立川志の輔独演会
@京都芸術劇場春秋座
北白川の京都造形芸術大学、叡山電車の茶山駅から徒歩10分ほどのところにある。
土砂降りの雨でぐずぐずになりながらどうにか到着。
見上げる階段の高いこと…。
案内をみると、ずいぶん広いのねー。
開場まで1時間ちょっとあるのでどこかでお昼ご飯~と雨の中をさまよい、カレーうどん屋さんに落ち着く。
確か、「リーボン」さん。おいしかった。
そして、会場へ。
休憩をはさんで3時間!
席は2階ながら1列目、ちょうど花道の真上あたりで視界良好。いい席だ♪
そうそう、席といえば、場内案内のお姉さんが、お席にご案内を…っていうからチケット渡してお願いしたら、誘導されたのは1階席の最前列。
途中で変だなーとは思ったんだけど、ああやっぱり間違えてるなってわかって後ろから声をかけて、2階席ですよ~って言ったらお姉さん固まっちゃった。
こっちは特別気にすることもなかったんだけど、怒ってる風に見えたかな…。
本日の演目、ロビーにあったんだけど、気が付いたのは帰り際。
だから、最初お弟子さんが登場されたときは拍子抜け。
ご自身でもつかみネタにされてたけど、「志の輔じゃない~と思われたでしょう」って(笑)
そしていよいよ…。
あら、意外と低めの声。
最初から軽快な語り口。
『ハナコ』
必要でもない情報を次々と繰り出してくる旅館の女将。
お客につっこまれるスキを作るまいと先回りしていろいろ説明しようとする。
「あらかじめ、申し上げておきます」
これが決まり文句なのかな。
女将や仲居さんとお客さんとのやりとり自体おもしろかったし、最後も決まり文句できれいにオチてすっきり。
休憩をはさんで続くのが、
『中村仲蔵』
外から歌舞伎界に入り、めいっぱい努力して運もひきよせて、あらたな歴史をつくった役者「中村仲蔵」という人のおはなし。
養子として役者の家に入り、子役として活躍したものの、子どもでなくなったら扱いは一変。
一度は離れた歌舞伎界に再び舞い戻り、下積みから再出発。
お稽古だったり、師匠とのやりとりだったり、舞台だったり、人や場面がくるくる変わって楽しいー。
たまについていけなくなったりもしたけど(笑)
行き詰まって苦悩するところでは息苦しい気分になったり、観客が無反応だった理由がわかったところではもらい泣きしそうになったり。
かなり入り込んでたみたい。
100分ほどの長さだったけど、あっという間だったなー。
すごく印象的だったのが、花道のシーン。
仲蔵さんがつとめた役、登場するときに花道をタタっとかけてくるんだけど、その表現のしかたがすごいんだ。
会場後方から舞台にむかってのびる花道の右端に、ライン状にカッと明かりがついて、舞台上手にはいつの間にか黒子さんがいて拍子木で床をカンカンカン。
そこに志の輔さんの声が重なって、本当に仲蔵さんがあらわれたんじゃないかって思えたほど。
そして終演後、実は入場待ちの列にいたときにちらっとみえていて気になっていたものを見にいった。
ジャイアント・トラやん!!!
でかいぞ。
結構前に、大阪市役所でお披露目されてたんじゃなかったかなー。
ニュースでみたような気が…。
そうそう、これでは大きさがわかりにくいかも、ってことで周囲もいれてもう一枚。
階段脇には巨大なビニール傘のオブジェ(?)もあったりして、さすが造形芸術大学だね~なんていいながら帰路についた。
結局雨は止まず。
行きも帰りもちょうど歩いていた時が土砂降り…だったさ。