東北自動車道を飛ばして日光までやってきた。この秋一番の冷え込みにフライトジャケットでも凍える。
大正ロマンを感じさせる白亜の洋館・日光駅とクラシカルな機能美のCB1100が調和しているでしょう。
江戸時代には日光東照宮に蕎麦を献上した「霧下そば」の名産地、その田園風景の只中に「長畑庵」が在る。
また蕎麦かい?なんて云わないで欲しい。10月末から新そばの提供が始まって今が訪ね時なのです。
竹ざるに盛られて "三合打" が運ばれて来た。メニューは「そば」のみ、もちろん十割だ。
大盛りの薬味とたっぷりのそばつゆが嬉しい。香り高くほのかに甘い新そばをずずっと啜って幸せなのだ。
新そばの香りを余韻にCB1100で東照宮まで駆け上がる。晩秋の陽は午後ともなると弱々しい。
参道を抜け、石鳥居をくぐって神域へと向かう。っと心なしか身が引き締まる。
五重塔、三神庫(さんじんこ)、回廊の「朱」が、紅葉にも負けず劣らず鮮やかだ。
石段を上ると豪華絢爛な陽明門そして唐門、まばゆい金と白で彩られた彫刻たちには紅葉の「黄」も霞む。
杉並木に今にも落ちそうな陽が射し込む。きっと東北自動車道を走っているうちに夜の帳が下りるだろう。
それにしても、無骨だけどスタイリッシュなCB1100には、男のボクでも惚れてしまいそうだ。
<40年前に街で流れたJ-POP>
アンジェリーナ / 佐野元春 1980
私もこんなバイクで疾走したかったです。
来世は男の子に生まれて来ます(^_-)-☆
こんなタイプの単車が大好きなんです。
晩秋の風と匂いと堪能してきました。