ここまで来ると、もう笑ってしまうけど、今日の夕方も自宅アパート周辺で警察による逮捕劇が。仕事で事件現場に行くのは全然気にならないけど、自宅周辺にパトカーや消防車が来たりすると、やっぱりイイ気分にはなれないよな。夕方、帰宅途中の僕が自宅アパートのまん前で見たのは4台の警察車両。アパートの横に面した道路にはすでに何人かの野次馬も出ていて、てっきり2日前の車両放火犯が捕まったのかと思って近くにいた子連れの夫婦に聞いてみると、今度はアパート近くの路上に駐車していた大型バンの運転手が挙動不審で逮捕されたらしい。2日前の事件とは無関係のようだけど、逮捕された中年男性はどうもクスリでハイになって、大声でカントリーの曲を歌ってたみたい。アホだねぇ。事件現場を一緒に見てたテキサス州出身の弁護士のオッサンが、「暑くなるとワケの分からんやつが出てくるからなぁ」と僕に一言。「じゃあ、テキサスはもっとヤバイでしょう」と僕が言い返すと、オッサンは苦笑いしてたけど、目は「イエス」と言っているような気もした。
ボストン時代、消防車についたアイルランドの国旗をめぐって大きな議論となった事がある。ボストンで消防士として働く人の中には、黒人やヒスパニックの人もいて、消防車両にアイルランドの旗だけをプリントするのは「人種差別」という議論だ。ニューヨークと同じように、ボストンでも消防士と警察官には昔からアイルランド系が多く、その名残りで消防車両にアイルランドの三色旗がプリントされていた。僕は個人的には全然OKじゃないかなと思うんだけど、まぁ議論は続いているんです。同じような事はスポーツの世界にも存在していて、「ある特定のエスニックグループが不快感を覚えるチーム名などはけしからん」というのが最近のトレンドのよう。「レッドスキンズ」や「インディアンズ」というチーム名、たしかに聞く人が聞けばイヤな思いをする名前かもしれないけど、NCAAは「ブレーブス」という名前のチームにも愛称の変更を求めている。「ブレーブ」といえば、アメリカ原住民をさす言葉でもあるけど、元々は「勇敢な人物」を意味するもの。「そこまでやりますか」と思いながら、今日最初のニュースです。
全米大学競技協会(NCAA)は5日、「アメリカ原住民を敵視するような」ニックネームを持つ大学スポーツのチームに対し、今シーズンのプレーオフ以降その名前やロゴを公の場で使用する事を禁じると発表した。NCCA側の今回の発表に怒りを隠せない大学も少なくなく、今後の展開では訴訟の可能性も浮上してきた。来年2月から適用されるこの新しいルールでは、NCAA側によって「人種的に敵意に満ちている」と判断されたチーム名やロゴなどが大会中の使用を禁じられる事になり、チーム・マスコットも大会でのパフォーマンスが一切禁止されることになる。また、チアリーダーや応援バンドのメンバー達も、2008年からはユニフォームにアメリカ原住民を連想させるロゴを貼り付けることが禁じられた。大学フットボール強豪の多くはNCAA主催の大会に参加していないため、今回のルールに影響される事はないようだ。
しかし、新ルールの適用に憤慨する大学もあり、フロリダ州立大学はすでに法的措置を起こす構えを見せている。フロリダ州立大学の主要なスポーツチームはセミノルズ(フロリダ半島に住んでいたアメリカ原住民のセミノル族から名付けられた)と呼ばれており、ウェットフェレル学長は「NCAAは我々の大学とセミノル族の人々との深い結びつきを無視して、我々のチーム名を批判していますが、これは侮辱以外の何物でもありません」と語っている。アイオワやウインスコンシンといった州では、アメリカ原住民の名前をニックネームにしたチームが、NCAA主催の大会から事実上の締め出しを食らっている。NCAAは大学側にチームやマスコットの名前を変更するように強制はできないとしているが、フロリダ州立大学を含む18校のマスコットが「規定違反者リスト」に名前を掲載されている。
このまま何の変化もなければ、これらの18校は来年2月以降のプレーオフでチームユニフォームのロゴや名前などを隠さなければならず、加えてNCAA関連の大会で主催試合を行う事ができなくなる。フロリダ州立大学のウェットフェレル学長は、大学側はセミノル族からの支持を受けており、セミノルズというチーム名を使い続けるのに問題はないと主張する。しかし、NCAA側の発表では、セミノル族の中からもチーム名に不快感を覚える者が少なくないとの事だ。アメリカ原住民の活動家らは、すでにNCAAに対してより厳しいルールの適用を求めている。CBSニュースの報道では、NCAAは当初33の大学を「規定違反」の疑いで調査していたが、そのうちの約半分がチームやマスコットの名前を変えることに同意し、現在は18校を残すのみとなっている模様だ。チーム名を変更した大学だが、たとえばマーケット大学(ウインスコンシン州)のスポーツチームはウォーリアーズとして知られてきたが、最近になってゴールデン・イーグルズに変更されている。
