NPO法人 湘南鎌倉猫ほっとさぽーと 活動ブログ

鎌倉・逗子・葉山で飼主のいない猫の不妊去勢手術をサポートしています。

逗子市沼間四丁目 TNR

2016年06月29日 | 日記
また沼間4丁目です。
先日とは別のお宅から「縁の下に子猫がいる」との連絡がありました。

その方は餌をやっていないとのことだったので、近所に無責任な餌やリをしている人がいるはずです。
母猫が来ているはずだからそっと様子を見ておいて下さいとお伝えし、数日後に現地に行くことができました。

縁の下を覗くと子猫3頭と母猫が中にいて、母猫(黒)は飛び出してどこかに行ってしまいました。
近所の方に聞いても「(餌やリは)分からない」という答えが返ってきます。


野良猫を手術せずに餌だけやって繁殖させるのは良くないことという認識が少しずつ広がりつつあります。
それは素晴らしいことなのですが、一方で隠れて餌をやったり「私は餌をやっていない」と嘘をつく人が増えているように感じます。

子猫は確保し、母猫も夕刻にやっと捕まって手術することができました。
 
 


猫の捕獲・手術は本来餌やリが行うべきことです。
もちろん餌やリが問題を作っている張本人ですからその責任を負うべきという考えが根底にあるのですが、それだけではありません。

餌やリは毎日猫に接していて、当然ですがその猫がいつどこで餌を食べているかを知っています。
捕まえられる場所と時間が分かっていて毎日その場にいる・・・というよりその人に猫が寄ってくるのです。
抱いて捕まえるにしても捕獲器を使うにしても、一番の捕獲名人はその猫の餌やリなのです。

手術をしない無責任な餌やりは行き場のない猫を繁殖させるのですから、動物愛護どころか虐待です。
一刻も早くこのような行為を抑止できる法規制ができることを望みます。

法規制によって餌やリに捕獲・手術を義務付ければ猫問題は短期で解決します。
「餌やリ禁止」ではなく餌やリに「不妊・去勢手術を義務付け」るのです。

外での繁殖が抑制されれば、猫の殺処分はもちろん猫の路上死(事故死等)も激減します。


葉山町堀内 TNR

2016年06月22日 | 日記
葉山町堀内の海沿いのマンションの方から連絡がありました。

「マンションの機械式駐車場に子猫がいたので保護した」とのこと。
子猫は4頭で、ちゃんと食べているようなのでまずは一安心。
しかも子猫は保護した方の知人に譲渡が決まったので、問題は母猫。


近所で見つかりましたが、もう発情しています(><)。


母猫もマンションに来ているとのことなので捕獲器を仕掛け、何とか捕獲・手術ができましたが・・・


近所に無責任な餌やリがいるとの情報もあり心配です。
これ以上問題が拡大しないように願っています。

鎌倉市寺分3丁目 TNR

2016年06月15日 | 日記
「外の猫に餌をやっているが、8頭の子猫が生まれている。どうしたらいいか」
こんな相談が私たちのよく行く動物病院に寄せられました。
よく飼い猫を連れてくる来る方だそうです。

動物病院から「助けてやってほしい」という連絡を受け、現地調査に行きました。
そのお宅の庭は植物が多く見通しが悪いので、猫を見つけたり捕獲したりがやりにくそうな場所でした。


お話を整理すると「ずっと手術をせずに餌をやっており、今は成猫メスが3頭と子猫が8頭来ている」ということでした。
猫を繁殖させていることで、周囲の人に迷惑をかけたり、行き場のない不幸な猫をたくさん作り出しているのですが、
酷いことをしているという自覚はまったくありません。

捕獲を開始してみると、家の周囲にはお話の猫以外にも多くの猫を見かけます。
一か所で生活できる猫の数は限られていますから、それ以上の猫は周囲に散って問題が飛び火していると考えられます。

今回捕まった成猫は6頭(オス2メス4)、メス2頭が出産済み、2頭が妊娠中でした。
 


そして子猫も3日間かけて全頭保護して動物病院に運びましたが、目ヤニがひどく瞬幕が出てしまっている子が多くいました。
 

多くの人が仕事や時間をやりくりして事態の収拾を図っているのですが、問題を作った本人は他人事・・・。

手術をしない無責任な餌やリは、多くの猫を死に追いやる行為です。
「かわいそうだから餌をやっている」と言いながら繁殖させるのは動物愛護とは正反対の行為です。


このことをできるだけ多くの方に知っていただきたいと思います。

逗子市沼間四丁目 TNR

2016年06月07日 | 日記
80代のご夫婦からの相談です。
「母猫が子猫を連れて来た。どうしたら良いか?」

母猫は不妊手術手術をしてその場にリリース。
子猫は手術できる大きさなら手術、そうでなければ里親さんを探す・・・かな。
そんなことを考えながら現地調査に行きました。

「かわいそうなので餌をやっていた」とのこと。
昨年から餌をやっていて、妊娠中も出産後もずっと餌をやり続け、
子猫が来てから市役所に連絡したそうです。

可哀想な猫を増やしてどうするのでしょうか。

まず母猫を捕獲し、2日ががりで子猫4頭を捕まえました。

物置の下にいるのが見えました


やっと確保できました。全部♂、里親さん募集中です!


京都市で「動物との共生に向けたマナー等に関する条例」が議論された際に「餌やリ禁止条例」と呼んで反対した人がいました。
しかし、条例では「餌やリ禁止」と定めているのではなく適切な給餌をしなければならないと定めているのです。

そして市長が定める「適切な給餌」の基準として給餌を行う猫は次に掲げるものに限るとしています:
避妊去勢手術を受けたもの
避妊去勢手術を行うことを目的とするもの
適正な使用環境のもとに置くため、保護または譲渡することを目的とするもの
(抜粋です)

条例によってどんな給餌が「不適切」でどうすれば「適切」なのかが明確にされ、
それが周知されることは人にだけでなく猫にとっても良いことだと思います。