誘います。さらに博士として、もう一人の男性も登場し最終的には3人のツアーリストによってツアーが進行していきます。
たのしい!日本でも工場見学とかありますが、エンターテインメントとかはありませんよね?機材の説明とか歴史とか、企業の視察にきた人たちに説明するような堅いものがほとんどですよね?それが悪いとはいいませんが、情報とあとおもしろさを同時に提供できるほうがすばらしいと、このツアーを通して学びました。この陽気さがラテンそのものかもしれませんが。

ツアーが終盤になるとそのまま劇場の中に入っていきます。スクリーンにコーヒーの歴史がわかりやすく映し出されて、見ていると画像が止まってなんと、先ほどの3人がでてきます。そして、合間合間に寸劇のような感じで説明を入れていきます。これも飽きさせません。寸劇が入っているから眠たくなりません
観客が参加してコーヒーの選別を一緒にしたり、ラテンのダンスが披露されたり、盛りだくさんでした!$35でも決して損しない内容だったと思います。
このダンスのあとバイキング形式のランチをとりました。そこで、あった食べ物なのですが、

さて、ここでクエスチョンです(世界、不○議発見風)

下の写真の真ん中アタリにあるオレンジ色の実と灰色のヘタがある食べ物、日本ではヘタの部分がよく食べられています。さてこれはなんでしょうか?


答えをすでに伝えてある方は内緒にしておいてくださいね

カフェブリット!(2)

2006-05-27 22:38:35 | Costa Rica 旅史
前回の絵はこちらでした

カフェブリットの車の一部です。


カフェブリットのゲートをくぐってコーヒー農園(工場)の敷地に入って、車から降りました。お父さんありがとう!

さて、入り口に行くと入場者用のカフェブリットシール(青)をもらうので肩のアタリにペタッとはります。そして、さらに進んでいくと予約していたツアーの受付がありツアー料金を払うと、今度はカフェブリットシール(黄)にパワーアップするので肩のシールを張り替えます。
↓パワーアップしたシール


受付「中の広場でツアーの開始までお待ちください。」

広場は芝生が敷き詰められた感じのところで、すでに何人かの観光客が来ています。英語を話しています。おそらく、米国かカナダの方々でしょう。

ぼちぼちしていると、農園の茂みへと続く道からエプロンをした係員の人がやってきました。手にはトレイを持っていて小さなカップに入ったコーヒーを配っています。ひとついただいて飲むと・・・

・・・・う、うま~~~~~い!!

生まれて初めてです。こんなに旨いコーヒーを飲んだのは。カフェオレでしたが程よい甘さと濃厚な味が最高です。スターバックス(実は株主)をさらにおいしくした感じです。

俄然楽しみになってきましたよ!
係員「ツアーの方はこちらにお集まりください!ツアーを開始します。(最初英語、その次スペイン語)」

さぁ、ツアーの始まりです!

つづく!

カフェブリット!(1)

2006-05-24 23:52:00 | Costa Rica 旅史


カフェブリットに行く前にエレディアの街を散策することになりました。
この街中に行くまでにバスにのりましたが、こちらのバスはバス停があるものの好きなところで乗ったりできるそうです。こういう、ちょっといい加減というか融通が利くのもこの国のいいところ?
20分ぐらいでしょうか、街中につきました
やはり、風が気持ちいいです。すがすがしい気分とともにエレディアの中央公園にいきました。日本の公園はひっそりとした気がしますが、この国の公園には人が結構いて、憩いの場になっています。自然も多くランドスケープとしても参考になりそうな立地でした。


近くに写真のような塔が立っています。
T「ここは、刑務所だったんだ。」
なるほど、昔の投獄の雰囲気がまたノスタルジックです。


散策が終わって、家に帰ってまったりコーヒーを飲むこと暫し。いよいよ、Tのお父さんの車でカフェブリットに連れて行ってもらう時間になりました。楽しくなってきましたよ~

