NPO法人 湘南鎌倉猫ほっとさぽーと 活動ブログ

鎌倉・逗子・葉山で飼主のいない猫の不妊去勢手術をサポートしています。

捨て猫?

2017年07月28日 | 日記
藤沢市内の動物病院の前に、段ボールに入った子猫が置かれていました。
目撃者によると日曜日の夜9時半ごろに若い男女が不審な箱を置いて、すぐにその場を離れていったそうです。

目撃者が箱の中を確認すると、離乳前の茶白の子猫が一頭と猫のおもちゃが入っていました。
びっくりして箱ごと自宅に持ち帰り、翌日その動物病院に持ち込みました。



子猫を置いていった方々はどういう経緯で、このような行動をしたのでしょうか?
偶然どこかで拾った?
餌をやっている猫か飼い猫が出産した?

きっとひとりぼっちで困っている子猫を見つけ、助けてやろうと思われたのですよね。

しかし、子猫が困っていたのはこの方々のせいではないかもしれませんが、動物病院のせいでもありません。

もしどこかで野良猫が繁殖しているならば、この子猫だけ救っても母猫の手術をしなければ問題は繰り返し発生します。

もし助けてやろうと思われたのなら、なんとか朝まで保護してその動物病院に相談できなかったでしょうか?

弱った子猫を朝まで外に置いておいたら、生きて発見される保証はありません。
また、黙って動物病院の前に置いていくのは大人の行動としては問題で、遺棄と判断される可能性もあります。

どうか適切に子猫を救って下さる方が増えますように。

そして、こうした不幸が繰り返されないためにも、手術をしない無責任な餌やりが抑止される社会になりますように。

鎌倉市浄明寺 傷病猫

2017年07月10日 | 日記
2年ほど前にTNRを実施した鎌倉市浄明寺のお宅から「1頭の猫が体調を崩していて、歩き方がおかしい」という相談がありました。

捕獲に何日かかかってしまいましたが、捕まえて病院へ搬送したところ、尾の付け根に交通事故が原因らしい傷があり、全体的に弱っている様子なのでまず入院させることになりました。





ところが翌日に突然息を引き取りました。死因は不明。

骨折が無かったことは確認されていますが、傷口には膿がたまっており、膀胱が腫れていました。
また、血液検査の結果で気になる数値もありましたが・・・。



野良猫が外で無事に生きていくことは容易ではありません。交通事故等でケガをしてしまったり、寄生虫や感染症、その他さまざまな病気に罹患したりします。

そして暑い日も寒い日も自分だけでケガや病気と闘いながら生きていかなければなりません。


野生動物ではないペット種の生き物を人為的に無秩序に繁殖させる「不妊去勢手術をしない無責任な餌やリ行為」がどれほど残酷か、一人でも多くの方に知っていただきたいと思います。