『令和の民俗学』汐留一郎

日本のグランドデザインを考える

北海道新幹線とJR北海道 

2021-03-16 19:38:00 | 北海道
まだまだ先の話しなのですが「これから北海道新幹線という大喰いの嫁を貰った貧乏世帯JR北海道が大化けする可能性がある」という妄想をある日抱いた。

しかし現時点での自助努力はもう限界。何かしら大胆な介入(繋ぎ資金の投入)をしないことには手遅れになる。

新函館北斗駅構内の風景

企業努力とは何だろう。
シムシティ感覚で適当に原野に駅を設置、したのがしんはこだてほくと

どん底の会社からヒット商品がでて息を吹き返すというのはメディアの造作。自営の10年生存率5%というのが現実、ちなみに専業トレーダーは2年でメンツ交代。
青森は日帰り圏内。ちなみに津軽海峡フェリーも同じような企画をやってます
大間と青森行きが運行、青森までは片道2300円くらい。経営は楽ではないよね。
東京はやっぱり人気。古いパンフレットなら東京タワーに二重橋、西郷さんと雷門が定番
不動の人気、ミッキーの中には人は入っていません(棒)

北海道新聞


コンコースで
「木古内まで新幹線チョイ乗り企画」

「もうのった? 大人片道 2190円」という女性の声がリピート。ママとお子様ひとりで片道¥3280 。パパは乗用車で木古内駅お出迎えでもいいよ。よく見ると新幹線に目玉がありかわいい。
こどもの時の乗車経験は強烈、前の晩から眠れない。そして、いつまででも覚えている。お父さんお母さん楽しかったね。乗車賃の余裕がないなら自分が代わりに出してやってもいい。お金はこういう時に使うもんだ。

木古内駅道の駅


企業努力をしても」廃線となった江差線



廃線にした区間の撤退「敗戦」処理も大変。線路を引っぺがさないといけない。資産と言われても都心部でなければ売れない。航空会社ならリースの機体を返却するだけ。バスなら売っぱらうだけ。鉄路はやはりハンデがあります。

「往路復路の最終便」
東京を18時台に出発し新函館北斗着は23時過ぎ
ビジネスの利便性はどうだろう

始発便はこれ
函館から朝6時に乗り東京で仕事して帰路は飛行機でもいいかな

最終は東京発なら18時40分
乗っている時間ずっと仕事して・・さすがに全区間乗車すると乗った感満載。東海道新幹線では味わえないスケール。札幌ならプラス一時間?

旅客機のように天候や機材、管制のトラブルにより飛ぶ飛ばないの一発勝負と違い鉄道はナッシングになる確率が低い。直前の予約なら運賃は変わらない。東京駅で座ってしまえば目的地まで運んでくれるというのは楽。

「第三セクターはどこも青色吐息」
いさり火鉄道 木古内駅

木古内は新幹線が止まります


北陸新幹線 上越妙高駅乗り換え

高知では津波対策として高架にしているから第三セクターも新しい




JR本体から切り離された第三セクターの駅舎というのは、寒冷地では特にアルミ製のドアノブを引いて入場するなんか食いつめたような駅舎が多い。
チョイ乗りであっと言う間に千円近くなる運賃では軽自動車なら200円程度のガス代で複数人乗れるから絶対に勝てない。自家用車を選択してしまうのはいた仕方ない。

第三セクターの連合構想も浮上しては消え。
こちらも課題

「鉄路の目的」
夕張線は石炭の輸送が目的であったし残存している道内の路線も人と木材の輸送が補完し合っていた。関東の秩父鉄道は埼玉県の横の動脈(東京に直結しない路線も珍しい)最初に石灰岩あり、セメントの輸送がことの始め。
青函トンネルは今でも穀物輸送の主役であり現在はJR貨物ですが同じ線路を走るのになんで人と貨物を分けるのか。航空会社だってcargoの部分は同体でしょ。

道内の高速道路も一般道と到着時間は大差ないのに高規格で作り撒くって無料開放して全く鉄道会社イジメですよね。
余談ですがわたし国労の酷さも知ってます。

北斗市の太平洋セメント




「物価と所得」
東横イン新函館北斗駅前の宿泊料
安いでしょ

函館の新築住宅
乗用車は必須だしこの価格では切り詰めないと生活は厳しい。

収入の5割近くを所得税始め健康保険や年金により収奪され残金で光熱通信費、教育費、住宅ローンに乗用車の月賦。これじゃ遊びに行けねーじゃないか。

新幹線、やはりビジネスマン需要が鍵かな。

「勝機はあるのか」
鉄路の改革はリニアや第三セクターを含め全体を俯瞰して国の政策として見直す時期にきている。どこの私鉄も乗客数は頭打ち、かつての稼ぎ頭だった沿線の不動産開発も売れ残りの虫食い物件を処分するだけ。

コロナ禍による生活スタイルの変遷はもとよりこれから注意しなければならないのは長期金利の上昇にある。日米欧とも空前の低金利政策の結果、今後はばら撒こうが引き締めようがゼロから上昇するだけ。

つまりはこれ以上、借金するなら金利を上げますよということ。低金利で生き残っていた企業の中には倒産する会社も出てくる。4000万のマンションが6000万になったのも低金利だたから
負債の線路に乗ってしまったら進むも地獄引くも地獄。

コロナ禍でJR各社は他を助ける余裕はない。このタイミング、時限立法で新幹線だけでも上下分離を導入すれば息を吹き返す。
北海道新幹線のライバル航空会社も金利が上昇すれば減便、値上げせざるを得ない。空前絶後の低金利であったから安売りできた。振り返ればコロナ前までが航空バブルであったのかもしれない。

という訳で、北海道新幹線に勝機あり。

駅構内にあります

低金利で生き延びたクソ企業ゾンビ企業
「お前はもう死んでいる」

おまけ

リストラされてもこういう人たちになってはいけません


「まとめ」
地方を旅すると若い人たちがけっこう真面目に働いている。今時の若者というのか子羊のようにおとなしい。昔のようにブランド物の鞄が買える収入でもなく余裕があれば高級ブランドは手にしたいだろう。

彼らが仕事に楽しさを見出せず理想とあまりに乖離した現実であきらめてしまう世の中じゃ駄目だ。若い人たちが前向きに夢を持って地方や地元で働ける国、つまり普通の国。継続して働ければ未来の生活設計がたつ。それが企業の社会貢献でもあった筈だ。

未来に希望があれば家族も増える。みんなで旅行に行って和気藹々な楽しい家族。それが理想であると思う。

おしまい







最新の画像もっと見る