メモ機能に特化した電子メモポメラを買った。2つ前の型で、アマゾンでずいぶん安くなっていたからだ。
最後までDM100にしようかすご~く迷った。DM20は一万円、DM100は二万円。
とりあえず安いやつを使い倒そうということで、DM20にした。
感想は、非常に使いやすい。キーボードは小さめだが、逆にコンパクトにまとまっていて打ち損じが少ないような気がする。なにより起動が速い。そして、何もかもがシンプルである。
ポメラは文字だけのテキストファイルしかない。それがまた強みになっている。だいたい1GBで写真やイラストを省いた広辞苑35冊分の容量がある。ポメラDM20には16GBのマイクロSDHCカードが入れられる。だから、このポメラには文字だけの広辞苑560冊分の容量がある。一生文章を打ち続けても打ち切れないくらいの容量だ。すごい。
今、タイピングに慣れるために、真保裕一の灰色の北壁の中に収録されている「黒部の羆」という短編小説を打ち込んでいる。構成、サスペンス度、驚き、感動、どれをとっても一級品だ。人の文章を打っていると、私なら絶対こういう書き方はできないなぁ、というのが分かる。それが才能というものなのだろう。話がそれた。戻そう。
もしあなたがペンで書くよりタイピングのほうが速く、そしてひんぱんに文章を書く人なら、絶対おすすめする。
パソコンでもいいという人もいるだろう。しかし、パソコンだとエロ動画だったり2hだったりいろんな誘惑があって気が散る。それに引き換えポメラは文章しか打てないので、集中力が違う。
このポメラを大学の授業で使えたら良かったのになぁと思う。
私が一番好きな授業が、社会学系のコマだった。広い教室で授業を聞いているのは毎回3人くらい。その中でノートを取っているのは私くらいだった。先生は始まると同時に、私たちのことをお構いなしに話し始める。黒板に書くのが1だとすると、しゃべるのが5くらい。それが本当に面白い内容で、喋ったことを漏らさず書き留めるのが大変だった。今のようにボイスレコーダーも無かった。だけどボイスレコーダーなら真剣に聞き取ろうとしなかっただろう。その時の緊張感を今でも覚えている。そのノートは今でも大事に取ってある。いい思い出だ。
というわけで、ポメラを使っている。