創造的深化

より納得のできる未来を、考えてみるには・・・

破綻へ突入している日本資本主義政府の構造 2

2015-12-07 15:19:42 | 経済
破綻している日本資本主義政府の構造 2
 「成長がすべてのけがや痛みを癒す」と過去の妄想に無策のまま溺れている日本資本主義政府は、まさに近代(過去という意味)資本主義経済の価値観に日木津られているからです。実体は、成長に期待をかければかけるほど、つまり資本が前進しようと図るほどに雇用を犠牲にしてしまうという構造が見えてはいないからです。グローバリゼーションがもたらす資源価格の高騰は、先進国の実物経済から高い利益を生み出すことはもはやできません。その現実から目をそらして、なお過去の成長戦力の方法論を振りかざしたとしても、そのまま進んでしまうと、日本の中間層すらもすべてが没落してしまいます。利子率の低下こそが、従来の資本主義経済の破綻の前兆だということが読み取れないなぎり、成長を求めるほどに危機を生み出してしまうのです。    つづく

日本資本主義政府の行き詰まり

2015-12-07 14:53:15 | 政治   
  日本資本主義政府の行き詰まり 
「長い16世紀」のスペイン帝国が戦争を繰り返したのは、当時、社会の構造が転換しようとしていたにもかかわらず、そのシステムの変化と構造から新しい道を見つけることができずに、過去のやり方を強化することでなんとか危機を乗り越えようとしたからです。
 例えば、フェリッペ4世のもとで実権を握っていたオリバーレスは1622年に中央
集権的絶対王政の実現、つまり帝国制度の強化を企てて大構造改革を断行しました。しかし、それり素以後のあがきで大失敗に終わったというわけです。つまり既存の制度が機能不全へと陥っているにも関わらず、従来の方法や過去の歴史に回帰して維持・強化しようとすれば失敗するのは明らかです。それ以後、スペインは歴史の表舞台から姿を消しました。
 現在の、日本資本主義政府も非常によく似ています。安倍政権の経済政策は、すでに行き詰っており、積極財政政策は過剰な資本ストックを一層か上にし、雇用なき経済政策は人件費の削減以外に抜け道が見いだせないでいます。もはや機能不全に陥っているときに、従来のパターンで経済を強化しようとする方法論では、いかなる構造改革でも危機を乗り越えることはできません。           つづく