去る15日、海北さんの弾き語りライブに行きました。
そもそも弾き語りのライブに行ったのも相当久々だった気がするんですが
弾き語りは弾き語りでそれでしか味わえないものがあるよなあ、、、って観ていて思いました
シンプルだからこそ誤魔化しが効かないし、逆に今は便利な機材もあるから一人でもバンドの様な音を出せたりもする
それもまた面白かったし、単純により沁みる雰囲気になるのも好きなんですよね
特にルックは古くて歴史あるハコですから弾き語りも思ってた以上に似合うしオツでした
また、この日はいいボーカリストが沢山集まってたのでその意味合いでも素敵な夜でしたね。以下。
■Cettia
UKFCの時に観た以来。
その時は正直あんまり印象に残って無かったんですけど、
久々に観たら声はキレイだし雰囲気あるしメロディは素朴でイイ感じだし、、、って事で
素直に良かったです 4曲披露したんですが英語詞の軽やかな曲、等身大のガーリーな曲、
そしてロストインタイムの「グレープフルーツ」のカバーも新鮮で楽しかったし
最後に歌った曲も熱量があって全曲良かったです
ちなみに千葉でライブしたのこの日が初めてだったらしい。
■沼田謙二朗
これすごく良かったなあ(笑
憂歌団みたいにぼそぼそと歌うブルージーな歌うたいさんで
そのオルタナティブな楽曲の作中観に度々惹き込まれてしまいました
ギターの音色もいちいちショッキングで凄かったし、
千葉にこんな良いシンガーがいたのか・・・って気分になりました
「海北大輔!」ってコールアンドレスポンスする箇所を歌の中に取り入れたり、
柔軟性もかなりのもので終始退屈せず楽しめた気がする。
機会があったらまた観たいですね。
■湯野川広美
ジンのボーカリスト。
いきなり「海北さんのツアー~」ってオリジナルソング?から始まって
「えっ、ここまでの3シンガー全員何かしらの形でステージに海北さん要素を持ちこんでるんだけど!」っていう驚き・・・というか
ミラクルを感じてました 正直、こんなこと早々ないよなあ、、、と思いながら観ていました
歌も、すごく良かった
一曲一曲幕間に語りを差し込んでくるスタイルでこの日は演奏されていて
だから常に音と言葉が鳴っているようなステージだったんですよ
それが凄く気持ち良くて快感だった覚えがあります
海北さんに関しても愛情をもって語られていて、
こんな鬼スケジュールで、しかもワンマンも沢山あったのに声が毎回いつも通りでスゴかった、、、みたいな話を興奮気味に語っていました
ジンの「雷音」も披露してくれたり、サービス精神も旺盛で素晴らしかったですね
この曲Mステで歌ってる所当時観てたなあ、あれ凄かったな・・・って少し懐かしい気分にもなりました
余談ですが「アカシックレコード」って曲のメロディラインはちょっと海北さんっぽかったです。
■海北大輔
1.灰色の夜明け
2.No caster
3.列車
4.蹲る人
5.ライラック
6.即興ソング
7.30
8.燈る街
この日の海北さんは・・・相当良かったですよ。
まず、前回の弾き語りツアーに参加出来なかったので
前回のツアーの新曲だった「灰色の夜明け」を初めて聴けたのが良かったです
この曲は、
「いつか雨があがると思って、雲が消え去ると思って今まで頑張って来たけど、結局そんな事はなかったぜ!」
っていう曲で当時の自分の心境にピッタリだったんですよね
場末の雰囲気と今の海北さんの渋さが合わさって相当のキラーチューンになっていると思います
続く「No caster」のアコギをガンガン掻き鳴らす音像も聴いてて気持ちが良かった。
新曲「蹲る人」がまたイイ具合のメロディと切ない歌詞が合わさってて聴いていて凄くジーンと来ましたね
どこか物寂しくも温かさもある楽曲で終演後に直接「良かったです。」と本人に伝えたくらい良かったです
ドラマチックな「ライラック」、
お題をお客さんが挙げて作った即興ソングもまた出来栄えが良くて天才かと思いました(笑
ちなみに千葉は「茜空」「十五夜」「夢」でしたね
MCではthe pillowsとの対バンについて言及、
自分らの企画だから、ピロウズの後に演奏するのが怖い、って言ってた記憶があります笑
是非応援に来て!と呼びかけたり「思い切って挑む」と宣言してたりここ一番の大勝負なんでしょうね
確かに考えて見ればあれくらいのキャパで演奏しているバンドとの対バンも最近はなかったですからね
色々な意味で楽しみです。
原曲よりもテンポ早めで鳴らされた「30」も格好良かったし沁みたし、
海北さんはいつの間にか“大人の渋み”を獲得されてたんだな・・・ってこの夜で初めて感じました
「明け星」って曲がその始まりだったと今振り返って見れば思うんですけど、
それまでは青年の延長線上だったのが
今は大人の酸いも甘いも出せる楽曲が増えて来ている気がする
これからのロストの音楽はそういった新しい変化、、、が結構増えて来そうで
その意味では弾き語りのライブってそういった相様を予見させるものにもなっているんですよね
だから、バンドじゃないから・・・って方にも次の機会には是非弾き語りも観て欲しいです
また、海北さん共演者のチョイスが最高なんですよね笑
若手から同期、中堅まで様々なラインナップで回ってらしたので
もう今は分け隔てなく思うままにブッキングしてるんだろうなーって思います
仕事帰りに観た公演でしたが、
酒呑みながら酔っ払って観たかったくらいに気持ちの良い夜でした
物販で海北さんに握手もしてもらったんですが
初めて触れた海北さんの手は凄く大きくて、固くて、ガッチリしてて
思わず惚れてしまいそうなくらい男らしくて素敵でした・・・笑
海北さんが愛される理由がよく分かりました。


