オリジナル「107ソングブック」  Original  natarsher seven

全く、個人的趣味の音楽の一つ。高石ともやとナターシャセブン。
「107ソングブック」の曲をオリジナルの歌詞で

おいたっが たっ  (俺たちの旅)

2015-04-29 | 鹿児島弁

ゆんなさみっな はっぱんもよしちょっいっだたん  めひかっ長か白かかっ

あっあっじゃれかっどん のけさんじ           たどいつかんやめんなけな

続いちょっ もんじゃしとよ

 

ゆんなあけんひな コバルト色ん空とうん     まぜくいかえっとえかとけ

ひかっちょっちゅう おめでだっで          わっぜこまんかいっばんほいな

うかけられっ きゆい もんじゃしとよ

※せなんなゆめぃ うかん小船な          おはんが今でん てどんふいごっじゃ

  せなんな夢ぃ うかん小船な           おはんが今でん てどんふいごっじゃ

 

ゆめんかたいかたな こむっ色すいけれみっじゃいが  はたんなかんもどいみじゃっどが

すかんさいちょっ  はなんなけぇ          かぞえれらんごあっ なげかといつっ

つるつるすっよなもんじゃっとじゃね



 

かつて「歌う銀行マン」のちに「歌う支店長」その後「歌う元銀行マン」となった小椋佳。

失礼ながら、その容姿から、並びに現役第一勧業銀行マンという理由でライブはもちろんジャケット写真にも姿を見せなかった。

彼の代表曲の一つが「さらば青春」。

その頃は一切表に「小椋佳」は出てこなかった。ただレコードだけが売れていた。

彼が表に出てきたとき大騒動だった。たしかNHKのライブだったと思う。

そして…歌と歌声と容姿のギャップにまたびっくりした。

唯の“眼鏡をかけた小太りのおっさん”がそこにいたからだ。

 

後に「ニューヨークシティセレナーデ」が全米で大ヒットした「クリストファー・クロス」も同じように覆面歌手としてヒットしたのだけれども表に出てきたときに騒動になったらしい。

もっとも彼はすごい「実力派歌手」でグラミー同時5部門受賞と言う史上類を見ない偉業を達成している。

小椋佳も同じように「実力派歌手」で他人に提供した曲も数多い。

(男性でも美男歌手、実力派歌手の区別があるのかどうかは知らない。)

 

最近は(個人的な思いとして)少々困った活動をしている気がする。

彼は日本の伝承楽器に傾倒しているのだけれどもその一つに「琵琶」がある。特に「薩摩琵琶」の“理解と普及”に努めている。

それはそれでいいのだけれども、本来の薩摩琵琶は極めて特殊な楽器なのだ。

かつて、四半世紀ほど前まで薩摩琵琶の練習(と言うより修行)は、琵琶作りから入らされた。

なぜならば薩摩琵琶は定型品ではなく奏者の体と声の高さに合わせて奏者自身が作るものだった。

だから基本的に合奏をすることはできない。

それを後年、同じ大きさ同じピッチにしてなおかつヤマを一つ増やして合奏できるようにしてしまった。

それを普及させられると「昔の」ことを知っている人間としては痛しかゆしなのだ。

薩摩の楽器は断じて合奏ができるようにはできていない。

鹿児島に伝わる「天吹」もそうだ。

子供たちが合奏しているシーンがニュースなどで流される度に「それは違うやろ」と突っ込みを入れている。

伝承をするのであればそういうバックグラウンドも同時に伝承してほしい。

まあ、薩摩琵琶のけいこをしないかと言われ3年間は作る修行をしろと言われて断った人間が言うのも何なんだけれども。