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江南の塾【ネクサス】勉強のやり方専門塾:小中高生対象の個別+思考型指導のハイブリッド進学塾

【87.8%が偏差値10以上アップ】少人数クラスで「授業を受ける」→「問題を解く」→「間違いを直す」→「わけを説明」

5/27月:自由進度学習?それただの「自習」ですよね

2024年05月27日 | 今日のネクサス
ある中学校の「自由進度学習」というものが何なのか

実際に、塾生からどんなようすなのか教えてもらいました。

・基本的には全教科、自由進度学習(一部の教科は例外)
・授業の最初に、各自その日にやる内容(目標)を決める
 (グーグルクロームに書きこむ)
・自分で動画や教科書を見て理解する
・わからないことがあっても教師に質問せず、自分で調べる
・授業の最後に、その時間の「ふり返り」を書く(3~5分)

率直な感想を述べると、これは自由進度学習ではなく「ただの自習」です。

これ、教師(教員免許持っている専門家)要りますか?

まず、各自その日にやる内容(目標)を決めるというのを

学校では目標設定と呼んでいるようですが、

ただの記録ですよね?

目標設定って

・~できるようにする

とか到達度目標を決めることです。

例えば、1年生なら

・5W1Hの疑問詞を使った疑問文と応答文をつくって口頭で言えるようにする
・ 〃 書けるようにする

といったものです。

ただ、残念ながら

このような目標設定レベルまでできている子は少ないでしょう。

グーグルクロームで“目標を設定”しても、

その目標が適切かどうか、教師からのフィードバックはないそうです。

あれれ?

だから、大半の生徒は目標といっても

「教科書○ページから○ページまでをやる」

というものしか立てられません。

もう一度言いますが、

これただの記録ですよね?

そして、自由進度学習中に、

わからないことがあった場合、

教師に聞いても教えてくれないそうです。

「わからないことは自分で解決しましょう」

あれれれ?

ますます教師要らないですよね?

数学だったら、

途中の計算式をこのように書いた方が計算ミスが減る

国語だったら、

発着という熟語の成り立ちは、出発する到着する→対になる漢字の組合せとわかる

など、学び方を教えて初めて「教師」って呼べると思うんですが、

私の勘違いでしょうか?

あくまでも、

自分でわかりやすい動画などを探して、

それで理解する

の一点張りだそうです。

何て効率の悪い、、、

そもそも、

学校の勉強をそこまでして理解したいと思う子の方がむしろ少数派ですよね。

そんなめんどくさいんだったらもういいやって諦める子も出てくるでしょう。

さらに、授業の最後の数分を使って、

その授業での

「ふり返り」



・・

・・・

という名の感想を書く時間があるのですが、

無駄ですよね?

どんな感想を書いているか

「今日は○○を学びました。難しかったので次回はできるようにがんばりたいです」

(゚Д゚)ハァ?

文字通り、感想ですよね。

毎回、授業の貴重な時間を使ってこんなこと書いても、

学習効果はゼロですよ。

仮に、せっかく、

「負の数のひき算を正の数のたし算にして計算する問題がよくわからなかった。次回は、できるようにがんばりたい」

といった、精緻化されたふり返りができていたとして、

教師からのフィードバック(コメント返し)はないそうです。

あれれれ?

ますます、これ自習とどこがちがうんですか??

折角のふり返りも、

教師からのフィードバックがなければ、修正ができません。

一部の、ものわかりのよい子、かしこい子は別として、

多くの子が間違って理解したまま先へ進んでしまう恐れがあります。

そこをふり返らないといけないのに、

ふり返りへのフィードバックもなしです。

本当に自由進度「学習」であるならば、

このフィードバックこそが重要です。

個人的にはふり返りは意味がないと思っていますが、

仮にも、毎回生徒にふり返りを書かせているのであれば、

教師は、それをチェックして、適切なフィードバックをすべきでしょう。

それが「学習」です。

ところが、ひとクラス30名いて、

1日4クラス授業を受け持ったとしたら、

30×4≒100名以上の生徒のふり返りに目を通し、

フィードバックをしないといけないはずです。

一人1分かかったとしても、2時間はかかる計算です。

昨今の、働き方改革が叫ばれている中、そんな時間ないはずです。

っで、実際、そのようなきめ細かい指導はできていないでしょう。

従来ならば一斉形式で、

期間巡視しながらの個別形式で

フィードバックするからこそ教師の存在意義があるので、

自由進度学習という名の自習に成り下がっている。

実際、生徒からは

「教師が楽をしている」

という不満が出てきています。

これでも、教師(教員免許持っている専門家)要りますか?


