求道の儀式で誓う「十大願」を詳細にご説明いたします。以下の文章中「下礼者」の意味は、儀式を運行する「上礼者」が左右対称に並び、儀式中「十大願」を求道者を代弁して天に奏上する役割です。下礼者に従って求道者が天に奏上しますが、内容を理解しないまま求道するのは天に対して不敬ですから、事前に学ぶように配慮されています。今はまだ準備段階ですが、内容を吟味し心構えを養って下さるようご参照いたします。また仏教では、下記記載の大乗菩薩「四弘誓願」を根本に据え今日のために修行してきました。天道では、天界(気天界:五次元)も公開されていますので、求道者の「四弘誓願」は、大宇宙や地底世界そして人界に対して、その大いなる志(願)が発せられることになります。
十 大 願
私達が天道を求めてより、新たに何かを失っていた、人生の大切な良心を探し求めました。
けれども、良心は本来生まれてきた時から身についているのに、何故これを求めるのに儀式上で十大願を立てなければならないのでしょう。
又、この十大願は下礼者(かれいしゃ)に続けて言ったので、この内容は真正(ほんとう)に理解していないと思います。
今日ここで皆さまと一緒に此の十大願の内容を研究してみましょう。
古より聖人・仏陀も願を立てて始めて求道することが出来るのです。
願は誠心の表れであり、誓願は修行の志であり、目的地に達成する力量でもあるから、願力とも云うのです。
大乗菩薩にも四弘誓願(しこうせいがん)があって、
一、衆生は無辺にして願わくは度するを誓う。
二、煩悩は尽きるなく、願わくは断たんと誓う。
三、仏門は無量にして願わくは学ばんと誓う。
四、仏道は無上にして願わくは成らんと誓う。
と言うように、誓願を立ててこそ、この願を全うする為に力量を発揮し、始めて目的地に達成できるのです。
では私達の誓った十大願は何でしょうか。
先に儀式上で述べられた言葉をここに挙げ、それから一つ一つ研究して見ましょう。
続く