NPO法人 湘南鎌倉猫ほっとさぽーと 活動ブログ

鎌倉・逗子・葉山で飼主のいない猫の不妊去勢手術をサポートしています。

無責任な餌やりの結果・・・

2015年10月31日 | 日記
一か月前、葉山町堀内でケガ猫を保護しました。

左の前足の先端がつぶれたような状態で、3本足でやっと歩きながら餌を探していました。

すぐに捕獲して病院に連れて行きましたが元通りにできるレベルのケガではなく・・・



手先だけでなく腕全体の骨が変形しているので、中で骨折して変に固まったようです。
体にはほかにも傷かいっぱいあったので、おそらく車かバイクにはねられたか巻き込まれたかだと思います。

何日も動けずにじっとしていたのでしょう・・・大変な重症ですが餌をがつがつ食べました。

一か月経った先日、去勢手術と前足の処置をしました。
前足の先にいくつか残っていた爪の奥は腫れていて化膿痕があるとのことで、肉球は極力残しつつ指部分は除去するという大きな手術になりました。

不妊・去勢手術をせずに餌だけをやっているとたくさんの猫が生まれます。
そうした場所の周辺では例外なく多くの事故猫が発見されます。
死んでいたり、大けがをしていたり。。。


行政による殺処分よりもはるかに多くの猫が交通事故で死んでいると考えられています。
事故で怪我をしている猫も相当な数に上ると思われます。

不妊・去勢手術さえしていればこのような悲劇の連鎖は止められます。
無責任な餌やりや餌撒きによる繁殖は虐待と同じなのです。

猫に餌をやる方は絶対に置き餌や撒き餌をしないで必ず不妊・去勢手術をしてください。
どうかよろしくお願いします。

葉山町一色 TNR

2015年10月23日 | 日記
葉山町一色の住宅地です。

ここも手術をせずに餌やりを続けているお宅があり、
動物病院に貼ってあった保健所のリーフレットを見た方から連絡がありました。
ご近所の別のお宅も市役所経由で「庭で子猫が鳴いている、どうしたらいいか。」と相談して来られました

猫は毎年出産していますが、今年だけでも母猫ABの2頭が合わせて4回出産しています。

まず繁殖を止めることが必要です。
捕獲器を貸し出して、まず母猫Aと2頭の子猫の合計3頭の手術ができました。

この時点で母猫Bとその子猫1頭はすでに餌やりさん宅が保護していましたが、
さらにご近所の庭で鳴いていた子猫3頭(母猫Aの今年2回目の出産)を確保し、
これも餌やりさん宅が保護・里親募集をすることになりました。




これまでにも毎年出産があったそうですが、その子猫はどうなったのでしょうか・・・
行き場のない猫が周囲でたくさん死亡していることは間違いありません。

野良猫は野生の生き物ではありません。必ず人から餌をもらって生きています。
ネズミや虫を捕ることはありますが、それで生活できるわけではありません。

ご近所で野良猫の出産があったら是非、餌やりさんに手術を徹底するように伝えて下さい。
必要な場合は、保健所への通報や町内会などで問題提起をして下さい。


餌やりさんには「餌をやるな!」ではなく「不妊去勢手術をするように」伝えて下さい。
手術が済むと繁殖が止まると同時に発情もスプレー(縄張を示す臭いおしっこ)も収まって
本当におとなしく静かになります。

1頭のメスは1年に2回出産(平均4頭程度)します。生まれた子猫は翌年の春から出産します。
不妊・去勢手術を徹底しない限り、事態はどんどん悪くなります。
手術をしない無責任な餌やりは近所迷惑なだけでなく、とんでもない数の不幸な猫をつくる行為です。

御殿場プレミアムアウトレット

2015年10月17日 | 日記
御殿場のプレミアムアウトレットにはこのような看板があります。
気が付いた方はおられますか?



