うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

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広州アジア大会の女子サッカーの組み合わせが決まる

2010年10月07日 | サッカー(女子)
◆広州アジア大会の女子サッカーの組み合わせ(7チームが参加)  2010年11月14日~22日まで開催

A組:中国、韓国、ベトナム、ヨルダン
B組:北朝鮮、日本、タイ

※各組2位までが準決勝に進出し、タスキ掛け方式で対戦。
  なお、女子は年齢に関係ないフル代表の大会です。

広州アジア大会の組み合わせの詳細はこちら
広州アジア大会の女子サッカーの日程の詳細はこちら
広州アジア大会の日本女子代表のメンバー18人


                             *  *  *  *  *


女子は、アジア大会2連覇中の北朝鮮、前回2位の日本、前回3位の中国、前回4位の韓国の4ヶ国で優勝を争うのは間違いないでしょう。厳密に占うと、5月のアジア杯でW杯出場権を獲得した日本と北朝鮮の2チームに、中韓の2ヶ国が絡む展開になると思われます。5月のアジア杯を制した豪州が不在なだけに、各国とも覇権奪還に向けて血眼になるでしょう。ただ、アジア大会の女子は、男子と同様に世界大会の出場権は懸かってはおりません。なので、各国とも来年以降の大きな大会を見据えた貴重な強化の場でもあります。同時に、現在のライバルの情勢を把握出来るまたとないチャンスでもあります。

21世紀以降、アジア最強の実力の地位に君臨している北朝鮮は、リ・クムスク(毎年、澤穂希とアジア年間最優秀選手を争っている世界的に有名な長身のFW)が結婚して引退するなど、北京五輪からはメンバーが大幅に若返ってます。そのせいか、5月のアジア杯では1次リーグで日本に敗れ(なお、この試合は両チームとも消化試合)、決勝戦でも豪州にPK負けして王座陥落しました。ただし、北朝鮮の若い世代は過去に年代別の世界大会を制してレベルが高いので(もしかしたら年齢詐称しているのかも(笑))、どれだけ上手に世代交代が出来ているのかが見ものです。

対照的に、前世紀のアジア女王だった中国は近年は低迷を辿ってます。中国は、五輪、W杯、アジア杯など多くの国際大会を開催してますが、ホームアドバンテージを活かしてなんとか今のレベルを保っているのが現状です。期待された若手も伸び悩んでおります。一方、フル代表では実績が殆ど無い韓国は若手を中心に年代別の世界大会で大躍進してます。今大会の韓国は先のU-20W杯で3位になったメンバーのうち、5人を代表入りさせてます。もしかしたら、今大会で韓国が中国を抜く可能性も無きにしも非ずです。

今大会は国際試合日での開催ではないので、欧州組の安藤梢と永里優季と宇津木瑠美は不在です。その代わり、協会が創設した「海外強化指定選手制度」を利用して米国のプロチームに移籍した澤と宮間あやと山口麻美の3人は今大会の代表に名を連ねてます(宮間と山口は現在は国内復帰してます)。ただ、岩渕真奈の選出を見送るなど、U-20代表組は熊谷紗希と高瀬愛実の2人だけなのは寂しいところ。真剣勝負を経験させて選手層を厚くする為にも、もう少し若手を選出してほしかったのが本音です。とはいえ、怪我から復帰した北京五輪代表の阪口夢穂は楽しみです。

まだフル代表でアジアの公式戦(アジア杯&アジア大会)を制したことが無い日本としては、是非とも悲願の大会初優勝を飾りたいところです。それに、5月のアジア杯で豪州に負けたから尚更でしょう。ただ、来年6月にドイツで開催されるW杯と、同じく来年に予定されている五輪予選(対戦相手と予選方式はまだ未定)を見据えて、今大会を強化の場とするのが本筋だと思います。ロンドン五輪のアジアの出場枠はたった2しかなく、激戦は必至です(→詳細はこちら)。佐々木則夫監督としては大変だと思いますが、結果を求めながらチームの強化を図ってもらいたいものです。

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