米軍によるアフガニスタン侵攻からしばらく経過した2001年11月、アフガニスタンを支配していたタリバンは壊滅状態となり、彼らによってサンクチュアリを与えられていたアルカイダもアフガニスタンを脱出しなければならなくなった。アフガニスタンの山岳地帯でアルカイダが脱出を準備する様子を目撃したハミッド・ミール氏(著名なパキスタン人ジャーナリストの彼は、オサマ・ビン・ラディンの伝記を書いた作者でもある)は、アルカイダのメンバー達が移動中にロシア製の軍用銃だけでなく、ノートパソコンも肌身離さず持っていたと当時を振り返る。それから約4年もの月日が流れ、アルカイダは史上初めてサイバースペースにおいても活動を活発化させるゲリラ組織へと変わった。アフガニスタンの訓練施設を失ったアルカイダだが、インターネット上で作戦の計画やプロパガンダ計画が常に行われており、ノートパソコンとDVDが大きな役割を果たしているようだ。
西側諜報機関の関係者らは、インターネット上でイスラム過激思想が広められていく最近の傾向を「グローバル・ジハード」と名付けており、世界各地の過激思想に感化されやすい若年層の間で「ジハード」が一種の英雄行為として考えられ始めている事に危機感を抱いている。アルカイダと関係があるとされるウェブでは、チャットや掲示板の書き込みに回答する人間が用意されており、市販の化学薬品から爆弾を製造する方法や、猛毒リシンの作り方、シリアからイラクに密入国する方法などが事細かに論じられている。サウジアラビア国内のアルカイダ関係者は2004年にオンライン・マガジンを立ち上げており、そこでは若者を対象にした過激主義への勧誘活動も実施されている。「軍事訓練を自宅でも行える」とのキャッチフレーズがついたこのウェブサイトだが、決して珍しいものではなく、同様のものがすでに幾つも確認されている。逃亡中のアルカイダ・メンバーが運営するサイトでは、2ヶ月前にアラビア語で書かれた15ページにも及ぶ「生物兵器製造法」のドキュメントが掲載されている。
アルカイダ系のウェブサイトとして有名なものに、「アルネーダ・ドット・コム」があり、このウェブサイトはサウジアラビア人の宗教指導者ユスフ・アイリ師によって運営されていたとされる。2002年夏、アメリカの捜査当局はこのサイトを閉鎖するために動き出したが、サイトのドメイン名はポルノ業者が所有し、サーバーはマレーシアに移されていた。サーバーはやがてマレーシアからテキサス州に移り、その後ふたたびミシガン州に移動している。アイリ師はサウジアラビア当局との銃撃戦によって、2003年5月に死亡しており、それからすぐに彼の運営するサイトは姿を消した。サイトの運営が困難になりつつある現在、過激派グループはウェブ上でフォーラムを開催する形にスタイルを変えつつあるようだ。有名なものに要塞の意味を持つ「カラ」というサイトがあり、アドレスの登録はUAEのアブダビで行われているものの、サーバーはテキサス州のヒューストンに存在する。このサイトの運営者としてロンドン在住のサウジアラビア人亡命者の名が浮上しているが、彼は関与を強く否定している。
昨日のブログを更新してから、「Der Untergang」の続きを見た。ベルリン陥落を前にヒトラーやほかのナチス指導者たちの「転落」を描いた映画だけど、ドイツ映画らしく、ハリウッドのように余計なサイドストーリーなどを盛り込まず、地獄絵図そのもののベルリンの様子を淡々と描いている。当初はドイツの繁栄を願っていたナチス指導者らが、終戦間際には市民を犠牲にしてまでも徹底的に戦い抜くと心変わりしていく過程が興味深い。当時の宣伝大臣ゲッベルズの妻マグダが、ベルリンの地下壕に作られた寝室で眠る自分の6人の子供達(ヒトラーに心酔していたマグダは、6人の子供にHから始まる名前を付けている)に毒を与えるシーン、母親に抱かれて次々と死んでいく子供達の姿が痛々しかった。
