ラッセル・クロウ主演のドラマ「ジ・インサイダー」、数年前にDVDを借りて見た時には何人かの友人と一緒だったこともあり、ベラベラと喋って集中して見れなかったんだけど、ようやくキチッと見ることに成功。ちょうど、夜になってスーパーに行く時にレンタルビデオ店の横を通ったので、そこでDVDを借りて、昨日のブログの更新が終わってから一気に見た。2時間40分の長編ドラマだけど、なによりも実話がベースのディープな話だったし、ジャーナリズムにも関係する話だったので、あっという間に時間が過ぎて行った感じ。この映画もマイケル・マン監督の作品だけど、「ヒート」でも、「アリ」でも、最近の「コラテラル」でも、主人公が夜道を車で走るシーンが凄く特徴的で、今回の「ジ・インサイダー」もそうだったけど人間の孤独さが画面からメッセージとして伝わってくるようだ。ジョン・ウー監督が自分の作品の中で必ず白い鳩を飛ばすように、マン監督も毎回こういうシーンを用意しているんだろうか?
さてさて、「ジ・インサイダー」だけど、タバコ産業内の秘密にメスを入れようとするTVプロデューサーと彼の協力者になる元タバコ会社重役とのやり取りを中心に映画は進んでいく。アル・パチーノ演じる「60ミニッツ(1968年に始まったCBSの硬派ニュース番組で、今も毎週日曜日のゴールデンタイムに放送されている)」のプロデューサーは、ラッキーストライクやクールといったタバコを製造するブラウン&ウイリアムソン社(現在はレイノルズ社の傘下に入っている)を解雇されたジェフリー・ウィガンド氏(ラッセル・クロウの役)の協力で、大手タバコ会社が隠し続けてきた秘密を暴こうとするが…。単なる映画の紹介文のようになってしまいましたが、アメリカ社会とかジャーナリズムに興味のある方には、ぜひオススメの1本。実話をベースにしているため、登場人物の名前も全く同じだけど、映画の最後の部分だけは真実と異なる。ウィガンド氏へのインタビューは実際にはある理由でオンエアできなかったんだけど、それは映画を見て納得してくださいな。
今から約1年ほど前、米軍はイラクとシリアの国境に近いタル・アファル周辺に部隊を集結させ、多くの反米武装勢力メンバーを殺害した。タル・アファルの町は一時的に平穏を取り戻し、地元の警察署長は「武装勢力がいない町」の宣言まで行っている。しかし、最近になってタル・アファル周辺に武装勢力が再び集まりだし、米軍はこの地域に再び部隊を投入し始めている。シリアとの国境からわずか40マイルに位置するタル・アルファルでのケースは、ワシントンでペンタゴンが計画する一種の「ギャンブル」を端的に表したものだ。ペンタゴンはイラク国内の大部分の地域の安全保障任務をイラク軍に引き継がせ、イラク駐留米軍の撤退を来年から開始したいからだ。タル・アファルでの武装勢力掃討作戦に成功した米軍は、そのほとんどが別の地域に移動しており、残った部隊はイラク軍と協力して武装勢力の流入に歯止めをかけようとしているが、なかなか成果が上がっていないのが事実のようだ。
「武装勢力側は周辺の米軍部隊の数が減った事を敏感に察知して、再びこの地域に集結しようとしています」、今年初めに260マイル離れたバグダッドから応援部隊として急遽タル・アファル周辺に配置された陸軍第3機甲連隊のマクマスター大佐は、AP通信の取材にそう答えた。マクマスター大佐の連隊はタル・アルファルに攻撃を仕掛ける武装勢力のせん滅を命じられており、人口20万人ほどのタル・アルファルでは毎月平均で150回程度のゲリラ攻撃が加えられている。昨年秋に周辺の武装勢力が米軍によって壊滅状態に追い込まれると、タル・アルファルにはわずか500人の米兵だけが残され、治安維持の任務はほとんどイラク兵が引き受ける事となった。しかし、武装勢力の活動が再び活発化し、市内の幾つもの地域が武装勢力の影響下に置かれたようだ。シリアと接する国境の警備はイラク軍に引き継がれたが、そこで賄賂などと引き換えに密入国が日常茶飯事となっていると考える米軍関係者は少なくない。
