自動車の世界でよく聞きます。
パソコンでも最近ハイブリットHDDが一般で扱えるようになってきました。
まず、パソコンのストレージ(記憶装置)について簡単に説明します。
一般につかうパソコンのストレージは数年前まで小容量のUSBメモリやメモリーカードと
大容量のHDD(ハードディスク)の使い分けでした。
パソコンの内蔵されているHDDから必要に応じてメモリに取り出し利用していました。
この時期はHDDはデータの読み書きは少しづつ高速化してはいましたが、
パソコンの高速化から比べると遅いものでした。
そして、パソコンの動作の足かせになっていましたが仕方のないことでした。
メモリーの方は価格に比べて容量が小さいのが難点でした。
それから数年でHDDもメモリも大容量化していきます。
その過程でメモリの技術を応用してSSDが誕生します。
SSDは大容量のメモリでHDDの代わりをするために開発されました。
2,3年前なら十分にHDDの代わりをする容量があります。
価格は容量のわりに高額ですが、速度がHDDの倍以上速いです。
その技術は主に同じ時期に登場したモバイルパソコンやタブレットパソコンに採用されました。
SSDはHDDに比べると容量は物足りないですが衝撃に強く
速度が速いので、パッと出して使うには最適でした。
そのため、モバイルでは容量が不足しがちなので、今必要なデータは本体のSSDに残して
入りきらない物は外付けのUSBメモリやUSB-HDDに入れて持ち歩くようになります。
この双方の問題を解決するためにハイブリットHDDが誕生しました。
この記憶装置は小容量のSSDと申し分ない容量のHDDを併せて持っており
最大の特徴はよく使うデータを高速のSSD,たまにしか使わないデータをHDDに自動で整理することです。
いままで人が考えてUSBを抜き差ししながら移動させていたものが、自動化されました。
速度はSSDに近く、容量はHDDと同じ、価格は容量の大きいSSDに比べれば安価です。
欠点としては裏返しに
同じ容量のHDDと比べると高い
衝撃にはHDDと同じく弱い
速いときと遅いときの落差がある
ということになります。
しばらくはミドルエンドでは主流になるのではないでしょうか。
業務用PCで標準搭載されるのが待ち遠しいです。
サービス 永谷