思考の踏み込み

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蔵六2

2013-12-10 09:29:35 | 
自由や平等を生んだ思想すら、"人間の行為" の一形態といえる。



日本人が生み出した思想、 (欧米における"思想"に当てはめようとすると齟齬が生じるが) 例えば、神道的態度に根ざす自然崇拝。
あるいは武士道倫理、または茶道における侘びやさび。

これらは必ずしも普遍性と強い伝播力を持つものではないが、具眼の者なら人種を問わずして一定の理解と尊敬をもって接しうるモノといえるだろう。

つまり高度な「文化」を有している、ということである。
文化とは「文明」と違って普遍性という点で大きく異なる。

しかし文明がその歴史的役割を終えると価値が半減してしまうことを考えると文化にはそうしたことはない。

従って日本が一級の歴史を有しているといえる根拠はその文化が一級といえる内容を持つからであろう。

歴史が人間の行為の集積であるとすれば、"文化" とはその集積の密度が極端に高まり、形式化され、かつ伝承されたものといえるのではないか。



もっと端的にいえば、一級の歴史を生み出すには優れた人間がそれだけ必要であり、その者たちの行為や思想が現代社会において普遍性を持っていようがなかろうが、ヒューマニズムという揺るぎない人類の共感覚から焦点を合わせたとき、地理、文化的特殊性に目を曇らされなければ、どこの誰であれ、優れた人間の優れた行為は共感できうる、という事である。

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