3月22日(月)祝日、今年も年度末の試合である九電杯が飯塚市体育館で行われました。
益富剣友会から個人で全員出場、団体は選抜で1チームが出場しました。
午前は、個人戦からです。事前にそれぞれの目標を設定し、それに挑みます。最高でパート優勝(4回戦突破)、パート決勝進出(3回戦突破)、3回戦進出と言う目標です。
過去の実績を見て、3回戦突破が最高だったと思います。
みんな能力はありますので、試合の場で出せるかどうか・・・
今まで、漠然と出場していたので、意義のある試合にしたかったのです。
私は審判員として参加してましたので、なかなか、子ども達の試合を見ることは出来ませんでしたが、手が空いた時は、遠くから見てました。
みんな良く声が出てましたね!私は第6パートで中学生の担当でした。小学生のパートは離れていましたが、玲奈ちゃんや佑佳ちゃんは声で分かりましたよ
他の子も出来るだけ探して見てました。1回戦敗退の子、2回戦進出した子、パート決勝まで進出した子と戦績はそれぞれですが、目標達成出来なくても、自分自身が充実した試合が出来れば十分だと思います。
審判席に座っていると、大淵豊晴くんがすっ飛んできて、「先生!!約束通り、パート優勝の目標を達成しました!!」っと言ってきました
「おおぉぉ!!頑張ったな!!」の言葉の後に、「あと2回勝てば優勝です!!」っと
んんん~なんと、気合の入ってる事!!目が活きてます!!行けるぞ!!
彼は、病気のため2年ほど休会し、闘病生活を克服した頑張り屋さんです。
毎回の稽古でも、やる気を出して、頑張っていました。声も出します。準備運動もしっかりリードしてみんなを引っ張っています。
そして最も大切な事が、彼にはあります。
とても素直なんです。
以前から、上半身ばかりで打ち込んでいるので、ヘソの下に力を溜め肩の力を抜いて、足を使って下半身で打つように指導しました。兎に角腕力が強い!っと言うより、無駄な力が肩に入って、スピードを殺していました。
しばらくして、豊晴くんが掛かって来ましたが、少しながら良くなってます。「日頃から意識して稽古しよろ?」っと聞くと「はい!」っと元気な返事をしたのを思い出しました。
人の言う事を素直に聞き入れ努力している姿が目に浮かびます。
そして準決勝戦。充実した気勢、迷いの無い面打ち、相手が圧倒されてました。
出小手も抜き胴も恐れるものは無く前に出ます。
見ていて安心しましたし、ヘタな小細工もいりません。
見事に面で優勝を勝ち取りました!!
素晴らしいですね。相手にお礼の挨拶に行かせました。相手がどんな態度であろうと、こちらが礼節を重んじる事が大切です。勝った負けただけの話しではなく、お互い健闘した栄誉を称えてです。「惻隠の情」(そくいんのじょう)と言うべき物でしょうか。。。
今回のタイトル獲得は、他の子ども達にとっても刺激になったでしょうし、何よりも豊晴くん自身、今後の励みになると思います。
しかし、世の中には、まだまだ強い人は沢山います。これで、驕らず常に上を目指し、精進して頂きたいと思います。
本当に、今回は頑張りました!!中学生になってもこの調子で頑張ってほしいと思います。