旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

風を感じて! 冠雪の富士とZと錦繍の湖北ビューライン

2023-11-25 | 単車でGO!

河口湖周辺の紅葉が見ごろを迎えていますね。
色鮮やかな紅葉の中に浮かび上がる富士山を見ようと、早朝の中央フリーウェイへZを走らせる。

先ずはインバウンドから人気に火がついた新倉山浅間公園を訪ねる。
雄大に裾野を広げる富士山、朱塗りの五重塔、紅く染まったソメイヨシノ、美しいね。

新倉河口湖トンネルを抜けて河口湖畔に出る。ここから暫く湖北ビューラインを愉しむ。
もみじ回廊の渋滞を抜ける頃には、晩秋の陽は南に回って、富士は青いシルエットに変化していく。

大石公園のパークキングにスタンドを立てる。
真っ赤に紅葉したコキアと富士山のコントラストがキレイ?いや少々遅かったかなぁ。

右に左に身体を傾けて、湖畔のワインディングロードを走らせる。カーブを重ねるごとに富士は表情を変える。
長浜のT字路を右に折れて河口湖に別れを告げる。小さなピークを越えると西湖のススキの原が見えてきた。

紅葉に囲まれた湖畔のそば処、重厚なテーブルとイスに身体をあずける。
すでにストーブに火が入っているね。窓越しに湖畔の紅葉を眺めて、そばを待つ時間も愉しい。

“とろろ蕎麦” を択んだ。信州の二八だね。
前半は大和芋のとろろにうずらを落としてそばに絡める。この粘りと淡白な味がいい。
後半は辛めの汁に山葵を溶いて、ちょいと浸してズズッと啜る。なかなか美味い。

湖北ビューラインをさらに西へ進める。
西湖根場浜できょうの一枚、モミジにススキに冠雪の富士山、それにZ、満足だ。

湖北ビューラインはいつしかR139と合流して深い樹海を抜ける。青木ヶ原大橋からの眺めが雄大だ。
精進湖展望台からの富士山、駆け足で西に傾く晩秋の陽に冠雪がキラリ煌めく。

ここらで富士に背を向けて、精進ブルーライン(R358)は女坂峠を越えて甲府盆地へと降りる。
ほどなくやって来る冬の気配を風に感じて、Zを走らせた小雪近い週末なのだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
ロング・バージョン / 稲垣潤一 1983年