Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

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ポピーがいっぱい(あけぼの山農業公園)

2022-05-20 | 
あけぼの山農業公園のポピー(ケシ科ケシ属)を見てきました。(5月11日)
ポピーはケシ科の植物のことで、英語でpoppyと言うことから日本でもこの呼び方が普及しています。

<ポピー畑と風車 あけぼの山農業公園>


ポピーにはさまざまな種類があり、日本では、鑑賞用や食用に育てられる園芸用の種類をポピーと呼び、麻薬の原料になる種類をケシと呼んで区別しています。



人との関わりが深い植物で、古代人の住居跡からも発見され、現在でもケシの実(ポピーシード)は食用としてあんぱんや松風(和菓子)に使われています。



学名のPapaverは、ラテン語で「粥」を意味する言葉で、催眠作用のあるケシの乳液を赤ちゃんの粥に混ぜて眠らせていたことに由来しているとされています。



ただ、ケシには様々な品種があり、その中には麻薬が採れる品種もあることから、安全か危険かで以下のように区別されることもあります。



ポピー→安全なケシ(麻薬が採れない=栽培可能)の品種であり、園芸植物。
ケシ →危険なケシ(麻薬が採れる=栽培禁止)の品種であり、有害植物。



ポピーには約150種の品種があります。その中でも、ヒナゲシ、ナガミヒナゲシ、モンツキヒナゲシ、オリエンタルポピー、アイスランドポピー、カリフォルニアポピーの6つは、麻薬成分を含まない園芸品種として栽培可能です。

それぞれの品種の特徴を見ていきましょう。



<ヒナゲシ 別名:虞美人草、コクリコ、シャーレーポピー、アマポーラ>
原産:ヨーロッパ 花の色:赤、ピンク、白。


茎が立ってその脇芽から花茎が立ち、花が咲きます。枝も沢山出て、花数が多くなります。フランスやポーランドなどの国花として有名です。

<ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)>
原産:地中海 花の色:オレンジ色。


ケシ坊主が細長いのが特徴で、そこから「長実雛芥子(ナガミヒナゲシ)」と名付けられました。今のところ特定外来生物には指定されておらず園芸品種になっています。

<モンツキヒナゲシ 別名:レディーバード・ポピー>
原産:西アジア~コーカサス地方 花の色:赤


5~7cmほどの濃赤色の花びらを咲かせます。花びらのつけ根の部分が黒く大きな斑点(3個)があるのが特徴で、ピエロという流通名がついています。

<オリエンタルポピー 別名:オニゲシ>
原産:トルコ、イラン等 花色:赤


花の大きさが20cmくらいになるものもあります。花弁の色は赤やオレンジ色が多いのですが、白、ピンク色もあります。また、花弁は4枚のものが多く、中心部に黒い大きな斑点(5個)があるのが特徴です。

<アイスランドポピー 別名:シベリアヒナゲシ>
原産:シベリアからアジア大陸北部 花の色:オレンジ色、黄色、ピンク、白。


茎に葉が無く、枝も無く、地際から蕾が伸びて花茎が立ち、花が咲きます。そのためスッキリとした姿で、切り花に使われることも多いです。

<カリフォルニアポピー 別名:花菱草(ハナビシソウ)>
原産:アメリカ合衆国西部。カリフォルニア州の州花になっています。
花の色:オレンジ、黄色、朱色、ピンク。
一般的なポピーと花や葉の形が異なるのですが、これもポピーの仲間です。


ポピーの話、いかがでしたか? 一口にポピーと言っても色々な品種があるんですね。ポピーの園芸品種は、およそ60種類があるようです。

オーソドックスな赤や黄色の一重咲きのものから、とても珍しい花色の園芸品種までバラエティに富んでいます。各々の品種の特徴を知って、楽しむのも良いかもしれません。



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14 コメント

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Unknown (yokomasc1390)
2022-05-20 09:59:52
ninbuさん、おはようございます。
栽培可能なポピーは6種類だそうで、ナガミヒナゲシはすぐに分かります。
黒い斑点のある2種は、見たことがありません。
普通に見るポピーはアイスタンドポピーでしょうか。
アケボノ山農業公園には、6種類全部あるのですか?
ポピーについて考えたことは無かったので、とても勉強になりました。
有難うございます。
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Unknown (ninbu)
2022-05-20 18:45:24
@yokomasc1390 さざんかさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
いつも私のブログに訪問下さりありがとうございます。