アウトレットの猫は手術が済んでいて、(管理されているので)餌をあげたり撒いたりしないようにと呼びかけています。

私が行った時には柵の外で穏やかに(太った)猫が座っていました。
よく見ると左耳にV字カットがあり、施設が責任をもって管理していることが分かります。

 

猫のTNRを呼びかけている身として、これは買う気になりますね~ (*^^*)


ここに限らず、猫にみだりに餌をやったり撒いたりするとかえって猫のためにならないことが多いです。

いいかげんな餌やり・餌まきがいると:

まず本来の管理者がTNRのための捕獲ができません。
  猫は餌で誘って捕獲します。他で餌をもらえると捕獲できません。

病気や怪我の治療のための投薬ができません。
  治療薬を餌に混ぜて食べさせていることがあります。
  捕獲して病院に連れて行こうとしている場合もあります。

いい加減な場所で餌をやるので、近所迷惑から猫を嫌われ者にしてしまう。
  他人の私有地で餌をやると、そこを汚したり集まった猫がフンをしたりとトラブルのもとに・・・
  また道路で食べさせていると危険です!自転車でも死亡事故が起こります。

優しい気持ちで餌をやったとしても、結果として猫を不幸にしてしまう場合があります。
東京では「ここの猫はボランティアが餌やりをしていますので、餌をやらないで下さい」
といった内容の掲示を見かけた方も多いのではないでしょうか。

餌やりには、猫を守る餌やりと無責任な餌やりがあります。
いずれにしても餌やりには責任が伴うことをしっかり認識することが大切だと思います。

藤沢市小塚 TNR

2015年10月10日 | 日記
藤沢市は活動範囲ではありませんが、鎌倉市との境界地域なので相談を受けました。

「たまたま通った道沿いのお宅で黒猫が子猫が産んでいる、かわいそうだし事故も心配」とのことでした。


猫のいるお宅に話を伺ってみると「子連れの母猫が最近来た」とのことですが・・・

また「道を通る人に子猫飼いませんか」と声をかけていたともおっしゃっていましたが、
子猫を保護しているわけでもポスターを貼っているわけでもなく・・・

子猫も随分と大きくなっていました。

 
子猫は2頭、両方とも黒。手術の前に会で里親さん候補に声掛けをすることにしました。

野良猫が子猫を産むと、そのままでは野良猫が何倍にも増えてしまいます。
餌をやるなら不妊・去勢手術、子猫は小さいうちに里親さん探しをしてあげてください。

これをしない餌やりは、ただ不幸な猫を増やすだけの野良猫の繁殖屋です。
動物愛護でも何でもありません。


野良猫を増やすのは人に迷惑というだけでなく、かわいそう、残酷、との正しい認識が確実に広がっています。

鎌倉市腰越 TNR

2015年10月04日 | 日記
江ノ電の腰越駅近くの住宅地です。

家に猫が数頭来ていて、餌をやり始めたので去勢手術をしたいとのことでした。
「餌をやるならまず捕獲・手術!」他の餌やりさんもこれを徹底して頂きたいです。

4頭の猫(♂2♀2)を捕獲・手術しました。
病院によると2頭メスには出産の形跡がなかったとのことなので、
まだこの子たちの母猫が近くにいると思われます。

   

母猫が見つからないとまた産んでしまいます。
餌をやっている人がちゃんと捕獲・手術をするか、
どうしてもできなければ声を上げる必要があります。

私たちの活動範囲である鎌倉・逗子・葉山では保健所に連絡すると、
相談に対応する動物愛護推進員を紹介することになっています。

***ところで、オス猫も手術は必要ですよ!***

オス猫は出産しないので手術しなくても良いと考える人がいますが、
放置するとご近所トラブルになりやすいです。

私たちに寄せられる糞尿トラブルの相談で、臭いに関するものがとても多いのですが、
糞尿の臭いという訴えのほとんどがオスのスプレー(マーキング)の臭いです。

知っている方はわかりますが、これは本当に臭いです!
スプレーは去勢手術でほとんど止まりますので、トラブル防止に必ず手術をしてください。

また、特に発情期のオスの行動範囲はたいへん広いです。
メスを求めて移動するために交通事故にあいやすく、死んだり大けがをしたりします。

発情期はメスの取り合いでオス同士のけんかも激しいので、危険が倍増します。
噛み合いや引っ掻き合いで大けがをした上に伝染性の病気に感染したりもします。

ご近所トラブルの防止と猫の危険回避は餌をやる方が考える必要があります。