この記事は神奈川県の地域猫調査への回答として当会が提出した文書をベースにした連載です。
鎌倉市・逗子市・葉山町の猫事情① 地域猫活動の状況
鎌倉市・逗子市・葉山町の猫事情② TNRは徹底するのが難しい
鎌倉市・逗子市・葉山町の猫事情③ TNRの徹底を阻んでいるのは無責任な餌やり
④ 今のままでは地域猫活動は普及しない
地域猫セミナーに参加すると、「手術の説得に応じない人はどうしたらいいか?」、「地域猫活動のルールを決めても守らない人はどうしたらいいか?」といった質問が出されます。
最も大切な質問だと思いますが、「地域の人が根気よく手を差し伸べて」とか「まったく手術する気のない人はどうにもならない・・・あとで猫除けの方法を教えます」などがセミナーの回答で、困っている人に対する現実的な解決策を提示できていません。
<いつも餌が出てくる窓辺で待つ未手術の野良家族>
もちろん「対話と説得」は重要で、それで解決できるに越したことはありませんが、それだけでは解決しない問題が実は大変多いのです。
例えば、みんなが決められた方法で餌をやっていれば未手術の猫が来たらすぐに気づいて捕獲・手術ができますが、無差別に餌をやる「置き餌・撒き餌」をやめない人、隠れて餌をやる人、まったく捕獲する気のない人などが一人でもいると、猫の行動が捕捉できずTNRが徹底できないので繁殖は止まりません。
<こちらも民家の敷地内の餌場で待つ野良猫。餌をやる人が捕獲・手術をしない限り、悲劇は終わりません。>
TNR(手術)が徹底できないのはルールを守らない餌やリを抑止できないからです。
現在の地域猫活動に欠けているのは、その基盤となる「無責任な餌やリを抑止する実効ある法規制」です。
「対話と説得」ではどうしても解決しない場合に取り得る手段がなければ地域猫活動を有効な野良猫対策として普及させることはできません。
これが鎌倉市・逗子市・葉山町でTNRを実施してきた当会のメンバーの実感です。
猫の繁殖力はたいへん強く、一人の無責任な餌やリが抑止できなければ毎年何十頭もの猫がそこから周囲に供給されます。
そして猫が増えるとこのような無責任な餌やリも増えて問題が拡散していきます・・・地域猫活動どころではありません。
・・・つづく
鎌倉市・逗子市・葉山町の猫事情① 地域猫活動の状況
鎌倉市・逗子市・葉山町の猫事情② TNRは徹底するのが難しい
鎌倉市・逗子市・葉山町の猫事情③ TNRの徹底を阻んでいるのは無責任な餌やり
④ 今のままでは地域猫活動は普及しない
地域猫セミナーに参加すると、「手術の説得に応じない人はどうしたらいいか?」、「地域猫活動のルールを決めても守らない人はどうしたらいいか?」といった質問が出されます。
最も大切な質問だと思いますが、「地域の人が根気よく手を差し伸べて」とか「まったく手術する気のない人はどうにもならない・・・あとで猫除けの方法を教えます」などがセミナーの回答で、困っている人に対する現実的な解決策を提示できていません。
<いつも餌が出てくる窓辺で待つ未手術の野良家族>
もちろん「対話と説得」は重要で、それで解決できるに越したことはありませんが、それだけでは解決しない問題が実は大変多いのです。
例えば、みんなが決められた方法で餌をやっていれば未手術の猫が来たらすぐに気づいて捕獲・手術ができますが、無差別に餌をやる「置き餌・撒き餌」をやめない人、隠れて餌をやる人、まったく捕獲する気のない人などが一人でもいると、猫の行動が捕捉できずTNRが徹底できないので繁殖は止まりません。
<こちらも民家の敷地内の餌場で待つ野良猫。餌をやる人が捕獲・手術をしない限り、悲劇は終わりません。>
TNR(手術)が徹底できないのはルールを守らない餌やリを抑止できないからです。
現在の地域猫活動に欠けているのは、その基盤となる「無責任な餌やリを抑止する実効ある法規制」です。
