サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

【君が帰る場所】Wake Up,Girls! 第7話「素晴らしき仲間たち」 感想

2015-09-19 | Wake Up,Girls!(アニメ)
この二人の漫才好きだわ。









あ~・・・ごめんなさい、正直泣いてしまいました
しかもボロ泣きに近い形で泣いてしまいました
何に対して謝ってるんだろう、っていうのはともかく(笑
うん、本当にあったかくてサブタイトル通りのお話でしたね。

本音を言えば、この話はリアルタイムで観てた時も別に泣かなかったし、
「感動はするだろう。」って感じで観返してたんですけど、
まさかボロ泣きしてしまうとは思わず・・・
泣く、っていうのは理屈のようで理屈じゃないから
何故泣いたのか?の説明は非常に難しいんですけどね(笑

ただ、あいりは本当は辞めたくなんてなかった
確かに憧憬が中心の活動ではあったけど
それでも部屋に大切に飾られている写真・・・
WUGちゃんへの想いは本物だったのもまた事実なんですね
きっと、まだ素人根性剥き出しでやっていたWUGちゃんにとって
これは乗り越えるべき最初の試練だった
それも、恐らくは早坂さんがみんなの結束力を高めさせる為
「あるのかないのかすら分からない友情」の所在を確かめる為に故意に仕掛けたんでしょうね
少なくとも、出来ない子に「仕方ないか」と見くびって対処を甘くするのは決して“優しさ”などではない
早坂さんは丹下社長の言う通り徹底的にドライに進行して来たI-1を経たからこそ、WUGちゃんには違う「何か」を期待してたんでしょう
そう考えると、命令に背いたどころかむしろ期待に応えたんじゃないか?とも言えます
多分あのまま「使えない」メンバーを切り捨てる選択をしてた方が
「自分の事しか考えてない」のと同義で、
早坂さんが今求めるアイドル像とは違ったものになっていたでしょうね。




それにしても喧嘩のシーンは非常に見応えがありました、
見応え、って表現してもいいのかな?って感じはしますけど(笑
それぞれのキャラが良く出てましたねー
つい興奮しちゃうよしのに、
ボケ担当のみゅー(笑 慌てんぼうな様もまた可愛かったです
夏夜は夏夜でそんなみゅーのツッコミ役だったり、年下のななみんと喧嘩したり、
かと思えば泣いてるみにゃみに優しく接したりと一人で色々な役割をこなしてて面白かったです
ななみんは都合が悪くなるとすぐ光塚を持ち出す悪癖が出ちゃってたり、
みにゃみは言い争ってる雰囲気を何とかしたい、って頑張る
実は最も健気な子だったり・・・
かと思えば、まゆしぃはまゆしぃで一番リーダーっぽい。のも、きっとよしのを焦らせて空回らさせる要因なんだろうなあ。



以前、みゅーとみにゃみが好き、って書いたけど夏夜も相当良い子で大好きだなあ。っていうかみんな。


喧嘩・・・というには若干生々しいんですよね
夏夜がななみんに向けた「妄想の話」っていう言い過ぎちゃう感じとか
よしのの「だから島田真夢ありきのユニットって言われちゃうんだよ。」って発言とか
別に言わなくていい言葉まで言っちゃう辺りがマジもんの喧騒っぽくていいですね
夏夜の「それ今言う?」って返しも生っぽくてとても良かったかと

よしのは、
もっとシビアに行く方向性を提言して
「友達作りの為じゃない」とバッサリと断言した
でも、それも“リーダー”という重圧から仕方なく出て来たいっぱいいっぱいの言葉だったのかもしれない
本当はよしの自身もきっと辛かったんだよね。だって紆余曲折経て来た大事な仲間だもの。
誰よりも早く来て、出来ないなりに誰よりも真面目だったのをきっとよしのは知っているから
無理してた心の内がはじけて
あいりの家で号泣してしまったのかもしれない
また吉能さんの演技も凄くてまるで母親かよ、ってくらいに
真に迫った呼びかけと弱気なあいりに怒る演技にグッと来てしまいましたね





だけど、この回で何が一番自分の胸を打ったのか、って書くと
人の温かさというか、メンバーのあいりを想う気持ちが自分を泣かせたのかもしれません
わざわざ部屋まで来て自分の為に泣いてくれるリーダー、真摯に想いを伝えてくれるまゆしぃ
あいりを復帰させる為に出された課題をバカにみたいに必死にこなす夏夜やみにゃみ、みゅーに
なんだかんだで感慨深さを感じさせるななみんの涙・・・
あいり一人の為に、
みんながここまで頑張ってくれる
あいりは自分が思っているような魅力のない子なんかじゃない
いつだって君の場所はここにあるんだ、
ここが君の居場所なんだよ。と言わんばかりの
みんなの尽力と想い遣りに涙したというのも理由の一つかもしれません
きっと、あいりの立場で「こんな風に想われたらきっと幸せだろうな・・・」って感じてしまったので
それもまた大きいんでしょうねえ。いつだって「WUG」って場所は君を待ってるから。っていう。