シリア国境と近いタル・アルファルは、米軍と武装勢力の双方にとって戦略的に重要な場所で、米軍関係者はこの町がシリア経由でイラクに入国する武装勢力メンバーのターミナル的存在になっていると指摘する。米軍は数百人規模の部隊を国境地帯に送り、密入国を水際で阻止するのに必死だが、タル・アファル市内では別の問題も発生しており、その対応にも追われている。クルド人、アラブ人、ターコマン人(トルコにルーツを持つ少数民族だが、トルコ人ではない)が長年一緒に暮らしてきたタル・アルファルでは、フセイン政権崩壊後にそれぞれのエスニック・グループの間で緊張状態が生まれており、多数派のターコマン人の間でもシーア派とスンニ派で反目が続いている。比較的親米派の多い市内のクルド人を米軍が優遇しているとの噂が流れたりもしており、米軍は他のエスニック・グループとの関係維持に努めている。
過去に民間宇宙旅行を2度実施しているスペース・アドベンチャーズ社(バージニア州アーリントン)は10日、国際宇宙ステーションで宿泊できるサービス付きの月旅行プランを発表した。旅行代金だが、1人あたり1億ドルとなっており、月旅行はロシア連邦宇宙局との共同事業で行われるとの事だ。この会社では2001年と2002年に軌道上での宇宙旅行を実施しており、南アフリカのIT長者マーク・シャトルワース氏らが2000万ドルを支払って参加している。また、10月にも3人目の旅行者となるマーク・オルセン氏が1週間程度の宇宙旅行を楽しむ予定だ。民間企業による史上初の月旅行計画は、NASAのディスカバリー号が無事に地球に帰還した翌日に発表された。
月旅行は2~3週間ほどの予定で、パイロットはロシア人になる模様。スペース・アドベンチャーズ社によれば、シャトルは月の表面上を飛行する事になるという。今回の計画にはロシア連邦宇宙局や複数のロシア企業も参加しており、1991年のソ連崩壊後に予算を大幅に減らされたロシア国内の宇宙事業にとって、またと無い金脈が見つかった格好だ。「史上初めて、民間企業による月旅行が実施されようとしています」、スペース・アドベンチャーズ社のエリック・アンダーソン社長は8日にニューヨークで記者会見を開き、今回の計画が歴史的なプロジェクトであると強調した。コロンビア号の空中分解事故をうけ、ロシア政府は2003年に国際宇宙ステーションへの旅を一時停止しているが、2004年6月にそれを解除している。
アンダーソン氏の話では、スペース・アドベンチャーズ社はすでに民間月旅行の支払い能力がある1000人ほどを世界中でピックアップしており、そのうちの数人は月旅行に興味を示しているのだという。「世界中で1億ドルのヨットを購入できる人の数とほぼ同じですね」、アンダーソン氏はそう語っている。2001年に月旅行を経験している投資家のデニス・チトー氏はニューヨークタイムズ紙の取材に対し、月旅行のプランは非常に魅力的だが、65歳という現在の年齢を考えると実現は難しいだろうと語っている。「もう少し若くて、相応の蓄えもあれば、きっと参加していたんでしょうけどね」、チトー氏はそうコメントしている。前述のマーク・オルセン氏も月旅行の話に関心を示していたが、10月に最初の宇宙旅行を行う事もあってか、「まずは最初の旅行から」と語るにとどまった。
テネシー州の裁判所で発生した銃撃事件。どっかのメディアが現代版「ボニー&クライド」なんて評していたけど、とにかくワケの分からない事件だった。1枚の紙では到底収まりきらない犯罪歴を持つ34歳の男が、2人の武装警備員に付き添われて裁判所に入ろうとした時、いきなり現れた彼の妻が警備員に向かって発砲。しばらく銃撃戦が続いたあと、この夫婦はまんまと逃亡に成功している。警備員の1人は銃撃戦によって死亡した。今晩になって、2人は事件現場から300マイル離れたオハイオ州コロンバスのモーテルで発見され、地元警察によって逮捕された。事件発生後、どうもタクシーを使ってテネシー州からオハイオ州に逃亡したらしい。フィクションの枠を出てはいけない今回のような事件だけど、ピストルの弾が1発2円ほどで売られるこの国では、何でも可能になってしまう。やばいね…。
