『令和の民俗学』汐留一郎

日本のグランドデザインを考える

共和国の学校③

2018-11-23 09:03:44 | 日記
日産が倒産寸前の1990年代、今でもあるけど栃木県内には日産と本田の製造工場があった。嗅覚鋭い出入り業者はよく「日産の工場は澱んでいるよね。変な凶悪事件もあったし。それに比べて本田の社員って違うんだよ。こちらが行くとこんにちはって笑顔で挨拶してくる」当時としては日産はV6エンジンを作り技術的に卓越した部分があるのだが、実のところホンダはそんなにいい車は作れなくてイメージ先行、確かモノコックボディの黎明期ですが警官が他社の車と同じ条件で電柱にぶつかるとぐしゃっと潰れるからやめとけ、ディーラーのセールスも本田は車ですか?バングラのバイヤーさえ買っていかないよ。確かに危険でした。日産は電装系が悪いのと各部門がバラバラで統一感を欠いていましたがパーツの品質は悪くない、そこで登場したのがゴーン社長。いわゆる「ストレンジャーキング」しがらみの無い世界からやってきて大胆な構造改革を行う。当時、誰も日産を買う度量のある奴はいなかったし(つまり株式投資と同じ)今後の日産の進路はわかりませんが、これと同じことが今後も近い将来おきます、ということです。シャープの再建も同様、日本人が買わないから外国人が買っただけ。パナソニックはエコポイントで大儲けしたはずなのに湯水のごとく散財し1万人のリストラ+汐留のパナソニックセンター売却(帳簿の付け替えですが)

どうも日本人は一生懸命やっていると言いながら命令された事に対して滅私奉公して、やれ過労死だなんだと、しかし「誰もあなたのことなんか気にしていないんです、実は」「社交辞令で大変ですねと言いながら、でもそんな他人の事なんか構っちゃいられない」「出勤しなくなった社員がいても見て見ぬ振り」この程度です。もう一度言いますが「それ程にあなたは期待も注目もされていません」

イギリス、ドイツ、フランスともども数十年前に戦争をしていた国が「はい仲直り」と小学生ではないんですからうまくいくでしょうか。インドシナのタイ、カンボジア、ベトナムなんてタイとカンボジアは民族はほぼ同じですが言葉も文字も違う。アンコールワットにタイ人が無料で入場しようとすれば「アンタ、タイ人でしょ」て金を払わされる。ベトナムなんか漢字を使うし、カンボジアの知的エリートが目くじらを立てて悪口を言って陸続きの国は大変。日本の野党なんておままごと。国家の枠組みがあれば緩やかな共同体はありとしても通貨統合なんて無理ですよね。
ヨーロッパは対黄色人種、対イスラムに対しては団結しますが内情は足の引っ張り合い、日本の田舎と同じでいつもは仇同士だけど部外者には徹底して反発。人間の世界なんてそんなもんです。

イギリスは紳士の国、フランスは芸術なら、日本は忍者と芸者と武士道で「これが日本ですよ」と国家の前面に押し出せばいい。

個人的にはフランス人は嫌いじゃない。K−1のジェロムレバンナとか屈強な白人は大抵アメリカ人と決まっているのですが「俺の試合はビューンと飛んでいくジェットコースターだからシートベルトを着けて見てろ」ぐらいなことを言ってフランス人て面白いなと思ったりしました。


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