GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

穴明き病

2008年04月30日 | ディスカス病気・治療

皆さんこんばんわ。昨日、子供と東古屋湖という小さなダム湖に
ルアーでマスを釣りに行ってきました。

家から1時間弱の近場にありまして、朝5時に出発!かみさんとの約束で昼には戻って買い物に行かなくてはならなかったため、朝から気合を入れたのですが…見事にボ~ズでした!全体に活性が悪い感じで、ルアーを追う姿は何度も目にしたのですが、なかなか食いついてくれません。一方、イクラを使ったエサ釣りの方達は、小型ですがニジマスをバンバン上げていましたよ。うーん、これからボーズ回避のため、エサ釣り用の竿も1本持ってくか!?明日は奥日光の湯ノ湖も解禁になるので、次の土日は湯ノ湖でリベンジ!チビと熱い約束を交わしました。



さて、ここから今日の本題です。
今回は穴明き病についてですが、実は今期購入した魚の中にこういうグリーンがおりまして…

テフェグリーン15cm


体長15センチほど。若魚と呼ぶにはチト大きい、表現もかなり出ているグリーンです。いつも「化けを楽しむ」とか言ってるくせに、こういう成魚を買うとは何事かー!
とどやされてしまいそうですが、実はワケ有りでして。
このテフェ君、左の腹鰭が折れて欠損しているのと、顔のあちこちに穴明きがありました。そのせいか、ずっと売れ残っていた個体でして、無論、全てを承知して購入しました。おかげで通常ありえないような破格値で売っていただきました。腹鰭の欠損は先天的でなければ治るとして、正直「穴明きが治ればいいグリーンなのになあ」&「穴明き治療をしてみたい」という不純な動機からのスタートだったんですね…。穴明きが治るかはやってみなければ判らず、かなりドキドキでした。

購入時の穴明きの様子


ご覧の様に目の上下、鰓の下の付け根と…反対側も同様にあちこちボコボコ空いてました。穴明きについていろいろ調べてみると、実に様々な記述がありまして、原因だけでも…

1.運動性エロモナスによる細菌性疾患
2.カラムナリスによる細菌性疾患
3.非定型エロモナスによる細菌性疾患
4.原生虫、寄生虫によるもの
5.水質の悪化
6.ミネラルなど、微量元素の欠乏によるもの
7.ハンバーグによる栄養の偏りや寄生虫の発生

などなど、人によってそれぞれ見解も異なります。実は同じに見える穴明き病でも、原因は異なるのかもしれませんし、あるいはこういう原因が複合的に重なって発症するケースもあるのかもしれません。
しかしながら自分には原因を特定できるような設備も方法もありませんので、情報を自分で取捨選択し、治療を行うことにしました。細菌と原生虫退治を行ってから通常飼育に戻し、様子を見ながらミネラル類など微量元素を補充して常に水槽内を清浄に保つ事…とりあえずファーストチョイスとして、個人輸入で買ったフラジールとエルバージュによる混合薬浴を行いました。濃度は規定の1.5倍で2日間投与。個人的な好みですが、細菌や外部寄生虫の場合、薬浴は高めの濃度で短期間の方が好きなものですから。
その後、通常飼育に戻して管理しながら3ヶ月経ちました。

現在の状態


どうでしょう!?大きな穴は塞がり、かなり完治に近い状態になったと思います。
今回、いくつかの対策を一度に行ったため、どれが有効だったのか確証はつかめませんでした…が、いずれにしろ、治ってくれたのは嬉しい事で良い経験にもなりました。現在、ネット上では様々な考察と共に治療法なども沢山出ています。ですが、自分が今回最も参考にしたのはいくつかの錦鯉のサイトでした。以前、たかあきさんもおっしゃっていましたが、錦鯉の世界では専門家も入って病気の解明や治療法がかなり進んでいます。それと、やはり専門家の書く専門学術書…難しい面もありますが、欲しい情報が詳しく載っています。
なお、ここに掲載した治療法は、あくまで私個人が行った治療の一例を紹介しているに過ぎません。薬の使用など、治療はあくまで自己責任で行ってください。
それでは!