このカップルが逮捕される前、正確には今日の夕方、テレビのニュースでは塀の向こうの囚人に恋愛感情を抱いて結婚してしまうアメリカ人女性の例が幾つも紹介されていた。「アホか、こいつら」と思いながら、そのレポートを見てたんだけど、実際にそういう人が何人もいる事を知って何とも言えない気分に。今晩逮捕された女性も、これまで犯罪とは無縁で、刑務所の看護婦として勤務している時に今のダンナと知り合ったらしい。彼女は未来のダンナにこっそりと食料を差し入れしていたのが発覚して、看護婦の仕事をクビになるんだけど、それから間もなく2人は結婚している。こういった現象を研究する心理学者によると(いろんな仕事があるんだね、まったく)、女性の方が「私がおらんとアカン」的慈悲心で塀の中の囚人にプロポーズするらしい。おもろいなぁ、ひとの心って。
さてさて、「ジ・インサイダー」だけど、タバコ産業内の秘密にメスを入れようとするTVプロデューサーと彼の協力者になる元タバコ会社重役とのやり取りを中心に映画は進んでいく。アル・パチーノ演じる「60ミニッツ(1968年に始まったCBSの硬派ニュース番組で、今も毎週日曜日のゴールデンタイムに放送されている)」のプロデューサーは、ラッキーストライクやクールといったタバコを製造するブラウン&ウイリアムソン社(現在はレイノルズ社の傘下に入っている)を解雇されたジェフリー・ウィガンド氏(ラッセル・クロウの役)の協力で、大手タバコ会社が隠し続けてきた秘密を暴こうとするが…。単なる映画の紹介文のようになってしまいましたが、アメリカ社会とかジャーナリズムに興味のある方には、ぜひオススメの1本。実話をベースにしているため、登場人物の名前も全く同じだけど、映画の最後の部分だけは真実と異なる。ウィガンド氏へのインタビューは実際にはある理由でオンエアできなかったんだけど、それは映画を見て納得してくださいな。
今から約1年ほど前、米軍はイラクとシリアの国境に近いタル・アファル周辺に部隊を集結させ、多くの反米武装勢力メンバーを殺害した。タル・アファルの町は一時的に平穏を取り戻し、地元の警察署長は「武装勢力がいない町」の宣言まで行っている。しかし、最近になってタル・アファル周辺に武装勢力が再び集まりだし、米軍はこの地域に再び部隊を投入し始めている。シリアとの国境からわずか40マイルに位置するタル・アルファルでのケースは、ワシントンでペンタゴンが計画する一種の「ギャンブル」を端的に表したものだ。ペンタゴンはイラク国内の大部分の地域の安全保障任務をイラク軍に引き継がせ、イラク駐留米軍の撤退を来年から開始したいからだ。タル・アファルでの武装勢力掃討作戦に成功した米軍は、そのほとんどが別の地域に移動しており、残った部隊はイラク軍と協力して武装勢力の流入に歯止めをかけようとしているが、なかなか成果が上がっていないのが事実のようだ。
「武装勢力側は周辺の米軍部隊の数が減った事を敏感に察知して、再びこの地域に集結しようとしています」、今年初めに260マイル離れたバグダッドから応援部隊として急遽タル・アファル周辺に配置された陸軍第3機甲連隊のマクマスター大佐は、AP通信の取材にそう答えた。マクマスター大佐の連隊はタル・アルファルに攻撃を仕掛ける武装勢力のせん滅を命じられており、人口20万人ほどのタル・アルファルでは毎月平均で150回程度のゲリラ攻撃が加えられている。昨年秋に周辺の武装勢力が米軍によって壊滅状態に追い込まれると、タル・アルファルにはわずか500人の米兵だけが残され、治安維持の任務はほとんどイラク兵が引き受ける事となった。しかし、武装勢力の活動が再び活発化し、市内の幾つもの地域が武装勢力の影響下に置かれたようだ。シリアと接する国境の警備はイラク軍に引き継がれたが、そこで賄賂などと引き換えに密入国が日常茶飯事となっていると考える米軍関係者は少なくない。
シリア国境と近いタル・アルファルは、米軍と武装勢力の双方にとって戦略的に重要な場所で、米軍関係者はこの町がシリア経由でイラクに入国する武装勢力メンバーのターミナル的存在になっていると指摘する。米軍は数百人規模の部隊を国境地帯に送り、密入国を水際で阻止するのに必死だが、タル・アファル市内では別の問題も発生しており、その対応にも追われている。クルド人、アラブ人、ターコマン人(トルコにルーツを持つ少数民族だが、トルコ人ではない)が長年一緒に暮らしてきたタル・アルファルでは、フセイン政権崩壊後にそれぞれのエスニック・グループの間で緊張状態が生まれており、多数派のターコマン人の間でもシーア派とスンニ派で反目が続いている。比較的親米派の多い市内のクルド人を米軍が優遇しているとの噂が流れたりもしており、米軍は他のエスニック・グループとの関係維持に努めている。