ABCニュースの顔的存在で、1983年から同局のニュースでアンカーをつとめていたピーター・ジェニングスが7日に死亡した。15分前にニュース速報で入ってきたばかりで、肺癌に侵された彼の容態があまりよくないという話は聞いていたけど、今も驚いた状態でパソコンのキーをたたいている。テレビではダイアン・ソーヤやバーバラ・ウォーターズといったベテランのアンカーたちが追悼のコメントを述べている最中で、日本で言うと久米さんや筑紫さんといったアンカーが亡くなったような話。まだ67歳だったという事で、いつかはテレビで再びその姿を見れるかなと思っていたんだけど。トム・ブロコウやダン・ラザーといった面々がブラウン管から姿を消し、ジェニングスが復帰する可能性も完全に途絶えてしまった。僕が一番好きなアンカーでもあったジェニングス、ご冥福を祈りします。
ボストン時代、消防車についたアイルランドの国旗をめぐって大きな議論となった事がある。ボストンで消防士として働く人の中には、黒人やヒスパニックの人もいて、消防車両にアイルランドの旗だけをプリントするのは「人種差別」という議論だ。ニューヨークと同じように、ボストンでも消防士と警察官には昔からアイルランド系が多く、その名残りで消防車両にアイルランドの三色旗がプリントされていた。僕は個人的には全然OKじゃないかなと思うんだけど、まぁ議論は続いているんです。同じような事はスポーツの世界にも存在していて、「ある特定のエスニックグループが不快感を覚えるチーム名などはけしからん」というのが最近のトレンドのよう。「レッドスキンズ」や「インディアンズ」というチーム名、たしかに聞く人が聞けばイヤな思いをする名前かもしれないけど、NCAAは「ブレーブス」という名前のチームにも愛称の変更を求めている。「ブレーブ」といえば、アメリカ原住民をさす言葉でもあるけど、元々は「勇敢な人物」を意味するもの。「そこまでやりますか」と思いながら、今日最初のニュースです。
全米大学競技協会(NCAA)は5日、「アメリカ原住民を敵視するような」ニックネームを持つ大学スポーツのチームに対し、今シーズンのプレーオフ以降その名前やロゴを公の場で使用する事を禁じると発表した。NCCA側の今回の発表に怒りを隠せない大学も少なくなく、今後の展開では訴訟の可能性も浮上してきた。来年2月から適用されるこの新しいルールでは、NCAA側によって「人種的に敵意に満ちている」と判断されたチーム名やロゴなどが大会中の使用を禁じられる事になり、チーム・マスコットも大会でのパフォーマンスが一切禁止されることになる。また、チアリーダーや応援バンドのメンバー達も、2008年からはユニフォームにアメリカ原住民を連想させるロゴを貼り付けることが禁じられた。大学フットボール強豪の多くはNCAA主催の大会に参加していないため、今回のルールに影響される事はないようだ。
しかし、新ルールの適用に憤慨する大学もあり、フロリダ州立大学はすでに法的措置を起こす構えを見せている。フロリダ州立大学の主要なスポーツチームはセミノルズ(フロリダ半島に住んでいたアメリカ原住民のセミノル族から名付けられた)と呼ばれており、ウェットフェレル学長は「NCAAは我々の大学とセミノル族の人々との深い結びつきを無視して、我々のチーム名を批判していますが、これは侮辱以外の何物でもありません」と語っている。アイオワやウインスコンシンといった州では、アメリカ原住民の名前をニックネームにしたチームが、NCAA主催の大会から事実上の締め出しを食らっている。NCAAは大学側にチームやマスコットの名前を変更するように強制はできないとしているが、フロリダ州立大学を含む18校のマスコットが「規定違反者リスト」に名前を掲載されている。
このまま何の変化もなければ、これらの18校は来年2月以降のプレーオフでチームユニフォームのロゴや名前などを隠さなければならず、加えてNCAA関連の大会で主催試合を行う事ができなくなる。フロリダ州立大学のウェットフェレル学長は、大学側はセミノル族からの支持を受けており、セミノルズというチーム名を使い続けるのに問題はないと主張する。しかし、NCAA側の発表では、セミノル族の中からもチーム名に不快感を覚える者が少なくないとの事だ。アメリカ原住民の活動家らは、すでにNCAAに対してより厳しいルールの適用を求めている。CBSニュースの報道では、NCAAは当初33の大学を「規定違反」の疑いで調査していたが、そのうちの約半分がチームやマスコットの名前を変えることに同意し、現在は18校を残すのみとなっている模様だ。チーム名を変更した大学だが、たとえばマーケット大学(ウインスコンシン州)のスポーツチームはウォーリアーズとして知られてきたが、最近になってゴールデン・イーグルズに変更されている。