結局、あいりは切り捨てられなかった
例え、現状で「まだまだ」だろうが
それでも一緒に頑張ろうよ、出来るまで何度も練習しようよ!という
よしのの“本当の声”と、そしてみんなの気持ちに後押しされてまた立ちあがる事が出来た
よしのの予想外の熱さとメンバーを引っ張る力は確かにリーダー然としていたし、
あいりの親父の言動もまたいちいち「分かってる」感じで堪らなかったです
みんなが諦めなかったからこそ、
あいりも諦めなかったんだと思います。
零れ落ちそうなメンバーがいたら、必死ですくいあげて
その度にまた一つ大きくなって・・・傑作回であると同時に、“WUGの良さ”が全部出ていた是非触れてみて欲しい話数に仕上がっていると思います。
決してスマートなやり方じゃないけれど、とっても等身大で、そして物凄く真っ直ぐな姿勢にがむしゃらに足掻いて大きくなるカタルシスを感じました。
何かが報われた訳でも、大きく進展した訳でもないけれど、それ以上に確かなものをみんなが得たんだと思う。

そして、それはきっとまゆしぃが歩みたかった、
本当はこうでありたかった理想に近い世界でもあったんでしょうね。
それを、まゆしぃは自力も使って掴み取ったんでしょう。
そんな彼女の大らかな眼差しもまた良かったです。





また、早坂さんの言ったセリフで当時から好きだったのが
「僕に認められたって仕方ないんだよ」っていうセリフですね
プロデューサーを満足させる事よりも、お客さんを満足させる事を第一に考えろ、っていう
至極真っ当な教えでこういう部分からもやっぱり早坂さんは良質なプロデューサーって気がするんですよね
思えば、場数を踏ませてステージに慣れさせるのもそれもまたお客さん第一主義という感じもする
そんな風にちょっとズレた視線を直させる辺り敏腕であり“プロ”って気がしますね。
君たちが向かう相手はプロデューサーではなく、あくまでお客さん。
それが出来て来た時に自然と認められるのが理想なんでしょうね、きっと。














敢えて突き放して、それでバラバラになるんならそこまで。
でも、WUGちゃんは、思ってた以上に本当は熱くて、想い遣りに満ちている
素敵なアイドルグループでしたし、これからもっともっと成長する素養をたっぷり感じさせてくれました。
あいりのペーソスに、よしのの激情が合わさって生まれたケミストリーとみんなの優しさにボロボロ泣いてしまった第7話
こういうの観るとやっぱり「WUGちゃん最高かよ」って心情になってしまいますね(笑
不器用だけど、不器用なりに真っ直ぐ進んで行くこのアニメが大好きです。


喧騒の中で涙ぐむみにゃみ。普段があっけらかんとしてるだけにこういうのは可愛い。


このカットもなんか可愛くて好きです(笑 ムキになってる夏夜カワイイ。




ボクガール 7巻/杉戸アキラ

2015-09-19 | 単行本感想






杉戸アキラ「ボクガール」7巻読了。









まず、藤原さんが可愛すぎですね(笑
まあ、ぶっちゃけ今作は瑞樹目当てで読んでいる方が多いとは思うのでこの切り出し方はアレなんですけども、
それでも個人的に藤原さんが可愛くて仕方ないのです。段々と“イケメン瑞樹”に惚れて行く過程だったり、
これは各話感想でもしつこく書いている事なのですが、
それまで友達としては勿論大切に扱ってくれてたけども、
「恋のお相手」としてはずっとアウトオブ眼中モードだった訳で
そんな藤原さんが徐々に瑞樹を気にしてくれてたりドキドキしてくれてたりする描写が堪らないんですよね、主人公の気持ちに成り切ると。
なんかこう、今までの瑞樹の頑張りがちょっと報われたような気もしていて
その意味でもいちファンとして嬉しいですし、
何より瑞樹に素直に恋心を覗かせてくれる藤原さんがカワイイんですよね(笑
元々女の子らしくっておしとやかで、でも時々はちゃめちゃで、そんな姿もまたいとおしい
つまりは俺が元々藤原さんファンでもあったのもきっと影響はしてるんでしょうが(笑)。
にしても「瑞樹くんとも・・・離れたくないよ」ってセリフだったり
目をキラキラ頬を紅潮させながら「どんな人と・・・見たい?」って超可愛い目配せをしてくれるところとか
本誌で読んでる時も正直悶えるレベルだったんですが(笑 単行本の文脈で読むのもまた面白いですね。

