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人間は信じたい方を都合良く信じる。 知るかバカうどん「君に愛されて痛かった」 第5話「友達」 感想

2017-08-19 | 知るかバカうどん
                       
                      一花とかいう闇(驚愕)。











彼女のやっている事は「正義」でもなんでもなく、
ただの「友情ごっこ」であり“形だけの正しさ”を利用した「悪行」そのものだと思った

まず、一花はこれまで何一つ手前の力で成し遂げようとしていない
そもそも寛のことだって一方的にかなえを叱責して罵倒して自分に協力するように従えただけで
自分の力で近づこう、とか、誰にも頼らずに想いを伝えよう~という意識の高さがまるでない
寛が好きになりそうな子を一方的に封じ込めて言う事聞かせてあまつさえ人形のように利用しようとした
その程度の意識の低い精神性だからお前は好かれないんだよ・・・って個人的には言ってやりたいくらい(笑
個人的にはいけすかないキャラクターである。

大体、こういう外面だけ良くてその実、、、みたいな奴が大嫌いなのもある(笑)。
男の前でだけ甘い声使って媚びまくって、裏では陰キャを平気の平左で罵倒したりする
一体誰がそんな奴を好きになるんだよ。。と思うと、
実は寛の選択は正しかったりもする

ただ、人は自分の信じたい方を無防備に信じるだけの生き物だから、
かなえがどれだけ正しくてもかなえのことを「悪」だと認識してしまうだろう

例えば、今話題になっている下関国際の話だって、
ソースがソースな上に普段叩くマスコミを100%信じ切っちゃってるじゃないですか?
それでね、ボロ負けしてざまあ。ってね、そりゃないでしょ!って思うんですよ
マスゴミマスゴミ言うんだったら、少しは疑ったらどうなの?とは個人的に感じますけどね
よしんばあれが事実だったとしても、「甲子園まで来れた」事は揺るぎない“成果”なわけで
ざまあ、なんて言われる筋合いもないし、そもそもあんたら関係ねえだろ、甲子園観てもいねえだろ、って(笑
凄い思いの丈ぶちまけまくってますが、そういう事を今週分の君愛を観て思いましたよ
信じたいを方を都合良く信じてしまうのが人間の愚かさ。
それをメッセージとして込めてるこの漫画、やはりレベルが高い。個人的にはレッテルを忘れて読んで欲しいです。






だけどね、本当にズルいのは一花なんですよ
一花こそかなえが「弱い」事に付け込んで手前の下僕扱いして来たくせに、
いざ誰かに守ってもらうとその「弱さ」を許せないとかいっちゃう都合の良い解釈が光ってます
一花自身かなえの「弱さ」でインチキ恋愛模様を展開しようとしてた癖に、何言ってやがる!と思いつつ、
自分を美化して正当化して酔ってしまう、
そういう人間の醜さを描いている模様はうどん氏ならではのオリジナリティがあって凄いとも感じる
個人的には勝手に他人の椅子に座った上に一方的に陰キャをいびる時点でこいつの人間性なんてたかが知れてますけど(笑
そこはやはりうどん氏、こいつもいつかボコボコりんっ!にしてくれる事を信じています

個人的には、
「正義」という大義名分を武器や理由にして
誰かを集団でいびったり無作為に攻撃する行為は大嫌いですね
そもそも、いちいち群れなきゃ行動出来ないの?って思う笑
そういう・・・
人の嫌な部分を描ける漫画家は希少だし面白いのでこれからも頑張って欲しいです
かなえも寛とどーこーなる気なんて最初っから無かったんですが、
複雑な作劇の結果ここまでこじれてしまいましたね
でもまあ、よく一花みたいな罵倒女の言う事をここまで素直に信じるもんだ
でもそれに対して何も注意しない程度の精神性の連中なんてこんなものか。とも思う
何にせよ、漫画としては最高に面白くなって来ましたね・・・!












多分この回だけ読んだら一花に感情移入する人もいるかもしれない・・・
という巧妙な罠の張りっぷりも含めて(笑
秀逸な話数でした
「一花 悪くないんだし」という開き直ったセリフがまたこの子のゲスっぷりを強調してますよね。





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