参考文献 :知っておきたい魚の病気と治療(日本動物薬品株式会社)
       :魚介類の感染症.寄生虫病(株式会社恒星社厚生閣)


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5 コメント

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Unknown (たかあき)
2008-04-30 22:32:22
レインボートラウトってやつですか?
いいですね~ 1時間弱でこんな素敵な場所があって。
私も釣りが好きでね~
でも最近はまったく行けません。(^^ゞ

穴あき、綺麗にふさがりましたね!
フラジールとエルバ、ウチも同じ方法で行きますね。
フラジールは経口投与も併用したりします。

ウチに昔、ジャンボちゃんっていう20cmのUテフェが
いたんですが、この仔が穴あきの常習犯で、治っても
免疫が落ちたり、ストレスがかかるとお腹でヘキサミタ等が
また暴れ出すので、結構注意して見ておかないと
キャリアは一生キャリアの可能性ありますからね~ 穴あき怖いです。ほんと。

参考文献は江草先生と畑井先生が書かれてる本ですね。
魚病学界では大変な功労者ですよね~
ウチも先生方の書かれた本が結構あります。(^_-)
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Unknown (日光岩魚)
2008-05-01 01:21:47
たかあきさん
レインボートラウトの他にもイワナ、ヤマメ、サクラマスなんてのが居ます。ほとんどが漁協が放流した魚ですが、謎なのがスーパーレインボーと呼ばれる大型ニジマス。70センチを超えるものが時々上がってます。近場に湖や渓流がいくつもあるので、この時ばかりは栃木っていいな~思います(笑)

やはりフラジールとエルバを使われるんですね。経口投与はエサに混ぜますか?それとも溶かしてスポイトですか?やはり体内に届かせる為には薬浴だけでは不十分だと自分も思ってます。これで治ってくれるといいんですが、やはり再発と慢性化は怖いですね。うーん。

江草先生が魚介類の感染症~、畑井先生が魚の病気と~の著者ですよね。そんなに有名な先生方とは知りませんでした。
内容が凄く濃くて、読み解いていくと目からウロコが…ホント、どちらも良い本ですね。
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Unknown (たかあき)
2008-05-01 10:02:38
70cm級のレインボー・・・それはすごいですね!
でも、そこまで大きくなると美味しくないんじゃないですか?
やっぱり30~40cmが一番美味しいのでしょうか!?
・・・って食べることが前提で書いてるけど、釣った
トラウトは食べるんですよね?(^^ゞ

フラジールはすり鉢で粉にして赤虫やハンバーグを
解凍したものに混ぜて使ってました。
フリカケみたいな感じでテキトーな量でしたが、発病
してない時にも定期的に与えると効果ありますよ!
現在ウチの魚には穴あきの常習犯は居ませんが、それでも
時々ヘキサミタやその他寄生虫の駆除で保険みたいな
感じでフラジールやコンバントリン、プラジなどを
同じくフリカケにして与えてます。
穴あきのキャリアは半年くらいのスパンで発病したり
治ったりを繰り返し、高齢化すると薬剤も効かない
個体もいるのでウチのジャンボちゃんの時は大変でした。
結局、お腹のヘキサミタは完全には落とせないのかも
知れませんね~
もちろん、完全にふさがって再発しない仔もいましたが!(^_-)

江草先生の書籍は獣医学部で教科書に使われてますよ!

魚介類の感染症~もその1つだったと思います。
だからウチにもあると思います。特に寄生虫って文字が
入っていれば嫁が確実に持ってるはずです。(^^ゞ
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Unknown (らいだー)
2008-05-01 12:24:29
日光岩魚さんこんにちは!
こちらでははじめましてらいだーです。

スレ違いですいません。遅くなりましたが
コンテストお疲れ様でした!見事なグリーンでしたね!日光岩魚さんがでんべさん水槽の前で話している時、後ろでdai8682さんを紹介しようと、ずっとチャンスをうかがっていました^^

写真のグリーン達綺麗な個体ばかりですね^^
dai8682さん家みたいです!

私事ですが、ブログ始めましたので良かったら訪問してくださいね♪
返信する
Unknown (日光岩魚)
2008-05-01 17:38:48
たかあきさん
自分の釣りは全部、キャッチアンドリリースです。
持ち帰りはかみさんが許してくれませんので(泣)
だからルアーの針もなるべく魚を傷つけないように、
カエシの無いバーブレスフックに換えるように
しています。
なるほど、市販の駆虫ハンバーグよりいいかもしれない
ですね。量や薬の種類も自分で変えれるし。
ちょっと前にハダクリーン買ったのですが、
プラジの経口投与は効きそうですね~。
良い情報ありがとうございます。

らいだーさん
こんにちは!当日はお世話になりました。
遅ればせながらありがとうございます。
そうだったんですか~。
あの時は夢中になって、でんべさんと話し込んでいて
周りが見えなかったもので(笑)…スイマセン
らいだーさん、dai8682さんといった、
かねてからお会いしたかった方々とも会えて、
コンテストは本当に楽しかったです。

ブログ開設おめでとうございます。
後でお邪魔させていただきます。
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