『令和の民俗学』汐留一郎

日本のグランドデザインを考える

3月11日に想う 陸前のオシラサマ

2019-03-11 18:05:45 | 東北

「さくら中学」金八先生のシリーズで東北の雄、伊達政宗以来の郷土の誇り「さとう宗幸」が仙八先生として教鞭をとったことがあります。しかし彼が抜擢された頃からTBSは「色物路線」に大転換しました。さすがに「2年B組仙八先生」は二百歩譲って許せるとしても「伊達仙八郎」はやりすぎだろ。

だって「伊達仙八郎」だよ。さとう宗幸にとって人生最大の失敗、汚点、ブラックジョーク。鳥を撃つのが達者なハンターに奴の名前は「鳥撃ちうま蔵」って囃してるようなもんです。

でもいいか。青葉城恋唄だけで食っていけるから。わたしにもカネくれー。

はじめてレプリカでないオシラサマを拝見したのは確か岩手町立石神の丘美術館だったか、素朴な作りの山の神像と同じ展示室に1対のオシラサマが展示されおり「ドーン」という衝撃と共に迫力のある存在感、ここまで来た甲斐があったと記憶しております。

        

 

陸前高田にもご家庭で大事にされているオシラサマがあったと思いますが気になるてころです。なんせ伊達政宗の御朱印も未だ見つかりませんから。高田市街の図書館兼博物館も被害に遭われました。被災者の方々にお見舞い申し上げます。

        

 

私の手元にも博物館にお納めしようかと考えている美術品があるのですが、津波や戦禍の被害を鑑みれば個人で大事にしていただける方の手元にお渡しした方が良いのかもしれません。

オシラサマは感覚的には天部に近い神通力を発揮すると思いますが万能ではないように思えます。宝くじの一回や二回は当てる、体の痛みがとれたは可能ですが継続した収入を得ることや病気を完治まで持っていくことは多分難しい。しかし民間信仰として研究するのは奥深い。古民家の大黒柱やカビが混ざったような煤の香り、ほっとします。

大量破壊兵器と同じく巨大自然災害は歴史を断絶します。また不幸は第三者が肩代わりできません。しかし人間は一番幸せな時を基準に考えるようにできています。だから頑張ろうかなとも思う。

ニュータウン

        
        

遺構

        

 

 

 


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