「対話と説得」ではどうしても解決しない場合に取り得る手段がなければ地域猫活動を有効な野良猫対策として普及させることはできません。
これが鎌倉市・逗子市・葉山町でTNRを実施してきた当会のメンバーの実感です。
猫の繁殖力はたいへん強く、一人の無責任な餌やリが抑止できなければ毎年何十頭もの猫がそこから周囲に供給されます。
そして猫が増えるとこのような無責任な餌やリも増えて問題が拡散していきます・・・地域猫活動どころではありません。
・・・つづく
いつもコメントを承認してくださり
感謝しております。
気分を悪くされたら申し訳ないのですが
私は地域猫もTNRも反対です。
その理由は、磯子区の追跡論文を見てもあまりにも成功率が低すぎるからです。
その事を記事にしました。
http://blog.goo.ne.jp/nekofun-higai/e/9b51042aa7b21fa2b9944df5aa8c728e
効果を出すためには、無責任な餌やりを絶対にさせない厳格な法規制が必要不可欠です。
現状では餌やりを取り締まることができず、
下手をすると「地域猫をやったら猫が増えた」
となりかねません。
磯子区の追跡論文でもそのようなグループも散見されます。
本記事の赤字の部分は全く同感です。
きちんと法整備され餌やりがいない所でのTNRなら猫の減少効果は見られるでしょうね。
猫被害者がその被害を受忍できるかの問題は残りますが。。
リンク先で神戸市の条例について記事にしていますが、あまりに提案内容が偏っていて「野良猫を増やすだけの地域猫」にならないか心配しています。
そもそも地域猫というのは過渡的な存在のはずで、
野良猫に繁殖制限手術をして地域の人たちがルールを決めて
適正に管理しながら看取ったり引き取ったりして
最後はゼロになる「はず」です。
ところが、現実には対話も説得も拒否する「手術をしない無責任な餌やリ」
が存在するため、そこから絶えることなく猫が供給されてしまっています。
私たちが現在しているTNRは、
猫が増え続け死に続けている現場の状況を一旦鎮静化することです。
増え続けている状況ではまったく打つ手がありませんから・・・。
そしてこれはこれで効果はあるのですが、
それだけではまた別の猫が来た時に再発してしまい
恒久的な解決にはなりません。
この問題はモラルやマナーという次元では解決はできないと思いますので、
繁殖を防止(禁止)するための法整備が必要と考えています。
ここでいう猫はペット種である「イエネコ」なので、
飼い猫はもちろん最終的には野良猫も地域猫も外にいない
状態にすること(殺処分ゼロではなく)がゴールであるべきです。
そのための実現可能なロードマップが求められているのだと思います。
神戸市の条例には気付いていましたが、
これでどうして繁殖を抑止できるのか分かりませんね。。。??
地域猫活動家がみんな猫ほっとさぽーとさんの様に考えていてくれたら外飼い反対派の私も協力しようと思います。
猫ほっとさぽーとさんは失敗する原因に未去勢個体の繁殖をあげられてますが、地域猫を曲解して「地域で猫を飼う活動」と捉えてるのも問題だと思います。
あの人達は他所の場所から連れて来た猫をTNRしますからね。
地域住民は須く地域猫に協力しなければいけないとも思ってまして、反対者に対して攻撃的です。
地域猫活動に関わらず猫愛護家の評判を落としてるのは、ああいった愛誤なのは間違い無いでしょう・・・
私たちも「外飼い反対派」で、手術を徹底した上で「過渡的な措置として地域猫という存在を認めましょう」という考えです。
しかし現実には手術をしない無責任な餌やリ(ボランティアを名乗っている人もいます)が相当な数存在していますので、
人のためにも猫のためにも、こうした繁殖行為を抑止する罰則のある法規制を希望しているところです。