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【化学式】原子モデルカードゲームでポーカーのように化学式・組成式を覚えることができる

2024年05月27日 | 理科・社会の勉強のやり方
中2はいろいろな物質、高1・2は化学基礎で

元素記号や化学式を覚えなきゃいけないシーズンかと思います。

っで、

ひょんなことから中2生に

「原子モデルカード」ゲームを紹介したところ、大バズリしております(笑)。



H、O、C、N・・・と主要な元素がカードになっていて、

ポーカーの要領で手札で化合物(単体)という手役をつくって、得点を競うゲームです。

慣れないうちは手持ちのカードを5枚くらいにしてやるとよいでしょう(公式ルールでは7枚)。

ただ、このゲーム、MgやBaなどの元素が入ってないので、手役の数が少なすぎます。

そこで、白カードに新元素を加えて、本格的に得点表をつくってみました。

<江南ネクサス>オリジナル「原子モデルカードゲーム」非公式得点表


推奨学年は中学2年生~です。高校の化学基礎や有機化学にも少し対応しています。

カードを使って化学式(組成式)がわかるので、楽しみながら本格的に学べます。

このゲームで、学年関係なく大会なんかやったら面白いですよ!

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5/26日:布中・古中「教えることを放棄する」自由進度学習をする学校が増えている

2024年05月27日 | 中学生コース
「冷やし中華」始めました

みたいなノリで

自由進度学習というものを始める学校が増えてきました。

例えば、布袋中

例えば、古知野中の理科

例えば、○○高校の英語

自由進度学習とは、現在、確認できる範囲では

「教科の一人学び「自由進度学習」の考え方・進め方」



「子どもが自ら学び出す! 自由進度学習のはじめかた」

という本がきっかけで、学校に広まったようです。

中身は、

「自分で動画や教科書を見て理解する」

というもの。

一見、子どもの主体性や自主性を重視している

ように見えますが、

教えることの放棄

にしか見えません。

例えば、ある高校の英語の授業

教師が「教える」ことをせず、

ネクステという問題集をただひたすら解く

時間になっています。

ある地域では、

市をあげて学び合いを取り入れた結果、

他地区の中学校と比べて、

数学と英語の平均点が30点以上も低い

というとんでもない事態になっています。


奨めている方の名誉のためにも言っておきますが、

自由進度学習は、本来は指導の放棄では、決してありません。

しかし、

授業スタイルとしては、実は一斉授業よりも難しいと思っています。


ただ、

形だけの「自由進度学習」を進めるのは確かに簡単です。

一斉形式で授業をやらなければいいだけ

だからです。

そういう手軽さと、

記憶に新しいコロナによる一斉休校の影響で

授業内容をそろえることが難しくなってきたこともあり、

そろわない前提の授業というものが今、

学校で「流行って」います。

例えば、数少ない、教員が読む教育雑誌で、

「揃わない前提の授業とクラス 授業づくりネットワークNo.47」

という特集本がでました。

これが刊行、即重版という反響ぶり。

来月には続編も刊行されるほどの注目ぶり。

しかし、本物の自由進度学習は

各生徒の進み具合や理解度をチェックしなければいけません。

実はこれが一番難しいし、そこが一番の「肝」のはず。

にも関わらず、学校現場ではそこは完全にスルーされています。

だから、

「教えることの放棄」

と言えるわけです。

私は教員免許を持っていて、

授業設計・指導法(インストラクショナルデザイン)にも詳しいので断言できます。

この取り組みは、必ず失敗します。

(現に、さきほど紹介した地域では失敗しています)

保護者の中には

「それじゃ教師いらないですよね?」

という驚きの声を上げる方もみえます。


全くその通りです。


確かに、自分で勉強できるタイプの上位5%の子にとっては、

まさに渡りに船

わかりきった授業をスキップして

自分のペースで勉強できるのだから文句も影響もないでしょう。

問題は、中下位層です。

例えば、

英語だと新しく習う(読み方がわからない)単語の読み方

数学だと途中の計算式を書くこと

国語だと漢字や言葉の意味など

ごくごく基本的を教えてもらえないので、

先の学習に進めません。

理解しないまま、教科書や問題集だけは先に進む

という、考えただけで「ぞっと」する、恐ろしいことが起きています。

生徒の名誉のために、学校名は伏せますが、

ある中学校では、自由進度学習を取り入れた結果、

学級崩壊よりもひどい状況になっています。

確かに、勉強する子はするけれど、

そうでない子はただおしゃべりする場になっていて、

それを先生は注意すらしないという有様。

背後には「働き方改革」もあるのでしょう。

しかし、宿題廃止といい

学校が教えることを放棄したらいったい何が残るんでしょうか?


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