私もさざんかさん同様、ナガミヒナゲシとカリフォルニアポピーだけは知って
いて、他は同じポピーだと思っていました。

あけぼの山農業公園では、ヒナゲシが多かったような気がします。
モンツキヒナゲシとナガミヒナゲシを除く4種類のポピーが栽培されていたよう
で、ナガミヒナゲシは私が道端で撮影したものです。
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Unknown (breezemaster)
2022-05-20 19:15:29
こんばんは^^
ひなげしの花と言うと、アグネス・チャンを思い出します^^;

ポピーは、花壇で見ますが、ナガミヒナゲシは、雑草のように、そちこちで見るので、
てっきり特定外来生物だと思っていました(@_@)
先入観ってだめですね。

アヘン、古来から麻薬で有名ですよね。
花が同じケシ科でも、戦争にもなるんですから、
だいぶ違うものです
花は、花で楽しみたいですよね^^
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Unknown (kaito_sayama)
2022-05-20 19:46:50
「あけぼの山農業公園・あけぼの山公園の撮影について」
えっ、なにこれ?

ninbuさん、こんばんは。

あけぼの山公園、どの辺りに位置するのか確認のため、検索してみましたが、その時、上記のようなPDFがあることを発見しました。
公園内の撮影にしっかりコードが設定されているんですね。びっくりしました。
ということは、いろいろとコスプレや婚礼写真でこちらを利用する方が数多くいらっしゃるということなんですね。
確かに、当公園の「花と自然」のカレンダーを見ますと、四季折々の花が記述されていました。
私は、家人の実家や柏インターの周辺しか存じ上げなかったので、一茶の句碑や日本庭園まである広大な公園が近くにあるなんて知りませんでした。機会があったら寄ってみたいと思いました。

お~っ、朝顔出てきましたか。よかったです! 葉や花、面白い変化が見えるといいのですが。
だけど、一年で見切りをつけることなく、代を重ねるといいようですよ。
そして、時折、九州大学や日本遺伝学会(https://www.idengaku-fukyukai.info/%E5%A4%89%E5%8C%96%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%AC%E3%82%AA/%E5%A4%89%E5%8C%96%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%AC%E3%82%AA%E7%A8%AE%E5%AD%90%E8%B2%A9%E5%A3%B2/)などで頒布されているお好みの種子を入手して交配させるといいようです。目指せ出物の作出! なんて。
ちなみに、この変化朝顔に関する小説がいくつかあります。
かつて、gooブログでも紹介させて頂いた「『夢幻花』――変化朝顔に秘められた悲しいサイン!」、こちらは東野 圭吾のミステリー。
また、『一朝の夢』、『夢の花、咲く』(梶よう子 著、文春文庫)などは、変化朝顔オタクの江戸時代の奉行所同心を主人公にした時代小説です。
朝井まかてさんも時代小説作家ですが、植物絡みの秀逸な作品がいくつかあります。

実際に栽培してみて、さらに、植物がテーマとなった小説を読む。まぁ、こんなクロスオーバーな感じで、無聊を慰めてます 笑
あっ、「利休草の花やら ハハコグサのことやら」へのコメント、有難うございました<(_ _)>
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Unknown (なつみかん)
2022-05-20 20:18:02
ninbuさん、こんばんは。
今日は沢山のポピー♪
いろいろな種類があるのですね!
昔懐かしいのがヒナゲシですが、最近はあまり見かけなくなりました。
私が幼い頃、実家でヒナゲシを育てていて、警察が見にきたことがあります。
その後、母は、「これはヒナゲシです。栽培していい種類のケシです。」と書いた札を花の近くに立てました。
勘違いした人が通報したのかもしれませんね。
ninbuさんの記事を拝見して思い出しました。
えらい脱線してすみません(^^;;

