思考の踏み込み

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黄色12

2014-07-26 06:50:58 | 
トンボというと、夕焼け小焼けで何たらかんたらとか、平和なイメージが強いが、オニヤンマの戦闘能力によってその思い込みは覆される。

それだけではない。

トンボの飛翔能力はその総合力において、地球上におけるあらゆる飛行生物、いや飛行機を含む飛行物体まで入れても最も優れているといわれている。



飛行範囲こそそれほどでもないが、飛行技術 ー 完璧な精度のホバリングは空中戦において絶対的な優位性を持つ。そして急上昇、急降下、急停止…。

まったく隙がない上に飛行速度も時速70kmに達し昆虫界では最速の部類に入る。

まさに自由自在であり、空のスペシャリストといって良い。

現代の最新航空力学はようやく、このトンボの飛翔原理の解明に乗り出している。
(四枚の羽の網目状にその秘密があるらしい。)

人類は "火" を発見しその力を有効に利用してきたが、トンボが発見し、洗練させた "揚力" という力の利用において、人類はトンボには到底追いつけていない。

加えて強力なアゴと強い咀嚼力。
それは甲虫でさえ餌にしてしまうほどであり、昆虫界での生態系のトップといわれるオオスズメバチの立場も揺るがせかねない。

そもそも古代のトンボはもっとサイズも巨大であった。

Mega-neuraという絶滅種は体長が最大70cmにも及んだという。
これは人間の上半身ほどのサイズである。考えただけで恐ろしい。




こう考えてくると、むしろ蜂などはトンボの敵ではなかった。
彼らは長距離ランナーの様に遠くまで飛べるというその一点以外でトンボに勝るモノは無く、それ故に毒針を獲得したのかもしれない。

もしかしたら蜂の "黄色" は生命力の表れであるよりも、ゴッホがそうであった様に生命力への "憧れ" から纏われた色であった可能性もある。



…まただいぶ脱線してしまったが、ともかくも昆虫界という、明らかに我々とは別系統でこの世界に繁栄している生物群には興味が尽きない。

黄色から発展して昆虫の話になるとは思わなかったが、古代種なども含めていずれ別の機会にまとめてみたいと思っている。


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