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【僕を呼ぶ声が聴こえる】Wake Up,Girls! 第2話「ステージを踏む少女たち」 感想

2015-09-14 | Wake Up,Girls!(アニメ)
                                    

                              松田さんに下着見えてるぞ問題(役得)                                   




  





今回の仕事で何が一番問題だったか、というと
水着になった事でも不相応な仕事をやらされた事でもない
一番ダメだったのはお客さんが「始めから真面目に見る気なんてない」人達だった事が問題なんですね
例えば、否定とか批評でもしっかりと見て考えてプラス面とマイナス面をしっかりと述べるなら印象も違いますけど
あの人たちは始めからバカにして、野次飛ばして、真面目に歌もダンスも吟味する気が更々なかったわけです
でもそれも彼らは本格派アイドルなんて求めちゃいない訳ですからそもそもが適材適所とは言い難い
だから、原因は言いくるめられた松田と「仕事だから・・・」という強迫観念の所為なんですね。





「始めから否定する気でいる人達」「興味がないのに面白半分で野次を飛ばす人達」は
時として受け手側にとっては恐ろしい脅威になり得るのです
頑張っても手応えがない
むしろ頑張ったら頑張った分だけ空しい感じがする
頑張って届いたら嬉しいだろうけど、
そもそも始めから「頑張っても届かない」って事が分かり切っているのにやらなくちゃいけない辛さ。
それは絶対に違う
これは絶対に違う、
世の中良い人ばかりではないし
そういう風に何かをバカにしたり野次ったり見下したりする事で満足感を得る人種だっている
始めからカラダだけで歌や踊りに興味ねえよ!って感じの酔っぱらったおじさん達は
まるで話の通じない宇宙人のように映ってたんだと思います
例え、水着でもちゃんとリスペクトされるんならいい
ちゃんと自分らのやってる事が認められるんならいい
でも現実は散々バカにされて、色物にされてしまったのがオチでしたから
まだ年端もいってない少女にとっては大分きつい洗礼ですよね。
まあ切羽詰まってた状況だからコネのない松田にとってはわらにもすがる思いだったんでしょうけどね。その代わり心に傷を負う危険性があった。






そもそも、人は褒められたり嬉しかった事を経験したとしても
実はバカにされたり蔑まれたり笑われたり見下されたりした経験の方が後に残ってしまうもの
酷い人だと別にそこまで考えないでもいいのに「それがすべて」だと思い込んじゃったりするのです
だから、今回のような直にコケにされてバカにされるって事は泣き虫のみゅーにとっては人一倍辛かったはずなのです
なんで、誰も攻撃する人のいないホームに逃げ帰った
負け犬でいる事を“選んだ”
それはある種の「情けなさ」も付きまとうんですけど
でも、そうでもしなきゃ精神的に厳しかったんでしょうね
特に“ちょっとおだてられていた”って背景もあった訳ですから余計にそんな現実を直視出来なかったんでしょう。
もっと気にされると思っていた、
もっと評価されると思っていた。
そんな幻想が見事に崩れ去ってしまった、わけだけど・・・





ただ、「そういう人達“も”いる」って事は
「そうじゃない人達“も”いる」って事なんですよ
全部が全部敵に見えても、確かに見てくれている人もいるんですよね
あれが「すべて」ではないんですよ
ちょっと嫌な事があったら、バカにされたら、見ているすべての人が恐ろしく感じちゃう時もあるでしょうけど
みゅーには「頑張れ」「応援してるよ」って温かく声を掛けてくれる人もいるんですよ
そういう人達の事を忘れちゃダメなんですよね。
 先述のように、人はやっぱり嘲笑だったり否定された記憶がいつまでも頭に残ってしまうけれど
でも確かに頑張ったら頑張った分だけきちんと見てくれてる人もいる、逆に言えばああいう人達もまた一つの「例」に過ぎないんです
それを忘れなければ、応援してくれる気にしてくれる人達の声を忘れなければ・・・
人はいつだって頑張れる、前を向いて歩けるのだと思います

確かに始めからまともに見る気のない人も、野次を飛ばしたりするような人もいるけれど
でもみゅーには人気アイドルと比べれば少ないけれど、確かに彼女の頑張りに呼応してくれる人だってこんなにいる―
それが観ていて嬉しかったですし、
この感想を書く為観返していたらちょっと涙が出てしまいました
確かに、見てくれている人だって存在している―
そんなみゅーの心情に感情移入してしまって初めてWUGで泣けたのかもしれません
私にだって、応援してくれる人がいるんだ
好きだって、言ってくれる人がいるんだ。
逃げ帰ったのは一時的に見れば周りを困らせたかもしれないですけど
結果的には逃げたからこそそんな“声”に改めて気付けた訳で
そう考えるとある意味正しい選択だったのかもしれませんね。
始めからまともに見る気のない嫌な人、
誰かを嘲笑して気分を良くする人は存在する
でもそれが“世界のすべて”だとは思い込まないで
きっとどこかで誰かが、あなたの頑張る姿を見て勇気をもらっているはずだから・・・
要するに、嘲笑も応援も数ある側面の中の一つに過ぎないんだよ、っていう話に自分は感じました。
ちゃんと見てくれる人も、ちゃんと応援してくれてる人もいる。そんなみゅーの嬉し涙にこっちまでつられて涙してしまった2話目でした。
辛い時には、振り返って足元を見るべきなんでしょうね。きっと。















細かいんですが、みゅーだけを切り取ったカットと連れ戻しに来た3人を切り取ったカットを敢えてバラして映す事で
「気持ちが離れている」って事を間接的に表現しているコンテになっててそこも良かったです。





しかし夏夜はメンバーのお姉さん役みたいだと思ってたんですが
意外と性関係に関しては誰よりもウブでちょっと可愛いですよね(笑
一方でみにゃみは割と動じてない素直さがあったり、
「松田さんだから」とナチュラルに皮肉言ったりとすっごい面白いキャラ造詣だなあ、と(笑)。
須藤に関してはぶっちゃけ色モノだと勘違いしてたんでしょうな。
そして松田と丹下社長の夫婦漫才にも笑いました。
でも丹下社長早速コネで仕事取って来るんだから大したもんだ。

まゆしぃのみゅーとファンの関係を羨ましそうに見つめる姿は
やっぱり長年の冷徹の下で動いて来たトラウマからの反動なんでしょうか。
まゆしぃの目指す形で、WUGなりのやり方で大きくなっていければいいな。