ニューハウスブログ

家づくりの参考書として70年余ご愛読いただいている月刊ニューハウスですが、このたび、ブログを開設することになりました。

ぼくたちのムッシュ・ラザール

2012-05-17 17:29:13 | Weblog
昨日今日と夏日が続いている東京です
紫外線が強くなっているので
みなさん、日焼け対策をお忘れなく(笑)

今日は、京橋テアトルまで試写会に行ってきました

ぼくたちの
ムッシュ・ラザール

~いちばん大事なことは、教科書に載っていない~

モントリオールのありふれた冬の朝
小学校の教室で、担任の女教師が死んでいた。
教室のドアのガラス越しにそれを発見した11歳の男の子。
大人が止めるのを制して覗いた女の子。

その瞬間で画面は暗転して、この映画は淡々とした空気感で始まります。


生徒たちはショックを受け、学校側も生徒たちの心のケアや後任探しの対応に追われる。
そんな中、代用教員としてアルジェリア移民の中年男バシール・ラザールが採用されることになった。
カリスマ性もなく、朴訥で野暮ったいラザール先生は授業内容も時代遅れ。しかし、いつも真摯に向き合ってくれる彼に、前任教師の死で頑なになっていた生徒たちも、いつしか心を開き始める。
しかしラザール自身もまた、祖国で心に深い傷を負っていたのが明らかになり・・・。

生とは?死とは?教育とは?そして、人はどうやって悲しみを乗り越えればよいのか?

この映画のすべてのシーンは、とても静かで日常に溢れています。
冬から春、そして夏へ。ラザール先生の最後の授業が終わった瞬間、暗転。

暗転から始まって暗転で終わる・・・。
日常を切り取ったかのような作りに、「やられた」かな。
見終わった後、ゆっくりゆっくり染みてくる、そんな作品です。

生徒アリス役とシモン役の2人、子役とは言えない名演技です(hi)
この夏、シネスイッチ銀座にて公開予定

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