思考の踏み込み

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雑記

2014-01-31 08:14:16 | 
集中力について考えていて、王貞治という人を主題に投稿して僅か数日。

偶然というか、まったく意図していないのに知り合いに藤平光一氏の本を借りることになり、そこに一本足打法の成立の秘話が書かれていた。

藤平光一。



合気道開祖、植芝盛平翁より唯一十段を授けられた巨人である。

彼の存在はもちろん知っていたが、不思議とその著作などに触れる機会は今までなかった。

世間的にも塩田剛三氏の方が名前も知られているのではないだろうか?
もちろんそれは合気会と気の研究会の相克の問題もあるのかもしれないが、そんなことは門外漢の自分にとってはどうでもよい。どんな組織であれ、完璧な組織などないから、初代が亡くなれば多少の分裂や相克は当然のことだからだ。

(塩田剛三の演武の鋭さと美しさはたとえば定期的に黒澤映画が観たくなるように、今まで何度も観て知っていた。)



間違いないことはどちらもつい最近まで存命していた天才的な達人であるということだが、その藤平氏の本が面白い。

何冊か読ませて頂いたが、中村天風や植芝翁との出会いと影響、そして山岡鉄舟の高弟、小倉鉄樹との邂逅。

何というか、例えば剣豪小説を読んでいてその世界観が ー 我々現代人には剣豪小説イコール歴史小説なのだが ー それがはるか昔の事でなくその系譜が繋がっていて、実際に神技の使い手としてついこの間まで実在していた人達であるということに改めて驚きを感じた。

そしてその系譜はいまも細々とではあるが、繋がっているだろう。
本物の名人達人ほど表には出てこないものだ。


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