車で山をどんどこのぼっていきます。
途中で、ベルリッツを見かけました。さすが中米でも高水準の教育を誇る国です。
さぁ、どこまで行くのでしょうか・・・と思ったそのとき
「あ・・・あれは



つづく・・・(謎)

意外な共通点

2006-05-23 23:39:00 | Costa Rica 旅史
今朝市場で買ってきた果物で作った絞りたてのFresco de Frutas(フレスコ デ フルータス:フルーツジュース)と、できたてのceviche(セビチェ:白身魚のマリネ)・・・ああ、おいしそうです
では、セビチェをいただきま~す
むぐむぐ・・・
こ・・・これは・・・パクチーだ
パクチーといえばベトナムです。これまた、懐かしい味です。一気に記憶がよみがえりました。今日の市場の雰囲気も思い返してみるとベトナムのそれと似ていました。ただ、大きな違いはベトナムの場合ニョクマムの香りが漂っているのに対して、この国の場合フルーツの香りが漂っていたことでしょうか。じつはニョクマムがこの国にもあるのではないか?と勘繰ったほどです。
Tのお母さん「マヨネーズかケチャップを入れるといいよ
とのことで早速ケチャップをいれてぐりぐりまぜてぱくっ
むぐむぐ・・・むむむ・・

んま~~い ¡Este de Rico!
酸味が利いていて、ケチャップとお魚がまたいい具合に絡み合ってます。あっという間に平らげてしまいました。
そしてまた、しばらくお店の手伝い(ただの営業妨害・・・?)をしました。

この日の夜もまたお父さんが続けて調理です。お父さん料理上手
スパゲッティーを作っていました。
T「おとうさんなぁ、トマトのソースから作るからな。めちゃうまいぞ!」
一仕事終えたTが帰ってきました。
なんか食べてばかりで申し訳ないですが・・・いただきま~す
ぱくっ・・・んんん・・んま~~い
2杯ぐらい軽く食べてしまいました
食後に明日の作戦会議です。さぁ、明日は何をしましょうか・・・
T「このエレディアの街で有名なコーヒー農園があるんだ。ツアーの予約をしたから一緒に行こう!お店はダニエルに任せてさw」
この国でも極めて高いグレードとされるコーヒーブランドがあります。その農園を訪れることになったのですたのしみです

つづく

トラブル発生!?

2006-05-22 23:37:19 | Costa Rica 旅史
店の方に出てみると、お客さんが声を上げています。
お客さん「PCが壊れた!?ちょっとみてよ!!」
どうやらCDのトレイがPCの本体に収まらなくなったようです。PCを回収して事務所で直すことに。
T「まだ、(設備投資して)一週間だよ・・・?」
信じられない気持ちもわからなくないですが、PCが壊れていると単純に人単価1つ分が損益になります。一刻も早く直さなくてはなりません。
T「(トレイを)押し込むか?」
「いや、まて!分解しよう。結局どこかが干渉して入らないはずだから。」
そういって、分解してあーだこーだ。分解しなかったほうがよかったか!?と一瞬不安になりながら、組み立てていく。
「なおった!!」
思わずハイタッチをして
「でも、読み取れるかは確認をしてね。」
T「そうか、それとこれとは別問題だからな!」
という感じでした。後で聞きましたが、きちんとCDのデータを読み込めたそうです。つまり、完全に治すことができました!役に立てて素直に本当に嬉しかったです。


そのお店の合間に隣のご実家に戻ってみると、憧れのセビチェを食べることになりました!中米の雑誌をみるとほぼある、この国の郷土料理セビチェ。あ~ついにこの味にありつけるのですか!?
なんと、セビチェはご実家のお父さんのお手製です。ますます楽しみ

酸味の利いた白身魚と新鮮な刻まれた野菜。そのハーモニーによる味はいかに

つづく!

