昨日はオオカワ建築設計室の大川さんのお誘いで、大手町にあるパソナまで出掛けました。ビルの地下2階に刈入れ間近の稲穂が揺れていました。
今回見学したのは人材派遣で有名なパソナが2005年2月にオープンした「パソナO2ラボ」という施設。農業に興味のある人はもちろん、これから農業を仕事にしたい人などの情報発信の場としてつくられたものです。
都会の地下に花、ハーブ、野菜、米などが温度と光を管理して育っています。内部は1花畑、2ハーブ・バラ畑、3稲、4水耕栽培の葉野菜、5野菜畑、6水耕栽培のトマトの6つに分かれています。
上の写真は施設を説明していただいた堤さん。
はじめに見学したのは花畑。LED照明の下にさまざまな草花が咲いていました。横には赤、青、混色の光をあて発育状況を見る実験も。青い光は発育が悪く、赤はいい。一番いいのがまん中の赤と青の混色だそう。
次はバラとハーブの畑。照明はメタルハイライドランプ(白く見える方)と高圧ナトリウムランプ(黄色)で、12時間ごとに点灯、消灯される。バラは次から継ぎに花を咲かせています。ハーブを見てみると、ローズマリーは外で育つものに比べとても柔らかいですね。香りもやさしいと思いました。
稲のコーナーは穂が頭をたれていました。温度など条件がよければ4ヶ月で収穫できるらしい。品種は紫米で名前のように茎の部分が紫のような黒っぽい色です。地面は珪藻土と培養土をまぜたもので田んぼのようではありません。もう刈入れ時期なので地面は乾燥していました(今週末に刈入れるそうですよ)。
次は水耕栽培の葉野菜。ここはサラダ菜やクウシンサイなど蛍光灯の光の中で水を循環させて葉ものが栽培されています。野菜はパソナの食堂で出されているために中に入っての見学はできませんでした。
このような方法で栽培されたものも実際に市場に出ていると思いますが、実際近くで見ると不思議ですね。都会のビルの中で野菜ができるのですから。一人の人が1日30分くらいの作業時間で毎週240株のサラダ菜が収穫できるそうですよ。
続いて野菜畑。ナスは紫外線を浴びないと紫色にならないものをあるとか。堤さんが手に持っているのは中途半端な色のナスです。条件がうまく合うとけっこうおいしいものが収穫できるそうです。
最後は水耕栽培のトマト。天井まで伸ばし、そこから広がるように手を加えられています。上からトマトが生っているのはなかなか面白いですね。とてもわさわさしている根が水の中にありました。古い話ですが「つくば博」の時にいっぱい実をつけたトマトがありましたね。
見学が終わってから食堂でサラダ菜をいただきました。やわらかくてくせがありません。「野菜嫌いの子供もよく食べられます」と堤さん。たしかにこれはこれであってもいいかも知れません。
エネルギーを考えると難しいものもあるかもしれませんが、今後の農業の可能性が感じられて大変楽しい見学会でした。大川さんお世話さまでした。(O)
今回見学したのは人材派遣で有名なパソナが2005年2月にオープンした「パソナO2ラボ」という施設。農業に興味のある人はもちろん、これから農業を仕事にしたい人などの情報発信の場としてつくられたものです。
都会の地下に花、ハーブ、野菜、米などが温度と光を管理して育っています。内部は1花畑、2ハーブ・バラ畑、3稲、4水耕栽培の葉野菜、5野菜畑、6水耕栽培のトマトの6つに分かれています。
上の写真は施設を説明していただいた堤さん。
はじめに見学したのは花畑。LED照明の下にさまざまな草花が咲いていました。横には赤、青、混色の光をあて発育状況を見る実験も。青い光は発育が悪く、赤はいい。一番いいのがまん中の赤と青の混色だそう。
次はバラとハーブの畑。照明はメタルハイライドランプ(白く見える方)と高圧ナトリウムランプ(黄色)で、12時間ごとに点灯、消灯される。バラは次から継ぎに花を咲かせています。ハーブを見てみると、ローズマリーは外で育つものに比べとても柔らかいですね。香りもやさしいと思いました。
稲のコーナーは穂が頭をたれていました。温度など条件がよければ4ヶ月で収穫できるらしい。品種は紫米で名前のように茎の部分が紫のような黒っぽい色です。地面は珪藻土と培養土をまぜたもので田んぼのようではありません。もう刈入れ時期なので地面は乾燥していました(今週末に刈入れるそうですよ)。
次は水耕栽培の葉野菜。ここはサラダ菜やクウシンサイなど蛍光灯の光の中で水を循環させて葉ものが栽培されています。野菜はパソナの食堂で出されているために中に入っての見学はできませんでした。
このような方法で栽培されたものも実際に市場に出ていると思いますが、実際近くで見ると不思議ですね。都会のビルの中で野菜ができるのですから。一人の人が1日30分くらいの作業時間で毎週240株のサラダ菜が収穫できるそうですよ。
続いて野菜畑。ナスは紫外線を浴びないと紫色にならないものをあるとか。堤さんが手に持っているのは中途半端な色のナスです。条件がうまく合うとけっこうおいしいものが収穫できるそうです。
最後は水耕栽培のトマト。天井まで伸ばし、そこから広がるように手を加えられています。上からトマトが生っているのはなかなか面白いですね。とてもわさわさしている根が水の中にありました。古い話ですが「つくば博」の時にいっぱい実をつけたトマトがありましたね。
見学が終わってから食堂でサラダ菜をいただきました。やわらかくてくせがありません。「野菜嫌いの子供もよく食べられます」と堤さん。たしかにこれはこれであってもいいかも知れません。
エネルギーを考えると難しいものもあるかもしれませんが、今後の農業の可能性が感じられて大変楽しい見学会でした。大川さんお世話さまでした。(O)