近所のCD店でダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)&レフ・オボーリン(ピアノ)のベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番(通称「スプリング・ソナタ」)・第9番(「クロイツェル・ソナタ」)のCDを発見したので購入してみました。私は個人的に古典期の作品はあまり好きではなく、ベートーヴェンのCDを聴く事もそれほどないのですが、この演奏を耳にして「これは買いだ!」と久々に思いました。
オイストラフのCDは彼のために献呈されたショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番・第2番を持っていますが、さすがにオイストラフは旧ソ連で最高のヴァイオリニストだといわれているだけあって、音色が他のヴァイオリニストとは全然違います。少し聴いただけで「ああ、これはオイストラフが弾いているな」というのがすぐわかります(これは本当です)。伴奏のオボーリンも非常に巧く、オイストラフと非常に息が合っているコンビだなと感じます。録音は1962年とかなり古く、音質の面では劣ることは否めないですが、今のところこれを超える演奏はないとすらいえるのではないでしょうか。値段はわずか1000円と廉価で、非常にお買い得だといえるでしょう。また見つけたらオイストラフのCDを集めてみたいと思います。