秘境・自然湖へドライブ

　休みの日、ふと思い立って木曽路までドライブしてきました。行きは国道248号・19号経由で道の駅で休憩などしながら木曽福島へ。木曽福島から思い立って旧三岳村を経由して王滝村まで走らせました。まったくの行き当たりばったり旅でしたが、王滝村でもかなり奥地にある通称「自然湖」は素晴らしい景観でした。

　　　
　　　
　　　　　

　長野県木曽郡王滝村といえば、1984年、私が幼稚園の頃に起きた「長野県西部地震」の震源地となり、甚大な被害が出た村としてかすかに覚えています。この自然湖も、地震の際に土石流により川がせき止められたことによりできた湖です。かつては深い渓谷だった場所がせき止められ、樹木が水没してまるで上高地の大正池のような景観になっているのが特徴です。ただ、成立してまだ24年のためか、いまだに正式名称がなく、ただ単に自然湖と呼ばれているのが面白いですね。自然湖へは県道脇のわずかな駐車スペースから、地震により廃道となったと思われる道路の橋を渡ると全景を見渡すことができます。橋は手すりが赤錆びており、24年という年月を感じさせます。

　　　　　　
　
　

　自然湖は国道19号線から30キロほどの場所にあり、木曽福島からでも車で1時間近くかかります。また、王滝村中心部までは2車線ですが、この先自然湖へは崖っぷちの隘路を10キロ程度進まないと到達することができません。携帯電話もつながらないような奥地だけに観光客も少なく秘境ムード満点ですが、名古屋からなら十分日帰りで大自然を満喫することができるので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。ちなみに帰りは国道19号、363号線を経由して瀬戸に戻りました。