思考の踏み込み

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蔵六3

2013-12-10 12:06:36 | 
つまり、それだけの人材が日本史には
"居た" という事をこの歴史家の言葉から読み取れる。

偏りのない角度から歴史を捉えうる者であればこんな事は当たり前のことなのだが、その当たり前のことを当たり前に捉えられない時代が長く続いた。

それほどにこの島国の外からやってくる"文明" の圧力は強く、この150年、日本人はその波に危うく飲み込まれてしまいそうになった。



ようやくにしてそんな時代は少しずつ過ぎ去りつつあるが、国粋と海外崇拝。この極端なバイオリズムはこの国の持つ条件反射的な性質であり、それもまたこの国の繰り返された "歴史" なのだが、そろそろそうした反射作用から抜け出すような新たな思想を伴ったバランス感覚を我々は身につけるべきではないだろうか。

さて ー 前置きが長くなり過ぎたが、そうした日本史の中にあって、様々な歴史的風景が、少なくとも文献が残っている時代から見たとしても、二千年近い歴史の集積の中に (この歴史の連綿とした "永さ" も日本史の重大な特徴だが) 目をみはるような景色がある。



その景色の主人公たちはまぎれもなく我々と同一民族であり、他民族に理解されようがされまいが、後世の我々がその景色を愛で、何事かを感じ取るということは意義ある事であるといえるし、別に意義などなくても楽しいことといえる。

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