瑞樹に似合う水着を持って来てくれるシーンのカットだったり、
りんご飴をキラキラした表情で持って来てくれるシーンのカットだったり、
藤原さんの笑顔を見ていると素直に元気が出る、明るくなれる節が自分にはあります
それでもって猛に告白すればいいのに、瑞樹の事が心のどこかで引っかかって(多分)、
逆に告白出来なくてホッとしている心情描写もまた恋愛漫画的にニヤニヤ出来て良かったです
で、某ハプニングがあった後のドキドキしている表情も可愛かったですし、
その辺りのドギマギシーンもいちいち良くて(笑
恋愛漫画として素直に面白い土壌が出来あがって来た感覚が個人的にありました。最後の瑞樹との写真を嬉しそうに見つめる乙女なカットも良かったな。
 そんな風に藤原嬢の魅力爆発、
特に先述の「どんな人と・・・見たい?」の話数ではね
実はこのブログにも「藤原さん かわいい」で検索して来てくれた同志がいたくらいなんで(笑
きっと伝わるものあるんじゃないかなあ・・・なんて祈りを込めて思っていますね。


先ほど「恋愛漫画として」とか記述しましたが、
瑞樹は瑞樹で複雑な心境を何度も覗かせていてその意味でもきっちり恋愛漫画してます
藤原さんに対する恋慕を捨て切れない中でも、猛に対する想いもまだまだ彼(彼女)を揺らし続けている
こう書くと有り体なラブコメの主人公よろしく優柔不断に思えるかもしれないですけど
そうやって揺れている様がまずカワイイ、っていう(笑
それもまた女体化主人公だからこそのメリットなんでしょうねえ・・・とか思いつつ
そうやって瑞樹の心情をずっと追いかける、という意味合いでも面白い、楽しい作品になって来たかなー。なんて思います
最後のお話の189ページ、超複雑そうで、だからこそ超可愛い紅潮した表情は個人的に堪らなかったですね
あの表情だけで瑞樹の心境がいかに混迷を極めているかセリフにせずとも分かると思います
彼も(ロキのせいで 笑)色々と受難を抱えてますけど、彼なりに頑張って欲しいですね。

水着でふと無防備に猛に話しかけるシーンがめちゃくちゃ可愛かったり(50ページ)、
そもそも水着に抵抗したり恥じらいを持つシーン全般が可愛かったり、
それでも浴衣を着ちゃう女の子っぷりも可愛かったり、
「彼氏?」って訊かれて恥ずかしがったり、
髪を伸ばした姿がまた一段と女の子っぽさをグッと引き上げていて正直堪らなかったり、
ロキちゃんにいたずらされるエッチなシーンが久しぶりにあったり(笑
先述の超複雑な表情だったり・・・なまこのアレだったり(笑
勿論瑞樹の“可愛さ”を堪能出来るシーン、カットも多々あってその意味でも宜しい仕上がりです
そんな中で藤原さんと猛との間で揺れ動く心境、そして表情が秀逸で面白かった7巻目
また猛の思春期男子っぷりと淡々と一人言い訳合戦してる姿も滑稽でいじらしいので是非拝んであげて欲しいです(笑
兎角まとめると恋愛漫画としての側面が際立って来て従来の良さに加えてそこが特に印象に残った、という話ですね。

特に、藤原さんとの(結果的に)花火デートはドキドキする演出、セリフ、表情、結末がしっかり用意されてるので
「ボクガール」ファンの方、またはちょっと官能的で、でもドキドキする恋愛漫画を求めてる方には是非って感じですね。
本当にどのキャラもいじらしくて、それぞれに複雑な感情を背負っていて・・・
みんな幸せになって欲しいな。とつい願ってしまう漫画です。
本誌の方も益々面白い展開になってるので(笑
特に今週は凄かったので、
興味があればそちらも、ってところですかね。今や愛してる、と言っても過言ではない漫画の一つ、です。


細かい事を話すと、
毎回扉絵が秀逸ですね
60話のちょっとコミカルでエッチな感じだったり
61話の浴衣姿の瑞樹も子供っぽいあいらしさがあって素敵です
64話の「官能」って言葉が似合う艶やかな浴衣の着崩れっぷり、に
67話の両手でパンツを隠してるポーズとぷっくりフェイスも実にイイですね(笑
 後、花火デート付近の話数は結構演出だったり作画、セリフを変えている部分が目立つので
本誌で読んでいる方、尚且つ本誌を捨てずに取って置いている自分のような方は
是非比較して楽しむのもまた面白いんじゃないかな、なんて思います
個人的には前のも前ので全然最高なんですけど、
110ページの「うん ちゃんと聞ける」の表情に関しては単行本の方が好き、というかグッと良くなったと思います
 おまけページではあの不良もどきの顛末が描かれてるので(笑
それもまた。多分あれが本編にも通じてるならきっと再登場するかも分からんですね。
その時はすっかり修行僧モードになってるかも、ですが・・・笑











「ボクガール」は結構こまごまとした部分も面白かったり見てて眼福だったりするので
その意味でも単行本で一気に触れるには楽しい漫画だと改めて思いました。
ちなみに小説版も同時発売、
来週は本誌で巻中カラーとまだまだボクガでたっぷり楽しめそうです。
そんな訳で本誌もチェックしている方は是非各話感想の方も読んで下さればこれ幸いでございます。
最後に、藤原さんと瑞樹、天使過ぎ!