『令和の民俗学』汐留一郎

日本のグランドデザインを考える

福島第一原発見聞記 いま

2018-11-25 09:19:39 | 日記
「原発があったお陰でお父さんは出稼ぎに行かなくなって良かった」
出稼ぎというのは類義語として「季節労働者」いわゆる3K(きつい 汚い 危険)工事現場、地下鉄工事等、日払いで現在では監督署が喧しく言うもんだが、ひと昔前は事故で死にました農作業もできなくなりました。オンナを作って帰ってきません。行方不明です。なんてのは少なくなかった。半年出稼ぎして半年失業保険を貰って、こちらも今では美味い汁は吸えない。

原発事故で一人頭、月に10万円ずつ見舞金を貰い個人的にはどうでもいい話しですが、カネの使い方はあまりよろしくなかったように思います。まとまった現金が入れば死亡保険金なども同様ですが、たいていクルマと住宅の購入。計画性が無い者はギャンブル、いわきに避難して「もっと高い物はないのか」と顰蹙を買い、しかしカネを使い切るのはあっという間です。村落共同体、他所者には団結するが仇同士「の(関東では普通に集落の事をといいます)寄り合いでは土地の買い上げでいくら貰った」の話しは禁句ですし東電も後日難癖をつけられても困りますから大盤振る舞いをした訳でいま騒いでいるのは「浪費、使っちゃた人」取り上げる「支援者」も訳ありの人ではないでしょうか。支援者は震災直後とは入れ替わってます。

「できることなら」
宝くじにしても何らかの保険金にしても、纏まったゼニが入ったならどんな使い方をしても構わないのですが、できれば丁寧な使い方をしたほうがいい。
優秀な方やかねて夢があった方、これまで家庭の事情を理由にしていた方なら、家庭教師をつけて医学部受験や司法試験に挑戦する。二千万位つぎ込めば大抵何処か受かりますし、入学後の学費も田舎の病院なら2000万位修学資金を出しますとHPに書いてある。
無理ならもっと簡単な資格、医療関係なんか通りやすい。2年しっかり受験勉強して3年専門学校に通う。十分に時間と資金はあった筈です。たとえ40〜50歳になっても余程ふざけた人間でなければできます。
町工場なら機械を買う、設備投資でもいい。

岐路に立った時の判断、選択肢については、やはり親や学校の先生の教育が重要になります。親が哲学者である必要はないですが呑んだくれてギャンブル依存はよくない、こどもが何度も訪れない決断に関して鉛筆を倒して決めることなんかになりかねない。
だから普段から一生懸命勉強しないといけない。親や教員も算数に加えて人生のベクトルを決める思考方法を繰り返し教える必要がある。

よく聞く言い訳「ストレスが溜まったので」これ実は遊びたかっただけです。

自己の才能や能力の不足を環境や生まれのせいにする人間が大部分と思いますが、周囲に責任転嫁しても解決はしない。
幸福の到来にボーナスステージはあるにせよ、人間は学習した分しか点数は上がらない、努力した分しか前には進まない。
予想外の大金を手にして一生どころか二生三生分のカネを使ってしまったのなら、それはそれで今日から切り替えて生活していくしかない。



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