ニューハウスブログ

家づくりの参考書として70年余ご愛読いただいている月刊ニューハウスですが、このたび、ブログを開設することになりました。

築80年の海が見える場所

2006-08-22 21:49:55 | Weblog
10月号本誌の「この建築家に会いたい!」のインタビューで、横浜市の馬車道まで行ってきました。(余談ですが、自宅の東京都文京区から乗り換え1回で行けたので、電車も便利になったものだと感心しました。)

インタビュー相手は建築家の西田司(にしだおさむ)さん。西田さんの事務所で撮影とインタビューをするため、馬車道に訪れたのです。「北仲WHITE」と呼ばれている建物内に事務所はありました。もとは「帝蚕ビルディング」という名称で、大正期に建てられた生糸を取り扱う会社の管理棟だったのだとか。隣には赤レンガの大きな倉庫が並んでいて、港町の風情が漂っていました。ここに生糸を保管していたらしいです。

自ら設計して改装されたという西田さんの事務所は、インディゴブルーに塗られ(真っ黒に見えます)、ビルの1室と信じられない格好良さ。窓からは海が見え、思わず長居したくなりました。事務所の写真は本誌16ページに出ていますのでチェックしてみてください。

今回紙面には載せられなかった、建物の玄関での西田さんの写真をお見せしちゃいます。手前の扉や奥に見えるエレベーターが、時代を感じさせるいい味を出していました。約2時間に及ぶインタビューだったのですが、撮影終了後、疲れを見せずに西田さんは、建物内を案内してくれました。「読者の方も気軽に事務所に遊びに来てください」とのことでした。

どうもありがとうございました!
(K)