過去に民間宇宙旅行を2度実施しているスペース・アドベンチャーズ社(バージニア州アーリントン)は10日、国際宇宙ステーションで宿泊できるサービス付きの月旅行プランを発表した。旅行代金だが、1人あたり1億ドルとなっており、月旅行はロシア連邦宇宙局との共同事業で行われるとの事だ。この会社では2001年と2002年に軌道上での宇宙旅行を実施しており、南アフリカのIT長者マーク・シャトルワース氏らが2000万ドルを支払って参加している。また、10月にも3人目の旅行者となるマーク・オルセン氏が1週間程度の宇宙旅行を楽しむ予定だ。民間企業による史上初の月旅行計画は、NASAのディスカバリー号が無事に地球に帰還した翌日に発表された。
月旅行は2~3週間ほどの予定で、パイロットはロシア人になる模様。スペース・アドベンチャーズ社によれば、シャトルは月の表面上を飛行する事になるという。今回の計画にはロシア連邦宇宙局や複数のロシア企業も参加しており、1991年のソ連崩壊後に予算を大幅に減らされたロシア国内の宇宙事業にとって、またと無い金脈が見つかった格好だ。「史上初めて、民間企業による月旅行が実施されようとしています」、スペース・アドベンチャーズ社のエリック・アンダーソン社長は8日にニューヨークで記者会見を開き、今回の計画が歴史的なプロジェクトであると強調した。コロンビア号の空中分解事故をうけ、ロシア政府は2003年に国際宇宙ステーションへの旅を一時停止しているが、2004年6月にそれを解除している。
アンダーソン氏の話では、スペース・アドベンチャーズ社はすでに民間月旅行の支払い能力がある1000人ほどを世界中でピックアップしており、そのうちの数人は月旅行に興味を示しているのだという。「世界中で1億ドルのヨットを購入できる人の数とほぼ同じですね」、アンダーソン氏はそう語っている。2001年に月旅行を経験している投資家のデニス・チトー氏はニューヨークタイムズ紙の取材に対し、月旅行のプランは非常に魅力的だが、65歳という現在の年齢を考えると実現は難しいだろうと語っている。「もう少し若くて、相応の蓄えもあれば、きっと参加していたんでしょうけどね」、チトー氏はそうコメントしている。前述のマーク・オルセン氏も月旅行の話に関心を示していたが、10月に最初の宇宙旅行を行う事もあってか、「まずは最初の旅行から」と語るにとどまった。
テネシー州の裁判所で発生した銃撃事件。どっかのメディアが現代版「ボニー&クライド」なんて評していたけど、とにかくワケの分からない事件だった。1枚の紙では到底収まりきらない犯罪歴を持つ34歳の男が、2人の武装警備員に付き添われて裁判所に入ろうとした時、いきなり現れた彼の妻が警備員に向かって発砲。しばらく銃撃戦が続いたあと、この夫婦はまんまと逃亡に成功している。警備員の1人は銃撃戦によって死亡した。今晩になって、2人は事件現場から300マイル離れたオハイオ州コロンバスのモーテルで発見され、地元警察によって逮捕された。事件発生後、どうもタクシーを使ってテネシー州からオハイオ州に逃亡したらしい。フィクションの枠を出てはいけない今回のような事件だけど、ピストルの弾が1発2円ほどで売られるこの国では、何でも可能になってしまう。やばいね…。
このカップルが逮捕される前、正確には今日の夕方、テレビのニュースでは塀の向こうの囚人に恋愛感情を抱いて結婚してしまうアメリカ人女性の例が幾つも紹介されていた。「アホか、こいつら」と思いながら、そのレポートを見てたんだけど、実際にそういう人が何人もいる事を知って何とも言えない気分に。今晩逮捕された女性も、これまで犯罪とは無縁で、刑務所の看護婦として勤務している時に今のダンナと知り合ったらしい。彼女は未来のダンナにこっそりと食料を差し入れしていたのが発覚して、看護婦の仕事をクビになるんだけど、それから間もなく2人は結婚している。こういった現象を研究する心理学者によると(いろんな仕事があるんだね、まったく)、女性の方が「私がおらんとアカン」的慈悲心で塀の中の囚人にプロポーズするらしい。おもろいなぁ、ひとの心って。