『令和の民俗学』汐留一郎

日本のグランドデザインを考える

時刻表

2019-03-10 17:58:59 | 関東
1964年和製ディズニーランドを目指し「横浜ドリームランド」が横浜市戸塚区に開園する。
地番は横浜だが最寄駅は藤沢か大船、中華街や山下公園をイメージした横浜とはかけ離れていたがディズニーのように千葉を東京と謳っているわけではないので良しとする。

東京ディズニーランドが開園してからのある日、横ドリの御一行様は浦安までわざわざ見学に行った。
言わなきゃいいのに課長が朝礼の場で
「とうきょうデズニーランドは驕っているから潰れる」と豪語する。
その後の横ドリは周知の通り。
もしかしたら藤沢の方言で「驕っている=楽しかった」にあたるのかもしれない。
日本語はつくづく難しいと思う。

埼玉県北川辺町
利根川渡し船 飯積 ⇆ 大越 時刻表


ちなみに東武線館林駅と板倉東洋大前駅のバスダイヤはこちら


利根川と渡良瀬川が合流する内側は(群馬県板倉町、埼玉県北川辺町)陸の孤島なのですが輸送の手段が水運の時代は荷役が活躍していました



栗橋、野田、流山、松戸を経て行徳まで繋がっています

興味深いのは銚子へ利根川河口を開削することにより東北の物資が房総半島を大回りせずとも内陸の水運を活用することが可能になりました。

つまりは大洗 ⇆ 苫小牧のフェリーも江戸川経由で利根川を遡上すれば、晴海埠頭からのルートも可能で大いに需要が見込めるという素晴らしい結論に至りました。更に「船頭多くして船山に登る」を文字通り解釈すれば「船頭を増やして利根川経由で三国山脈を越えれば」新潟へのアクセスも可能で寺泊は不要になります。
なぜ今までこんなに簡単な事に気付かなかったのでしょうか。



荒川、利根川、渡良瀬川の水運を現代はJRのほか東武線がカバーしています。

北川辺町は埼玉群馬栃木茨城と県境を複雑に接していて商圏や文化圏の観察も面白いのですが、地域性があり遠くない将来に確実に消滅するであろう住宅資料として「水家」(みつか)洪水に備えて用意した別棟がございます




上げ舟


こちらで資料が見学できます


資料館の「水家」は舟に吊り下がるガキがいて「落ちて死人が出ると困るから」上げ舟は降ろしてしまったとのこと。
民家でも解体される物件が多いが、探せば天井に上げている御家庭があるかもしれないそうです。
どこも朽ちるまま放置されていますから時間的に見ることのできる最後のチャンスかもしれません。

大抵の舟は地面に置いて花壇にしているらしいけど。

坂東太郎の氾濫を前提として周到な準備をしていた時代がありました。
流域を網羅的に調べた訳ではございませんが、なかなか水が引かない、堰堤を超えてドバッと水流が広がる加須側は水塚は少ない。
また館林佐野の県境は山からの流れ込みもあり溜まりやすい。

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