日,暮らし

明日は明日の風が吹く。

連休終わる

2008-05-07 | 日々の生活
我が家のゴールデンウィークは暦通りで,5月3日からの4連休。でも,4連休となると,やっぱりまとまったお休みという感じになるし,のんびりできるかな・・と思っていたが,気がついたら終わっていた。半分過ぎたところで,休みもまだ半分あると思うか,半分過ぎたと思うか・・これは,コップの水の話と同じだな・・なんてことを考えた。心の持ちようっていうのか?まあ,何でもそうだけど,待っている間が楽しみの半分ということもあるなと思う今日この頃。

連休初日,旦那とちょっと電車に乗って遠出した。ゴトゴトと電車で1時間ほど。天気もよかったが,観光地でもあるので人は多い。何かイベントがあるのか,電車を降りたら急いで走っていく人たちを見る。毎度,行き当たりばったりの夫婦だもので,「何があるんだろうねぇ・・」なんて言いながら,歩いていた。

ちょうど昼時でもあって,お腹がすいてきた。駅を出たところに食堂があったんだけど,旦那が「もう入るのか」なんて言うので,まあ,目的地はまだ先だし・・と,川沿いの道を歩いていった。今回は,旦那が買ったばかりの一眼レフのデジカメを使いたいというのがあったので,そこそこで立ち止まって景色を撮りながら,歩いていた。

しばらく歩いたところで,こじんまりしたうどん屋を見付けた。お腹もそろそろ減ってきた旦那が,入ろうか・・と,ショーケースを見て言う。お値段は,それほど高くない。しかし,ショーケースのサンプルが,ちょっと古びているのが気に掛かる。それに,値段を書いている札が,ちょっと微妙な・・とは思った。でも,外見はそれほど悪くないような・・。

で,旦那が先に入って,その後続いた私は,思わず,回れ右をして出ようかと・・・。なんというか・・・お客はだれもいませんでして,そしてあまりのたたずまいに,ここは本当に営業しているのか・・と疑問符が・・??

カウンターには,もう80近いのでは,と思う年格好のおじいさんが,白い割烹着を着て立っておられました。で,旦那が,「いいですか」と言うと,窓際を指さして,何か言われました。??旦那が,すぐそこにあったカウンターに座ろうとすると,今度ははっきりと,「向こうに」と言われる。で,旦那と2人,窓際に座り,カウンター内のおじいさんに,「わかめうどん,2つお願いします」と言いました。

おじいさんは,ゆっくりと奥に消え,しばらくしてお茶を持って来られて,「よくいらっしゃいました」と言われました。で,「何にいたしましょうか」と

「・・・わかめうどんを2つ」ともう一度言いました。聞こえてなかったのかな?

おじいさんは,再びゆっくりと奥に消え,ゆっくりとうどんを持って出てこられてカウンターの中へ。どうもそこに調理台がある様子。でも,カウンターは座っているところからすると背中の方向になるので,様子を見ることもできず,旦那と2人,ぼんやりと窓の外の景色を眺めておりました。

天気もいいので,気持ちのいい風が入ってきます。テレビでバラエティー番組をしているタレントさんの笑い声しか聞こえません。途中で,だれかが奥から出てきた・・と思ったら,二十歳そこそこと思われるお嬢さんが,でも,いらっしゃいませと言うこともなく,カウンターのおじいさんと言葉を交わすこともなく,何かを冷蔵庫に入れて,再び奥へと戻っていきました。

待つこと15分,おじいさんは,ゆっくりと「お待たせしました」とうどんを運んで来られました。・・・味は・・・,まあまあです。旦那が七味を入れようとテーブルの上にあった瓶を手に取ったら・・・中は空っぽで,おまけに賞味期限なるものは,ず~っと昔に切れていました。一瞬,このどんぶりは,ちゃんと洗ってるんだろうな・・と思いましたが,熱いうどんを食べているんだから・・と自分に言い聞かせながら,全部食べました。私たちが食べている間,おじいさんはカウンターを出て,ちょっと離れた長いすで座って休んでいました。

さっさと食べて,そそくさと出てきたわけですが,その間,他にお客さんが入ってくることはありませんでした。・・・昼時なのに,商売成り立ってるのか。

ちょっと歩いたら,にぎやかな通りに出て,そこにはうどん屋さんも,食べ物屋さんも軒を並べていて,旦那と,一体なぜ私たちはあの店に入ってしまったんだろうか・・と,しばらく笑いが止まりませんでした。

以前,漫画で,「あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します」(新書館)という,ある意味失礼なのでは・・と思ってしまうような本を読んだことがあるんだけど,なんだかその本を地でいくような店でした。いえ,外観はオッケーなんですけどね・・・。

わかめうどんに,おまけで入っていたのかと思われるレンコンの天ぷらの味が,ちょっと微妙だったのがなんとも・・・。店内には,この店でテレビドラマの撮影がありました,放映は何日ですという古いポスターが貼ってあって,昔はそこそこ繁盛していたんだろうなと思われる。で,若いお嬢さんが出てきたところを見ると,奥には家族も住んでいる様子なので,おじいさんが趣味でしているうどん屋だし,気が済むまで店をさせてあげようという家族の優しい心遣いなのか・・などと,いろいろと妄想してしまった連休初日だった

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