あなたは、カイリーを知っていますか?米リアリティー番組「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」で人気のカイリー・ジェンナーが2月下旬、自身の名前「Kylie(カイリー)」の商標登録を出願した。当然ながら、これには問題がある──名字なしの「カイリー」で認識され得る人物は、ジェンナーだけではない。
オーストラリア出身のポップシンガー、カイリー・ミノーグがジェンナーの出願を受けて早速、登録異議の申し立てを行った。名字を使わない「カイリー」として、長年にわたる活動を行ってきたのは自身だと主張している。米国でミノーグの代理人を務める弁護士によると、異議申立書はジェンナーに登録商標が認められない理由として、ミノーグの「優先的地位」を主張すると共に、「混同のおそれ」、「不鮮明化による稀釈化」、「汚染による稀釈化」を挙げた。
教育・娯楽分野で、あるいは録音(音楽、ビデオクリップ、コンサート映像など)や携帯電話アクセサリーなどの販売において、「カイリー」をトレードマークにしてきたのは、確かにミノーグだ。ジェンナーが商標登録を希望している分野のすべてでこうした状況を築いているわけではないが、圧倒的に広く知られているのはミノーグであり、この闘いは厳しいものになるかもしれない。名字の商標の話でした。