米軍によるアフガニスタン侵攻からしばらく経過した2001年11月、アフガニスタンを支配していたタリバンは壊滅状態となり、彼らによってサンクチュアリを与えられていたアルカイダもアフガニスタンを脱出しなければならなくなった。アフガニスタンの山岳地帯でアルカイダが脱出を準備する様子を目撃したハミッド・ミール氏(著名なパキスタン人ジャーナリストの彼は、オサマ・ビン・ラディンの伝記を書いた作者でもある)は、アルカイダのメンバー達が移動中にロシア製の軍用銃だけでなく、ノートパソコンも肌身離さず持っていたと当時を振り返る。それから約4年もの月日が流れ、アルカイダは史上初めてサイバースペースにおいても活動を活発化させるゲリラ組織へと変わった。アフガニスタンの訓練施設を失ったアルカイダだが、インターネット上で作戦の計画やプロパガンダ計画が常に行われており、ノートパソコンとDVDが大きな役割を果たしているようだ。
西側諜報機関の関係者らは、インターネット上でイスラム過激思想が広められていく最近の傾向を「グローバル・ジハード」と名付けており、世界各地の過激思想に感化されやすい若年層の間で「ジハード」が一種の英雄行為として考えられ始めている事に危機感を抱いている。アルカイダと関係があるとされるウェブでは、チャットや掲示板の書き込みに回答する人間が用意されており、市販の化学薬品から爆弾を製造する方法や、猛毒リシンの作り方、シリアからイラクに密入国する方法などが事細かに論じられている。サウジアラビア国内のアルカイダ関係者は2004年にオンライン・マガジンを立ち上げており、そこでは若者を対象にした過激主義への勧誘活動も実施されている。「軍事訓練を自宅でも行える」とのキャッチフレーズがついたこのウェブサイトだが、決して珍しいものではなく、同様のものがすでに幾つも確認されている。逃亡中のアルカイダ・メンバーが運営するサイトでは、2ヶ月前にアラビア語で書かれた15ページにも及ぶ「生物兵器製造法」のドキュメントが掲載されている。
アルカイダ系のウェブサイトとして有名なものに、「アルネーダ・ドット・コム」があり、このウェブサイトはサウジアラビア人の宗教指導者ユスフ・アイリ師によって運営されていたとされる。2002年夏、アメリカの捜査当局はこのサイトを閉鎖するために動き出したが、サイトのドメイン名はポルノ業者が所有し、サーバーはマレーシアに移されていた。サーバーはやがてマレーシアからテキサス州に移り、その後ふたたびミシガン州に移動している。アイリ師はサウジアラビア当局との銃撃戦によって、2003年5月に死亡しており、それからすぐに彼の運営するサイトは姿を消した。サイトの運営が困難になりつつある現在、過激派グループはウェブ上でフォーラムを開催する形にスタイルを変えつつあるようだ。有名なものに要塞の意味を持つ「カラ」というサイトがあり、アドレスの登録はUAEのアブダビで行われているものの、サーバーはテキサス州のヒューストンに存在する。このサイトの運営者としてロンドン在住のサウジアラビア人亡命者の名が浮上しているが、彼は関与を強く否定している。
昨日のブログを更新してから、「Der Untergang」の続きを見た。ベルリン陥落を前にヒトラーやほかのナチス指導者たちの「転落」を描いた映画だけど、ドイツ映画らしく、ハリウッドのように余計なサイドストーリーなどを盛り込まず、地獄絵図そのもののベルリンの様子を淡々と描いている。当初はドイツの繁栄を願っていたナチス指導者らが、終戦間際には市民を犠牲にしてまでも徹底的に戦い抜くと心変わりしていく過程が興味深い。当時の宣伝大臣ゲッベルズの妻マグダが、ベルリンの地下壕に作られた寝室で眠る自分の6人の子供達(ヒトラーに心酔していたマグダは、6人の子供にHから始まる名前を付けている)に毒を与えるシーン、母親に抱かれて次々と死んでいく子供達の姿が痛々しかった。
ABCニュースの顔的存在で、1983年から同局のニュースでアンカーをつとめていたピーター・ジェニングスが7日に死亡した。15分前にニュース速報で入ってきたばかりで、肺癌に侵された彼の容態があまりよくないという話は聞いていたけど、今も驚いた状態でパソコンのキーをたたいている。テレビではダイアン・ソーヤやバーバラ・ウォーターズといったベテランのアンカーたちが追悼のコメントを述べている最中で、日本で言うと久米さんや筑紫さんといったアンカーが亡くなったような話。まだ67歳だったという事で、いつかはテレビで再びその姿を見れるかなと思っていたんだけど。トム・ブロコウやダン・ラザーといった面々がブラウン管から姿を消し、ジェニングスが復帰する可能性も完全に途絶えてしまった。僕が一番好きなアンカーでもあったジェニングス、ご冥福を祈りします。