それとまだパンジーもほとんど咲いていない時期に、駅前の花壇にきれいなポピーが咲いていました。
黄色やオレンジ色など華やかだったので、耐寒性のあるアイスランドポピーだったのでしょうね〜
赤くて黒い模様のあるポピー、一度だけ見たことがあります。
かなりインパクトありますよね。

今日もいろいろありがとうございました!
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Unknown (ninbu)
2022-05-20 20:52:29
@breezemaster attsu1さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
いつも私のブログに訪問下さりありがとうございます。

アグネス・チャン、思い出しますよね。お互い昭和人間ですから。(笑)
ナガミヒナゲシ、私も特定外来植物だと思っていました。
繁殖力が圧倒的に強く、そこら中で見かけるので、無理はないですよね。

確かにポピーがケシ科ケシ属と聞いただけで、有害なケシかと思ってしまいます。
そんな意味では、ケシでも無害はポピー、有害はケシと呼び名を変えている、
日本人の知恵は素晴らしいですね。(^.^)
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Unknown (ninbu)
2022-05-20 20:53:42
@kaito_sayama kiteさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
いつも私のブログに訪問下さりありがとうございます。

あけぼの山農業公園ではコスプレや婚礼写真だけでなく、モデルがきて写真撮影会も
定期的にやっているようです。農業公園だからと言って、侮れません。(笑)
是非一度、お立ち寄りください。そして、kiteさん流の含蓄のある感想を期待します。

変化朝顔、花が咲くのがとても楽しみで、時間が経つのが遅く感じるほどです。
紹介いただいた小説、図書館で探してぜひ、読みたいと思います。
このようにして、私も変化朝顔オタクになっていくのでしょうね。(笑)
他の種子との交配については、時期が来たら改めてご相談させていただきます。
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Unknown (ninbu)
2022-05-20 20:54:52
なつみかんさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
いつも私のブログに訪問下さりありがとうございます。

ケシという言葉の響き、誰もが麻薬を想像して、悪いイメージを持ちますよね。
お母さんが、「栽培していい種類のケシです」という看板を立てたのは、反骨
精神のある凄い立派なお母さんだったのですね。当時の社会の風潮から、警察に
対して、挑戦するような看板を立てる勇気は出ませんよ。

オニゲシやモンツキヒナゲシは花びらの付け根に黒い斑点があるので、見分け
が付きやすいですよね。また、赤い花弁に黒い斑点は目立ちますよね。
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Unknown (しいちゃん)
2022-05-20 22:35:49
ninbuさん、こんばんは。

今日もバタついてましてこんな時間になってしまいました(;^_^A。
ほんとポピーって種類多いですよね。
公園で勝手に咲いてる一重のオレンジのポピーと八重咲の大きなポピーが畑に一杯!!
ボタンのお花を一回り位小さくしたみたいなお花です。
八重だけど種で増えるのですって!!
『これ、ケシ?』って尋ねましたらそう、
けどややこしいケシじゃ無いからって(笑)
書かれてあるように麻薬になる子も有るのですよね。

綺麗なお花には気を付けなくては!!
返信する
Unknown (ninbu)
2022-05-21 09:10:34
しいちゃん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
いつも私のブログに訪問下さりありがとうございます。

ポピーはケシ科ケシ属なので、どうしてもケシのイメージがありますね。
ブログでも触れたように、園芸品種はポピーと呼び、危険なケシはケシ
と呼び方を変えているので、ポピーは有害というイメージは軽減されて
いるようですね。

気を付けなくてはならないのは、ナガミヒナゲシですね。今のところ、
特定外来生物には指定されていませんが、一つの花の実の中に1600粒もの
種が入っており、凄まじい繁殖力をもっており、急速に増えています。
美しい花だからと言って、惑わされてはいけませんね。(^^ゞ
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