自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

銀河英雄伝説 第23話 その1

2006-06-19 | 銀河英雄伝説
銀河英雄伝説 第23話「黄金樹(ゴールデンバウム)は倒れた」
役名:ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ

苦戦するリップシュタット連合軍は、ガイエスブルグ要塞での篭城戦に備え、植民地からの搾取を強めた。が、民衆側も反抗の気運が高まっていた。
ブラウンシュヴァイク公(小林修氏)の領地ベスターラントでは、領主であるブラウンシュヴァイク公の甥、シャイド男爵がさらなる弾圧を加えたが、暴動が起き、男爵は民衆に殺された。

激怒したブラウンシュヴァイク公は、賤民どもに核攻撃を加えると言う。
忠実な家臣であるアンスバッハ准将(井上真樹夫氏)さえも仰天し、核兵器の使用は、人類が絶滅の危機に瀕した13日戦争以来のタブーのはず、首謀者を処罰すれば宜しいでしょう・・・と進言するが、ブラウンシュヴァイク公の暴走を止める事は出来そうもなかった。

アンスバッハは「ゴールデンバウム王朝はこれで終わった。自らの手足を切り取って、どうして立っている事が出来るだろう。」とつぶやく。
ブラウンシュヴァイク公はアンスバッハを逮捕する様に命じた。

ラインハルト(堀川氏)はベスターラントへ艦隊を派遣し、核攻撃を阻止しようとするが、オーベルシュタイン(塩沢氏)は、ブラウンシュヴァイク公に核の使用を実行してもらい、それを撮影して大貴族達の非人道性の証とすれば、支配下の民衆や平民出身の兵士達が離反するでしょうと進言する。
勝敗は既にほぼついているとは言え、ガイエスブルグ攻略の決め手に欠き、貴族連合軍が篭城して徹底的に交戦すれば、帝国軍には不利だった。
オーベルシュタインはこの機会を利用すべきと考えていた。

ラインハルトは、とにかく艦隊を派遣し待機させよと命令するが、決断はギリギリまで待つと明確な命令を下さなかった。

オーベルシュタインは、ラインハルトに核攻撃の時間を遅れて教え、それに先行して秘密裏に強行偵察艦を派遣した。
核兵器は使用され、ラインハルトが気付いた時には、全てが終わっていた。

辺境星域から戻ったシュタインメッツ(石丸氏)はラインハルトが政治宣伝の為に、故意にベスターラントへの核攻撃を見逃したとの噂があると、キルヒアイス(広中氏)に伝えるのだった。

核攻撃の模様は帝国全土に流され、民衆はラインハルトを支持する様になる。
貴族連合軍の支配下にあった植民星は一斉に離反した。
ガイエスブルグ内の兵士の脱走が相次ぎ、貴族や仕官からの投降者も続出した。

ガイエスブルグは完全に孤立し、ブラウンシュヴァイク公は最後の決戦に挑む。
が、ファーレンハイト中将(速水奨氏)は、要塞の利を生かして長期戦に持ち込み、敵の疲弊を待つべきが上策なのに、ここで出撃するとは、どういうお考えかと、反論する。
激怒したブラウンシュヴァイク公は、死を恐れる臆病者に用はない。真に帝国への忠誠厚き者はついて参れ!と叫ぶのだった。

出撃しようとするメルカッツに、ファーレンハイトは無謀の出戦である事はご存知なのに、何故出撃されるのですか?と問う。
メルカッツは、四十年以上も仕えてきたゴールデンバウム王朝が滅びるのなら、命運を共にするのが自分の最後の務めだと答えるのだった。
そしてファーレンハイトに、卿は生きて武人としての生を全うされよ、と言って別れを告げた。(注1)

フレーゲル男爵(二又氏)は、最後まで帝国貴族のプライドにしがみつくが、部下達に撃たれ「帝国万歳」と言って果てた。
シューマッハ大佐(中田譲治氏)らは、フェザーンに逃れると言う。

ガイエスブルグも制圧され、もはやガイエスブルグに戻る事は不可能になった。
メルカッツ提督は自害しようとするが、シュナイダーに止められる。
メルカッツ提督は「わしも武人としての恥を知っている。今さらローエングラム公に降伏するのも、潔しと思えぬが。」と言うと、シュナイダーは、亡命して捲土重来をおはかり下さいと勧めるのだった。
メルカッツは、ヤン・ウェンリー提督を頼って、自由惑星同盟へ亡命する事を決心した。
(注2)

やっとの事でガイエスブルグ要塞へ戻ったブラウンシュヴァイク公は、御前に控えたアンスバッハに、講和の用意をせよと言うが、アンスバッハの説得を受け、もはや自分が生き延びる道がない事を知る。
自分はどうなってもいいが、あの小僧(ラインハルト)が帝位に就くのだけは許せんと言うと、アンスバッハは「誓ってローエングラム公を地獄に落としてご覧に入れます。バルハラにてお待ち下さい。」と約束するのだった。(バルハラ=あの世の事らしいです。)

毒を用意していたアンスバッハだったが、いよいよ最期になると、全く潔くないブラウンシュヴァイク公だった。
アンスバッハに「最後の御当主として、どうか潔いお最期を」と、無理矢理毒を飲まされて果てた。

アンスバッハは「これでゴールデンバウム王朝は事実上倒れた。だが次に来るのがローエングラム王朝とまだ決まった訳ではない。」と、公爵との約束を忘れてはいなかった。

大貴族たちが引き立てられて行く中、ミッターマイヤー(森氏)とロイエンタール(若本氏)が「やつらの時代は終わった。これからは俺たちの時代だ。」と未来に希望を持つ。

***

その2に続く


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