コンセプト

2006-05-21 21:31:31 | Costa Rica 旅史
T「ひとつは自分の店を持ちたかったから。これは夢だったけど、達成してみると夢じゃないと知ったよ。店を持つとそれを維持するためにがんばらなければいけないし、いっぱいすることがある。目標であってスタートだったな。
「なるほどなぁ。今はその夢だった目標が達成されて、その向こうが見えてきた感じなのかな?」
T「うん。次に日本を知ってもらうこと。ほぼ90%以上の人が日本人をみて¡chino!(チノ:中国人)っていう。さすがに俺でもそのときはでていけ!って言うんだ。おれは日本人だ!ってね。ワールドカップで最近は日本って言う国が浸透し始めたけど、それまでは日本を中国の首都と思っているひともいたぐらいらしい。」
「ぶっ・・・まじでか」
T「3つめに、地域に貢献することを目標としているんだ。この国は貧富の差がすごい。貧しい子供たちもいるんだよ。毎日のように店に来てやりたくても、見ているだけとかね。
でも、その子に例えばテレビを掃除したら15分の無料券をあげたりする。チケットあげると喜ぶんだよ。つきに何回かやるんだけど、利用する子供たちみんなでおれも一緒になって街の周辺を掃除するんだ。それで、みんなに1時間の無料券を渡してあげた。そうすることで、街の子供たちの少しでも多くにゲームをしてもらい、街もきれいになる。これは例だけど、そういうことをして地域貢献をどんどん進めたい。今はそれが目標であり夢でもあるな。」
「・・・・すごいな。」
掃除の話には感動しました。すごくしっかりとした目標です。日本には忘れ去られたであろう、美徳を感じました。
T「そして、うまくいったらだけど、またひとつアイデアがあってね・・・」
彼の夢はとどまるところをしらず、思わず続きを聞き入ってしまいます。すばらしい時間が過ぎていきました。
ザワザワ・・・
ん?なんかさわがしいぞ?

お店でトラブル発生のようです!事務所から駆け出します。さぁ、いったい何がおこったのでしょうか

つ、つづくっ!


お店の手伝い

2006-05-20 22:59:20 | Costa Rica 旅史

たくさんの果物や野菜を調達し、かえってきました。彼のお店も開店していて、お客さんがぱらぱらと入ってきています。彼の店は従量制のテレビゲームショップとインターネットショップをしています。PCを見たところウイルスセキュリティソフトが入っていなかったのでインストールしました。メッセンジャーとかSkypeとかもついでにインストール。これで、帰国後もメッセンジャーができます!便利になりました(さっそく、アルバイトのダニエルくんにPCの売りが増えたことを説明していました。さすが商売人です

お店の裏側に事務所があります。事務所でコーラをもらいながらお店の創業までの苦労したを聞きました。
お店の開店準備には二ヶ月間を要したそうです。もともと、テナントを借りたときはボロボロの状態だったらしいのですが、壁や床を自分で塗装したり、ソファーをなるべく安いところから仕入れたりして初期投資を抑えたとのことです。テナント料も粘り強く交渉し日本円で15000円にしてもらったそうです。
T「最初の3日間はお客が来なければどうしよう・・と考えて夜も眠れなかった。でも今は来客数が500人を超え、ちょっと安心をしているところだよ。
テレビゲームの店は近くをはじめ結構あるんだが、他の店と差別化するためにキャンディーを無料で配ったり、商品を安くしたりしている。」
「ふぅん。日本では結構ありそうだけどなぁ。焼肉屋でガムとかさ」
T「この国ではそういうサービスとか価格競争の風習がないんだ。キャンディーを配るときもみんな、ただで配るなんて損するだけじゃん!お金払うよ?って理解されなかったぐらい。だから、これは店を優位にするための効果があったと思ってる。まぁ、別に金儲けがメインじゃないからね。」
「お金儲けがメインじゃないのかぁ。じゃぁ、何のために?」
彼は資本主義に毒された小生の問いに目を輝かせて答えはじめました。

T「まず、ひとつは・・・」

つづく~

写真:お店の全体図です。泥棒で破損した部分はすぐに修復されました^^